鳩
『創世記』第8章 大洪水の後、ノアは箱船から鳩を放ち、地の面(おもて)から水がひいたかどうか確かめた。1度目は、鳩はどこへも降りられずに戻って来た。水がまだ全地の面をおおっていたからである。7日待って再び放つと、夕方、鳩はオリーブの葉をくわえて戻って来た。さらに7日待って放つと、鳩はもうノアのもとに帰って来なかった。
*山鳩の導き→〔鳥の教え〕3の『太平記』巻9「高氏願書を篠村の八幡宮に籠めらるる事」。
★2.鳩の夢。
『義経記』巻2「義経秀衡にはじめて対面の事」 16歳の御曹司義経が、金商人(こがねあきうど)吉次に伴われて奥州平泉へ下り、藤原秀衡の館に身を寄せる。秀衡は「過日、『白い鳩が2羽やって来て、我が館の内へ飛び入る』との夢を見たので、源氏の御方がおいでになることを予期していた」と喜んで歓待し、8万騎の郎党を義経に与えた。
『宝物集』(七巻本)巻2 いったん畜生道に生まれると、そこから出ることは難しい。樹の枝にとまる鳩を見て、釈尊が「あの鳩は、いつから鳩なのか?」と弟子に問い、その智慧を試した。弟子は「過去の8万劫、鳩でした。未来の8万劫も鳩でしょう」と答えた。釈尊は仏眼を照らして、「過去8万劫の以前8万劫も鳩だった。未来8万劫以後の8万劫も鳩であろう」と言った。
★4.鳩を売る。
『愛と希望の街』(大島渚) 中学3年の正夫は、病弱な母と妹の3人暮らしで、貧しさゆえ高校進学ができない。正夫は駅前で鳩を売る。買った人が油断していると、鳩は逃げて正夫の家へ戻って来る。正夫はその鳩を、また別の人に売る。女子高生の京子が鳩を買ったことが縁で、正夫は、京子の父が重役を勤める企業の採用試験を受ける。しかし同じ鳩を何度か売ったことが問題になり、不合格となる。正夫は小さな町工場に就職し、夜学へ行く。
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