「部屋干し」のにおい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 09:54 UTC 版)
洗濯物を室内に干す「部屋干し」をした時、その臭いが問題となる。これは洗濯物が乾燥するまでの長時間、衣類が湿っていることによって雑菌が繁殖し、それによって臭いが発生しているからである。 これを防ぐ方法はいくつかある。一つは、部屋干しグッズ等を使用し、できる限り短時間で乾かすという方法である。他にも、雑菌を極力少ない状態にしておくことも大切である。また、「部屋干し専用」の洗剤(抗菌作用のある薬剤が入っているもの)を使う方法、また通常の洗濯洗剤に加えて衣類用漂白剤(漂白剤は滅菌剤や除菌剤としても作用する)を入れるなどの方法で、菌の繁殖を最低限にすることが可能である。ヨーロッパでは日本のように「部屋干し」の匂いで悩んでいる人々は少ない。というのは、フランスやドイツなどで販売されている洗濯機の多くが(日本の家電メーカー製の洗濯機とは大いに異なって)洗濯時のお湯の温度を設定する機能がついているものが多く、(電気やガスなどで)きれいな水道水をお湯に温めて設定された温度にしつつ洗濯し、温度としては60℃以上で洗うと洗濯物に潜む雑菌をほぼ全部殺してしまえることがヨーロッパの家庭では常識のように知られており、(洗濯物の状況を判断したり、必要に応じて)そうした温度に設定して洗う習慣がある。そのようにして洗った後はたとえ部屋干ししても(そもそも、干した洗濯物の中に雑菌が少ないので)あまり変な臭いがせず、爽やかに仕上るようになっている。
※この「「部屋干し」のにおい」の解説は、「におい」の解説の一部です。
「「部屋干し」のにおい」を含む「におい」の記事については、「におい」の概要を参照ください。
- 「部屋干し」のにおいのページへのリンク