『ナルニア国ものがたり』
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「スキアポデス」の記事における「『ナルニア国ものがたり』」の解説
C・S・ルイスは子供向け空想小説シリーズ『ナルニア国ものがたり』の一作『朝びらき丸 東の海へ』でスキアポデスを登場させている。 物語では、彼らはDuffer(間抜け)と呼ばれる一本足のドワーフの種族で、その監視を請け負う魔法使いコリアキンと一緒に極東の海のナルニア世界の果ての近くに浮かぶ小島に棲息している。彼らはもともとは二本足の普通のドワーフだったが、コリアキンから罰を受け、一本足に変えられてしまった。自分の外見のために(彼らは「醜くなった」と語る)、彼らは非常に不幸になり、そのため自分の姿を見えなくしてしまった。ルーシィ・ペベンシーが後に彼らの姿が再び見えるようにした。彼らは、ナルニアの船「朝びらき丸」が休息と補給のために島に寄港した際、船から下りてきた冒険者たちに(再)発見された。この船は東の果てを目指す探検の途中であり、発見の航海をしつつ、何年も前に同じように探検に出かけた昔のナルニア船を探していた。 コリアキンの島での役割についてのある種の誤解を解いたあと、ナルニア国の訪問者(と3人の20世紀中頃の英国の子供たち、エドマンド・ペベンシーとルーシィ・ペベンシーの兄妹とその従兄弟ユースチス・スクラブ)は、Dufferたちに水の上を進む方法を教えた。一本足のドワーフたちは、それぞれ自らの1個の巨大な靴の上で浮かびながら、小さなオールを使い、そして足からそっと水の上でジャンプして自分で漕ぎ回ることができるようになった。冒険者たちは島を去る前に、DufferをMonomod(一本足)と命名したが、彼らはその名前をごちゃ混ぜにしてしまい、Moneypud, Pomonod, Poddymonと言い合うが、最終的にDufflepudという名に落ち着いた。 Dufflepudは1本足である点を除いてはナルニアの他のドワーフ族と同じような姿であり、下肢は普通約3フィートで、その先端に巨大な足があり、ボート形の靴を履いている。眠るときは、彼らはそれぞれ背中を下にして足を空に突き上げる格好になり、足が一種の傘の役割を果たしている。離れたところから眺めるとマッシュルームのような形となる。ブライアン・シブリー(英語版)著『ようこそナルニア国へ』(The Land of Narnia) によれば、ルイスは『ヘレフォード図』のイラストに基づいてDufflepudの姿を作ったのではないかとされている。
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