『パサージュ論』とは? わかりやすく解説

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『パサージュ論』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:06 UTC 版)

ヴァルター・ベンヤミン」の記事における「『パサージュ論』」の解説

『パサージュ論』は長らく準備していながら未完終わった大部著作のためのノート中心とした草稿群である。内容としては数ページにわたる当時著書からの引用多く占めベンヤミン自身随想合間語られる。項目ごとに分類されており、本文並び方ある程度まとまってはいるものの、草稿の域を出ない段落単位断片的な記述引用が続く。一つ著作としてのまとまりには欠けるが、19世紀から20世紀におけるパリ町並み変遷歴史について考察網羅的記述されている。 第二次世界大戦勃発後、原稿散逸恐れてパリ市内の国立図書館原稿隠した。このときに原稿受け取って秘匿協力したのは、当時国図書館司書務めていたジョルジュ・バタイユである。終戦後発見されたこれらの原稿はほとんどが出版されているが、他に新たに発見され原稿もある。 なお、ベンヤミン亡命試みてスペイン向かっていたときに、原稿入れた黒い鞄を肌身離さず持っていたという証言がある。この鞄は見つかっておらず、パサージュ論(の未発見部分)が入っていたのではないか推測する向きもある。しかし、三島憲一パリ脱出後にベンヤミンパサージュ論の執筆続けていたという手紙なども見当たらないとして、否定的である。

※この「『パサージュ論』」の解説は、「ヴァルター・ベンヤミン」の解説の一部です。
「『パサージュ論』」を含む「ヴァルター・ベンヤミン」の記事については、「ヴァルター・ベンヤミン」の概要を参照ください。

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