「西蔵」認識の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 00:33 UTC 版)
「チベットの領域に関する認識と主張」の記事における「「西蔵」認識の変遷」の解説
「西蔵」として区画されている領域に対するチベット語の呼称としてはまったく別の固有名詞「プー(bod)」が附されており、この領域を「西蔵」と称するのは、中国からの視点での呼称である。 滅亡直前の清朝や、清朝にかわって中国の政権を握った中華民国の歴代政権は、チベットのアムド地方やカム地方に、西康省や、青海省などの諸省を設け、これらを中国の「内地」と位置づけて、チベットそのものとは切り離し、「西蔵」部分のみをチベットと称する政策を採った。 歴代の中国政府がチベットに関する自身の立場を世界の様々な言語によって発信する際の用語をみると、「西蔵」部分のみを指す訳語として、従来その言語でチベットに対する総称として用いられていた語彙(チベット語の「bod(プー)」、日本語の「チベット」、英語の「Tibet」等)が用いられている。
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