「フリーランチ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 07:56 UTC 版)
「TANSTAAFL」の記事における「「フリーランチ」」の解説
「フリーランチ」は、アメリカでかつて一般的だったウエスタン・サルーンの習慣である。そこでは、1杯以上の飲み物を注文した常連客に対し「無料の」ランチを提供していた。ランチで提供される多くの食べ物 (ハム、チーズやクラッカーなど) は塩分が高いものであり、食べた人は多くのビールを注文することになった。ラドヤード・キップリングは、1891年にこう書き記している。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}…荒れたサロンの写真であふれたバーに遭遇した。写真の中では、後ろ頭にハットをつけた男たちがカウンターにある食べ物をむさぼっていた。それは、私が心打たれた「フリーランチ」の施設だった。一杯分の飲み物代を支払えば、食べたいだけ食べられる。サンフランシスコでは、たとえ破産者であっても、1日1ルピー以下の費用で贅沢な食事ができた。このあたりで足留めを食らったら思い出すといい。 —ラドヤード・キップリング、American Notes TANSTAAFLは、また、実際には人や社会が「無料で手に入るもの」が無いことへ示唆も含んでいる。無料に見えたとしても、人や社会の全体としては、それは機会費用や外部性といった形であれ、常にコストが掛かっている。例えば、ハインラインが小説のキャラクターに指摘させたように、無料のランチを提供するバーでは、飲み物の料金は高くなる可能性がある。
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