『アングレームの条約』とは? わかりやすく解説

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『アングレームの条約』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:04 UTC 版)

マリー・ド・メディシスの生涯」の記事における「『アングレームの条約』」の解説

『アングレームの条約』には、神々伝令メルクリウス差し出オリーヴの枝にこやかに受け取マリー描かれている。二人司祭は、ルイ13世出した追放命令によって生じた両者の対立について、マリー話し合い応じ用意があることを意味している。ルーベンスマリーを描くにあたっていくつかの技法用い明瞭な光の中に立つマリー若き王の守護者であり、経験豊富助言者であるかのように表現している。マリー背後の台には、ミネルヴァ象徴である叡智と、勝利苦難象徴する月桂樹を手にした2人プット彫刻がある。この月桂樹マリー潔白意味している。マリー謙虚なしかしながらすべてを悟ったような眼差しマリーが持つ叡智告げている。密接して描かれマリー司祭たちは、メルクリウス象徴する不実なルイ13世側とは異なってマリー側が誠実な立場であることを示唆するルーベンスは、メルクリウスカドゥケウスを腿裏に隠すように持っている描写により、メルクリウス不正直な存在であるという印象持たせている。ルイ13世マリーに未だにしこりがあるということ際立たせるために、司祭メルクリウス描かれているのであるマリー足元吠えているは、悪意持って近づいてくる他者対す警戒意味する様々な寓意と象徴用いられ複数の意味解釈可能でつかみどころのない作品である『アングレーム交渉』に、ルーベンスマリー良識的で分別のある女性として表現、あるいは「誤った表現」で描いたいずれにせよ、この作品マリー優しさ満ち謙虚な母親であるとともに生来君主威厳をもって描かれている。一連の『マリー・ド・メディシスの生涯』作品中でも、この『アングレーム交渉がもっと解釈難しく議論となってきた作品であり、定説となっているものもほとんどない少なくとも確実であろうことは、マリー自身王権主張してはいるが、それでもなお母子関係修復向かって一歩目を踏み出した情景描いた作品だろうということである。

※この「『アングレームの条約』」の解説は、「マリー・ド・メディシスの生涯」の解説の一部です。
「『アングレームの条約』」を含む「マリー・ド・メディシスの生涯」の記事については、「マリー・ド・メディシスの生涯」の概要を参照ください。

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