「優良な材料」の選定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 06:07 UTC 版)
「政治家 (対話篇)」の記事における「「優良な材料」の選定」の解説
続いて客人は、(「機織り術」や「王者/政治家の知識/技術」など)「構築的な合成」を行う「知識/技術」では、より良い「製品」を合成するために、「劣等な材料」を除去し、「優良な材料」だけ手元に残すことを指摘した上で、「王者/政治家の知識/技術」においても、より良い「国家」を作り上げるために、「優良な人間」を選抜することを指摘する。 すなわち、 「幼児」たちに、「試金石」となる「遊戯」を行わせ、合格者を選抜し、 「教育能力」と「国家への奉仕従属能力」を備えた「養育者/教育者」たちに、その子供たちを委ね、 自らは、子どもたちが「混成作業」に適した道徳性格を備えた人物となるように、「法律」を定めつつ、「監督者」として「養育者/教育者」たちを指導する。(「機織り術」の担い手が、「毛梳き職人」等に指示を与える「監督者」になるのと同じように。) 他方で、「勇気/慎重」その他の道徳性格を欠いた、生来の素質が「低劣」で、怒りを抑止できず、「無神論的冒涜」「過激派的暴慢」「反人倫的不正」等へと流れていくような子どもたちを、「国外追放」や「抹殺」へと追い込む。 また、「知能の愚鈍」「根性の低劣」が顕著な子供たちを、「奴隷階層」へと突き落とし、隷属させる。 といったことを行うと指摘する。ソクラテスも同意する。
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