「9代目正蔵」襲名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:41 UTC 版)
「林家正蔵 (9代目)」の記事における「「9代目正蔵」襲名」の解説
襲名のきっかけは、自身がバラエティ番組などのメディア活動ではある程度の評価を得ているのに対し、寄席や落語会等に出て本業の落語を披露してもウケないことに悩んでいたころ、鈴本演芸場の席亭から「新しい名前を襲名したらどう?」と言われ、本人はてっきり父の使用していた名跡「林家三平」を継ぐものだと思っていたが、後々、祖父が7代目として使用した名跡「林家正蔵」の9代目だという事を聞かされる。これは8代目と海老名家の約束であるためだが、本人は正蔵襲名を目標としていなかった。本人は断るつもりだったが周囲の薦めで襲名することになったという。襲名の際は上方では真っ先に3代目桂南光に相談をしている。 先述の通り、若くしてタレント活動に重点を置きながら、半ば「七光り」のような形でビッグネームを襲名したものの、実際その通りであり、テレビでの「だめなボンボン」のイメージを払拭したとは言い切れず、女性、金銭などで「チョンボ」も多いことから、同業者からは現在でも才能の欠片もない「できない落語家」の代名詞としてネタにされることが多い。 しかし、春風亭小朝は『笑点』正蔵襲名披露口上にて、 正蔵は襲名に備えて3年間で50席の古典落語を覚えた。 と語っている。正蔵に対して否定的な意見、落語関係者以外の著名人及び芸能マスコミから挙がっていることについて、 文句を言うなら、まずは彼の落語を聴いてから文句を言って欲しい。 ともコメントした。 以上のエピソードのように、襲名決定後はもとよりそこから現在に至るまで、高座により積極的に取り組んでいることが伺える。 「こぶ平」の名前は、自身の子息が弟子入りを希望した際に名乗らせたいとしているが、2013年に弟子入りした長男・泰良は現在のところ「林家たま平」を、2019年に弟子入りした次男・泰宏は「林家ぽん平」を名乗っている。
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