「擬似A級」への取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 18:34 UTC 版)
「Technics」の記事における「「擬似A級」への取り組み」の解説
1970年代後半に国内メーカー各社がそれぞれ独自に「擬似A級」と呼ばれる増幅方式のパワーアンプを発表・製品化した。他社も同様の増幅方式に着目し、数多くの製品が出た。利点としてはA級増幅では効率が悪く、B級増幅では、歪が大きくなるところを強制的に電圧をかけてB級アンプに擬似A級の増幅をさせることで、A級に類似した高精度の増幅とB級アンプの高効率増幅を両立したものである。中でも最も長期に渡り改良を進めたのが同社である。パワーアンプ「SE-A1」(1977年)の「Class A+」から始まり、「Strate DC」「New Class A」、「New ClassA Computer Drive」、スレッショルド社の回路を改良した「ClassAA」さらに初段の素子をMOS素子に変更した「MOS ClassAA」等、回路方式により幾つかの呼称が存在した。事実上最後のセパレートパワーアンプとなった「SU-C7000」「SE-A7000」シリーズにもMOS ClassAA回路が採用されている。 詳細は「アンプ」を参照 D級アンプ採用での復活 Technicsブランドでのアンプ販売は2004年に一度終了していた。 近年オーディオブーム到来で旧来ブランド名にて高級オーディオをダイヤトーンなどが復活させていたTechnicsもRシリーズを投入することで復活させた。 増幅方式は従来の疑似A級動作(AB級増幅)アンプではなく、D級増幅を使っている。 Technics Linkと呼ばれるLANケーブルを使った通信によってCDプレイヤー、プリアンプなどの機器とパワーアンプをデジタル化した信号で通信し、信号の劣化を防いでいる。 デジルアンプとなるため、当然量子化とその補完の為増幅前と増幅後の信号は一致しない。
※この「「擬似A級」への取り組み」の解説は、「Technics」の解説の一部です。
「「擬似A級」への取り組み」を含む「Technics」の記事については、「Technics」の概要を参照ください。
- 「擬似A級」への取り組みのページへのリンク