林間田園都市駅 概要

林間田園都市駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 15:03 UTC 版)

概要

南海が開発する大規模なニュータウンである南海橋本林間田園都市の玄関口となる駅。高野線の営業列車は全列車が停車する。

和歌山県の県庁所在地かつ最大の都市は和歌山市であるが、当駅のほうが大阪市堺市に近く(難波駅天下茶屋駅から約30-40分、堺東駅から約20-30分、金剛駅から約10-20分)、深夜急行バスなども充実している。

難波方面からの列車は1時間に1本程度当駅で折り返す。また区間急行は当駅までの運転である。快速急行難波行きは当駅で始発の区間急行難波行きに接続する。

快速急行は当駅以南(橋本極楽橋方面)各駅に停車する。すなわち当駅以南では特急以外の全ての列車が各駅に停車する。

第4回近畿の駅百選に認定された。

歴史

駅構造

林間田園都市駅
配線図

紀見峠駅

御幸辻駅

島式ホーム2面4線のうち一つの島式ホームの片側に線路が敷設されていない2面3線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。ホーム有効長は8両。使われていないのりばは柵で封じられている。改札口は1か所のみである。

2・3番線が主本線であるが、当駅折返し難波方面列車が2番線に発着するのは、渡り線が2番線の線路につながっているからである。2番線に当駅折り返し列車(または回送列車)が停車している場合は橋本・高野山方面の列車は待避線である1番線に発着する。

のりば

のりば 路線 方向 行先[7] 備考
1 高野線 下り 高野山方面 待避線
2 本線
上り なんば方面 折り返しのみ
3 本線

当駅始発列車は3番線からも発車するが、これは小原田車庫送り出しを兼ねたものである[8]

駅設備
  • 自動券売機(2台)
  • 定期券自動券売機(ピンク色の券売機)
  • 特急券自動券売機(難波方面・3番線のみ)
  • エスカレーター3台(全て上り。1・2番線ホーム→改札口、3番線ホーム→改札口、改札口外→地上部)
  • トイレ(改札外)
  • 公衆電話(グレー色カード式)改札外自動券売機横
  • 各ホーム待合室

2000年代以降、大阪府内の高野線の駅(三日市町駅金剛駅北野田駅堺東駅)などでは大規模な改修工事(バリアフリー化)が行われている一方、当駅は特急自動券売機と定期券自動券売機が設置された程度で列車案内機エレベーターは設置されていなかったが、2010年7月から、エレベーター3基(地上から改札階1基、改札階からホーム2基)やLED発車標を設置するバリアフリー工事が行われ、翌2011年3月に完成した。

地上部にはレストラン「コロンブス」がある。

また、以前は改札外(トイレ入り口横付近)に売店があったが2007年7月31日よりコロンブス横に新店舗がオープンし、旧店舗があったスペースはドリンクコーナー(各種自動販売機を設置)へと改装されたのち、現在は多目的トイレが設置されている。駅舎西出口には三井住友銀行ATM、郵便ポスト、証明写真機、飲料自動販売機がある。

2006年2月上旬に新式の駅名標への更新が行われるまでは、当駅の駅名標にはローマ字で「RINKAN DENEN TOSHI」と記載されていた(この表記では「りんかんでねんとし」と誤読される恐れがあった)。更新後は、鉄道掲示基準規程の準則に対応したものに改められ、「RINKANDEN-ENTOSHI」と記載されている。

利用状況

2020年(令和2年)度の1日平均乗降人員5,931人[利用客数 1]で、南海の駅(100駅)では40位[利用客数 1]である。

各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。

年度 1日平均
乗降人員
順位 出典
1985年(昭和60年) 2,830 - [和歌山県統計 1]
1990年(平成02年) 7,341 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
1991年(平成03年) 8,595 - [橋本市統計 1]
1992年(平成04年) 9,664 - [橋本市統計 1]
1993年(平成05年) 10,941 - [橋本市統計 1]
1994年(平成06年) 11,762 - [橋本市統計 1]
1995年(平成07年) 12,487 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
1996年(平成08年) 12,743 - [橋本市統計 1]
1997年(平成09年) 12,697 - [橋本市統計 1]
1998年(平成10年) 13,274 - [橋本市統計 1]
1999年(平成11年) 13,388 - [橋本市統計 1]
2000年(平成12年) 13,348 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2001年(平成13年) 13,325 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2002年(平成14年) 13,064 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2003年(平成15年) 12,831 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2004年(平成16年) 12,706 24位 [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2005年(平成17年) 12,477 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 1]
2006年(平成18年) 12,453 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 2]
2007年(平成19年) 12,394 - [和歌山県統計 1][橋本市統計 2]
2008年(平成20年) 12,058 - [和歌山県統計 1]
2009年(平成21年) 11,445 - [和歌山県統計 1]
2010年(平成22年) 11,013 - [和歌山県統計 1]
2011年(平成23年) 10,632 26位 [和歌山県統計 1]
2012年(平成24年) 10,164 26位 [和歌山県統計 1]
2013年(平成25年) 8,973 26位 [和歌山県統計 1]
2014年(平成26年) 9,211 29位 [和歌山県統計 1]
2015年(平成27年) 8,974 31位 [和歌山県統計 1]
2016年(平成28年) 8,666 34位 [和歌山県統計 1]
2017年(平成29年) 8,355 36位 [和歌山県統計 1]
2018年(平成30年) 8,161 37位 [和歌山県統計 1]
2019年(令和元年) 7,945 39位 [和歌山県統計 1]
2020年(令和02年) 5,931 40位 [利用客数 1]

出典

  1. ^ 南海電気鉄道『複線化工事の記録 高野線(河内長野〜橋本間)』南海電気鉄道、1997年、93、94頁。 
  2. ^ 南海電気鉄道『複線化工事の記録 高野線(河内長野〜橋本間)』南海電気鉄道、1997年、83、94頁。 
  3. ^ 南海電気鉄道『南海二世紀に入って十年の歩み』1995年、71,108頁。 
  4. ^ 南海電気鉄道『南海二世紀に入って十年の歩み』1995年、71,109頁。 
  5. ^ 南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  6. ^ 南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  7. ^ 林間田園都市駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
  8. ^ 2005年10月16日より設定された。
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 令和元年度和歌山県公共交通機関等資料集 - ウェイバックマシン(2021年1月24日アーカイブ分)、和歌山県企画部地域振興局総合交通政策課、2021年11月06日閲覧
  1. ^ a b c 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2021年11月6日閲覧。






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