「カラス族」問題とは? わかりやすく解説

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「カラス族」問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:37 UTC 版)

青森ねぶた」の記事における「「カラス族」問題」の解説

カラス族とはねぶた祭り傍若無人な振る舞いをする者達である。彼らはハネト正式な衣装ではなく黒装束などの衣装でねぶたに参加しそれがカラスのように見えと言うことで「カラス族」または単に「カラス」と呼ばれるようになった。「カラスハネト」とも言われるが彼らの振るまい祭りそぐわないもので、そもそもハネト」の名に値しないとして地元メディアでは「カラス族」として表現されることが多い。徒歩暴走族部類とされるカラス族1986年あたりからねぶた祭り現れ始めたといわれる当初それほど問題視されてはいなかったが平成に入ると暴走族などがグループ中心となるようになり、次第悪質凶悪な集団となっていった。この問題はしばしマスコミ等で取り上げられたが、それがかえって全国からカラス族集団呼び集める逆効果」を引き起こすこととなった青森市にとってねぶた祭り貴重な観光資源であり、祭りの安全かつ正常な運営避けて通るわけにはいかない。そこで青森市など主催者側カラス族監視統制するためにカラス族を1か所にまとめてねぶたを運行するという対策1996年行った。しかしこの対策カラス族肯定することとなり、逆にカラス族増長させるという結果になった。 この危険な集団2000年には1万人にも増え仲間同士抗争観客警察への暴行凶行エスカレートしもはや正常な祭りとは言えないよう状況になった。 そこで主催者側2001年、ねぶたの一斉スタート一斉終了という作戦導入した同年、県も迷惑行為防止条例施行し事件にならなければ手が出せなかった警察事件起き前に摘発排除できるようにした。結果祭りとしては盛り上がり欠けるものになったカラス族対策には効果があり事件件数激減した五所川原移動しただけとの見方もある)。しかし特に以前の祭の盛り上がり懐かしむ人の間ではこれに反対する声も根強い。 現在ではねぶた祭り治安はかなりよくなっている。これも市、警察ボランティア人々努力賜物である。 近年では正装であるたすきをかけずに祭り参加する女性増加している。カラス族減少している今、第2のカラス族とも言うべきたすきをかけずにまるで振袖のような格好の「クリオネ族」なるものも登場している。いずれにせよ祭り参加する者のモラル低下見受けられる

※この「「カラス族」問題」の解説は、「青森ねぶた」の解説の一部です。
「「カラス族」問題」を含む「青森ねぶた」の記事については、「青森ねぶた」の概要を参照ください。

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