「ガンマ」という用語の非推奨化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 18:41 UTC 版)
「ガンマ補正」の記事における「「ガンマ」という用語の非推奨化」の解説
ガンマは放送工学およびプロの映画・テレビ業界で一般的に受け入れらている用語である。しかしながら、以下のような混乱がある: 定数 G を有する関数 xG を意味する用語(特にsRGBおよび類似の色空間について議論する場合)。 G が1.0でないことを意味する用語。 「ガンマ関数」に、DPXファイルのように値の対数として格納されているデータからの返還を含めるかどうか。 あるいは、EXRファイルのようなIEEE浮動小数点2進表現からの変換や、YUVからRGBへの復号も含めるのかどうかも問われている。 CIEでは、1つ以上の色チャンネルに適用される数学的な関数に、「色成分伝達関数」という用語を用いている。 IEC 61966-2-1ではガンマや実効ガンマという用語を使用せずに、「ディスプレイ入出力特性」や「符号化特性」という用語を定義している。IECは "infomative"(参考情報)とラベルを付けた非規範的なセクションである付属書Aで、このこのとの正当性を説明している。付属書Aは、ガンマという用語の簡単な歴史から始まり、この用語が何らかの形で曖昧であるという、参照されていない、裏付けのないいくつかの主張、そして最後に、この用語は有害であり、IECはこの用語を使用しないことを選択したという最後通告をしている。この用語が一般的に理解され、業界やその他の標準文書で使用されているにも関わらずである。その結果、IECは文書61966-2-1ではガンマと言う用語の代わりに「ディスプレイ出力特性」、「単純なべき関数」、「指数関数で表される正規化出力輝度」などの用語を使用している。 IECのガンマと言う用語に対する見解は、ICC、SMPTE、ITU、NABなどのた他の標準化団体では採用されておらず、現在でも上述のようにガンマは業界で一般的に使用されている。このため、本項では単純で一般的な理解のためにガンマと言う用語を使用している。
※この「「ガンマ」という用語の非推奨化」の解説は、「ガンマ補正」の解説の一部です。
「「ガンマ」という用語の非推奨化」を含む「ガンマ補正」の記事については、「ガンマ補正」の概要を参照ください。
- 「ガンマ」という用語の非推奨化のページへのリンク