「蕾の薔薇」と「世の歓び」の物語とは? わかりやすく解説

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「蕾の薔薇」と「世の歓び」の物語(第399夜 - 第414夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「「蕾の薔薇」と「世の歓び」の物語(第399夜 - 第414夜)」の解説

バートン版「ウンス・アル・ウユドと大臣の娘アル・ワルド・フィル・アクマム(ばらの)(第371夜‐第381夜)」 東洋文庫版「ウンス・ル・ウジュードとアル・ワルド・フィール・アクマームとの物語(第371夜‐第381夜)」 シャミク王にイブラーヒームという大臣がおり、その娘は美と教養歌舞音曲優れた素晴らしい娘で「薔薇」と呼ばれていた。王は宴会にいつも「薔薇」を侍らせていたが、ある日宴会で、彼女は「世の歓び」という美し若者出会い恋に落ちる。しかしそれを知った大臣は、王が娘を気に入っていることから大事になるのではと案じ、彼女をバハル・アル・コヌーズ海上に浮かぶ「子をなくした母の山」に幽閉する。 「薔薇」がいなくなったことを知った世の歓び」が嘆いていると、獅子出くわす獅子お世辞追従に弱いことを思い出し持ち上げる詩を歌い自分苦境訴えると、獅子一連の足跡彼に示す。それを追っていくと、海岸出たところで足跡終わっている。ほど近い山の洞窟には隠者住んでおり、その助言に従って網につないだカボチャつかまり3日海の上浮かんでいると、島についた。島には城壁があり、しばらく待っていると中から宦官出てくる。自分はイスパハーンからの漂流者だと名乗ると、宦官同郷と言って懐かしみ、彼を城内招じ入れた宦官によれば次に扉が開くのは1年後、たっぷり備蓄した食料補充するときだという。 一方、「薔薇」はシーツ伝って幽閉先を脱出する漁師助け借りてある岸へつくと、その国の王デルパスが彼女の漂着気づき保護する事情聞いた王は協力申し出てシャミク王に同盟持ちかける使者出し、「世の歓び」を娘の婿にもらうことを条件としてつけることにした。そして使者大臣に、もし「世の歓び」を連れ帰らなければ免職する固く言い渡した同盟申し出受けたシャミク王は、大臣イブラーヒームに「世の歓び捜索申しつける国中探索するが見つからず、やがて「子をなくした母の山」にまでたどり着く。そのころ「世の歓び」はすっかりみじめな様子変わってしまっていて、誰も彼の存在気づく者はなかった。 娘と会おうとしたイブラーヒームは、そこで初めて娘の姿が消えていることを知る。「世の歓び」も失踪知り絶望して気を失ってしまった。その姿は、至高なるもののそばにいる聖者あるかのように、人々には見えた。デルパス王の大臣はいったんあきらめて帰ることにし、気を失っている若者一緒に連れ帰る数日後帰途途中で意識とりもどした世の歓び」は大臣から罷免についての相談を受け、王様前に私を出しなさいと答えた。 そして彼はデルパス王に、自分が「世の歓び」であることを明かす。デルパス王は「世の歓び」と「薔薇」の婚礼をとり仕切り、シャミク王も2人結婚祝福送った

※この「「蕾の薔薇」と「世の歓び」の物語(第399夜 - 第414夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
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