「ポリアンナ」シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:41 UTC 版)
「エレナ・ホグマン・ポーター」の記事における「「ポリアンナ」シリーズ」の解説
作者であるエレナ自身による作品は2作のみであるが、大ヒットしディズニーで実写映画化された。また作者の死後に数多くのアンソロジーが発表された(「牧場のポリアンナ」、「ポリアンナと金貨」など)。日本でも多くの出版社から翻訳され、『愛少女ポリアンナ物語』としてアニメ化されたことでヒットした。日本語訳で比較的簡単に入手できるのは角川文庫クラシックス版である(岩波文庫・偕成社文庫版は大きな書店でしか扱われていない事がある)。 日本語訳タイトルにの表記にはパレアナ(1930年の村岡花子訳など)とポリアンナ(1960年のディズニー映画で広まった呼び方)が混在しているが、これは原題Pollyannaの発音が、日本語で表記するにはあいまいで捉えにくい音であるためと考えられる(厳密に発音を分析すれば、Pollyannaのpoはポとパの中間ぐらいの音、llyはリとレの中間ぐらいの音である。またannaは、アナまたはアーナとでも表記すべきところで、アンナという日本語のローマ字読みの表記は、英語としては本来正しくない。したがって、原音に忠実な表記としては、パレアナ、パレアーナ、ポリアナ、ポリアーナなどが適切と考えられる。また、パリアナ、ポレアナなどと表記しても、間違いとは言えない)。 主人公の名前「Pollyanna」は、当時アメリカ中の店やホテルの名前になる等のブームになり、ウェブスター英語辞書などに「喜悦」という意味の言葉として掲載されるなど、国際的な単語・心理用語になった。 なお、谷村まち子著の『七色の虹』(昭和30年、ポプラ社)は Pollyanna の翻案小説である。ヒロインは美知子で、“喜びごっこ”をする。父は貧しい牧師。両親をなくした美知子を叔母がひきとる。195ページからの章「思わぬ災難」で、美知子は自動車にはねられる。
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