新宗教 新宗教の概要

新宗教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 09:32 UTC 版)

ロシアモスクワの男性に説教するヒンズー教ハレ ヘアクリシュナ運動の信者。
アメリカフロリダ州タンパにあるサイエントロジー教会の神殿。

日本では、幕末明治維新による近代化以後から近年(明治以降)にかけて創始された比較的新しい宗教のことを言うが、江戸時代に起源を持つところもあり、それなりの歴史と伝統を確立している団体も多い。

実に多種多様な団体を包括した用語であり、伝統宗教と比べて比較的新しいというだけで、すべての団体にあてはまる概念、背景等の共通点は、成立時期のほかには存在しない。

2000年代以後の現在、日本において一定規模で持続的に宗教活動を展開している新宗教の教団は、350 - 400教団ほどと考えられ[2]、新宗教の信者は、日本人のおよそ1割を占めると推定される[3]

戦前日本の宗教団体法下では、公認された宗教は、神道仏教キリスト教の三教のみであり、非公認の宗教団体は、公認宗教と区別され行政上「類似宗教」と呼ばれた[4][5]。そのほか、疑似(擬似)宗教とも呼ばれた[6]


注釈

  1. ^ 現在では諸派の扱い。成立当時は教派神道系。
  2. ^ 竹内文書を教典とする。
  3. ^ 霊友会系に分類することもある。
  4. ^ 真言宗醍醐派から独立。
  5. ^ 大森智辯を宗祖とする宗派。高野山真言宗から独立。
  6. ^ 木原覚恵を創始者・真言宗泉涌寺派から独立。
  7. ^ 中山身語正宗からの離脱分派。
  8. ^ 木原覚恵を創始者・宗祖とする宗派教団。
  9. ^ 下ヨシ子を教祖とする密教。
  10. ^ 沿革では霊友会からの分派とされるが、日本敬神崇祖自修団の戸次貞雄を恩師であり教祖と仰ぐ。
  11. ^ 根本仏教系新宗教。
  12. ^ 文化庁発行の『宗教年鑑』に仏教系と明記。
  13. ^ 前身は皇道治教で真言宗とは全く無関係。照真秘流を自称。
  14. ^ 韓国系。
  15. ^ ヴィパッサナー瞑想の普及で知られる。
  16. ^ ベトナム系。
  17. ^ ハレ・クリシュナ
  18. ^ 「家庭連合」、旧称「世界基督教統一神霊協会」(「統一協会」または「統一教会」)、韓国では「統一教」。
  19. ^ 「ものみの塔聖書冊子協会」
  20. ^ 下記の諸宗教と異なり基本的にはプロテスタントに含まれるが、宗教分類学上の新宗教に含まれるとする意見も存在する。
  21. ^ モルモン教
  22. ^ 摂理
  23. ^ 原始福音。神道とキリスト教を融合。
  24. ^ 儒教・道教とキリスト教を融合。
  25. ^ ブラック・ムスリム
  26. ^ アハマディア
  27. ^ 天啓を受けたと称する矢内東紀が2012年に立ち上げたイスラム系宗教集団。2018年に解散。
  28. ^ 財団法人修養団とは関係がない。
  29. ^ 前身に霊術家桑田欣児設立の帝国心霊研究会本部がある。
  30. ^ パロディ宗教(冗談宗教)として創始したが、宗教団体に認定している国がある。
  31. ^ 御嶽教扶桑教を経て独立。
  32. ^ 真言宗醍醐派から独立。真言宗系新宗教に分類されることもあるが、教団では「諸教」として届け出ている。
  33. ^ ゴッド・ライト・アソシエーション
  34. ^ おおやまねずのみことしんじきょうかい
  35. ^ 松井秀喜の実家。
  36. ^ 2001年解散。
  37. ^ 多宗教教の布教を目的とする宗教団体
  38. ^ 京都市右京区にある自身の旧宅に細木数子がまつっている。
  39. ^ ミクロネーションであるアエリカ帝国に存在する宗教。冗談で作られたにも関わらず、現在では世界に30人ほどの信者がいるとされる[31][32]

出典

  1. ^ 新興宗教 コトバンク
  2. ^ 石井研士『プレステップ宗教学<第3版>』弘文堂(2020)p130
  3. ^ a b 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p18
  4. ^ 学制百年史 第五節 宗教:文部科学省
  5. ^ 宗教年鑑平成21年版 p.24
  6. ^ 遠藤高志「1930年代中盤に見る「類似宗教」論 : 「迷信」論 との関係に着目して」東北宗教学 2, p77-102,2006
  7. ^ a b 島薗進 2001, p. 6.
  8. ^ 中村 元 監修『新・佛教辞典 [第三版]』誠信書房(2006) p313
  9. ^ a b 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p20-22,119
  10. ^ 井上順孝『新宗教の解読』ちくま学芸文庫(1996) p47
  11. ^ a b 村上重良『昭和の宗教史』三嶺書房(1985) p99-100
  12. ^ 井上順孝他『縮刷版 新宗教事典』弘文堂(1994) p2-5
  13. ^ 大林組公式サイト - 念佛宗 無量壽寺 佛教之王堂”. 2022年12月12日閲覧。
  14. ^ 朝日現代用語「知恵蔵」. 朝日新聞社. (2007). pp. 828 
  15. ^ 【中田考の近未来、世界はこうなる!講座 第2回】【対談】中田考×島田裕巳 未来の宗教はどうなるのか? これから世界はどうなるのか? - Ohta Collective 太田コレクティブ
  16. ^ 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p114-115
  17. ^ 宮本要太郎 荒木美智雄(編)『世界の民衆宗教』 ミネルヴァ書房 <人文・社会科学叢書> 2004年、ISBN 4623037797 pp.193-206.
  18. ^ a b 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p39-43
  19. ^ 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p125-127
  20. ^ 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p52-53,191-193
  21. ^ 島薗進 2001, p. 26.
  22. ^ a b c 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p182-187
  23. ^ 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p194
  24. ^ 島薗進 2001, p. 14.
  25. ^ 島薗進 2001, pp. 29–36.
  26. ^ 日本人はどれくらい宗教団体を信頼しているのか、石井研士、「東洋学術研究」第 49 巻第2号、271ページ、2016年7月1日閲覧。
  27. ^ 島田裕巳『日本の10大新宗教』 幻冬舎(2007/11) P207-209
  28. ^ 井上順孝『人はなぜ新宗教に魅かれるのか』三笠書房(2009)p68
  29. ^ セブンスデー・アドベンチスト教会とは - Weblio辞書
  30. ^ セブンスデー・アドベンチスト教会とは: ホープチャンネル・オフィシャルサイト
  31. ^ The Aerican Empire : Religion(アエリカ帝国の公式サイト内ページ)
  32. ^ The Aerican Empire : Quartier Libre(アエリカ帝国の公式サイト内ページ)のうち、一番下の項目。






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