『サン=ドニの戴冠』とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 『サン=ドニの戴冠』の意味・解説 

『サン=ドニの戴冠』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:04 UTC 版)

マリー・ド・メディシスの生涯」の記事における「『サン=ドニの戴冠』」の解説

『サン=ドニの戴冠』は、リュクサンブール宮殿待合室西側壁面最北端飾られていた作品で、それまで様々な神々から庇護受けていたマリー独り立ち意味する絵画である。待合室南東角にあった出入り口から見て、もっとも目立つ2点作品のうちの1点でもある。ルーベンスは『サン=ドニの戴冠』を、画面右端に立つ2人枢機卿の赤いローブ見られるように、様々な階調赤色用いて遠景から描いている。ルーベンスは続く『アンリ4世の神格化とマリーの摂政宣言』でも同様に様々な階調赤色使用しており、このことがこれら2作品一体感与え効果もたらしている。 この作品にはパリサン=ドニ大聖堂戴冠するアンリ4世マリー描かれている。『アンリ4世の神格化とマリーの摂政宣言』とともに『マリー・ド・メディシスの生涯』なかでも中核となる絵画だとされ、どちらの作品にも大地オーブ受け取マリー描かれている。マリー枢機卿ゴンディとスルディの案内祭壇まで導かれ、ド・ベテューヌらがマリーのそばに立っている。戴冠式枢機卿ジョワユーズ主催している。マリー周囲には王太子ルイ13世宝冠を持つコンティ公フランソワ、笏を持つヴァンタドゥール公、裁きの手を持つヴァンドーム卿らが描かれている。コンティ公妃ルイーズ・マルグリット・ド・ロレーヌ (en:Louise Marguerite of Lorraine)とモンパンシエ公妃アンリエッタ・カトリーヌ・ド・ジョワユーズ (en:Henriette Catherine de Joyeuse) が、マリー着用するマントトレーン支えている。画面右上の後陣には、アンリ4世がこの戴冠式認可しているかのように描かれている。画面後方群衆たちは新たな王妃誕生祝って手を振り上げマリー頭上には豊穣幸運の女神アブンダンティア勝利の女神ウィクトリアが、ユピテル黄金メダル振り撒くことで平和と繁栄寿いでいる。ルーベンスがこの作品描いている金の縁飾り施した戴冠式宝珠は、メダル作家ギョーム・デュプレが1610年鋳造したメダルから着想得ている。デュプレメダルには、マリー依頼ミネルヴァ仮託しマリーアポロン仮託しルイ13世肖像刻まれていた。

※この「『サン=ドニの戴冠』」の解説は、「マリー・ド・メディシスの生涯」の解説の一部です。
「『サン=ドニの戴冠』」を含む「マリー・ド・メディシスの生涯」の記事については、「マリー・ド・メディシスの生涯」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『サン=ドニの戴冠』」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『サン=ドニの戴冠』」の関連用語

『サン=ドニの戴冠』のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『サン=ドニの戴冠』のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマリー・ド・メディシスの生涯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS