封神演義 封神演義を題材にした作品

封神演義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 10:28 UTC 版)

封神演義を題材にした作品

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中国・台湾・香港

小説

  • 『神怪列国志 反封神榜』
楞嚴閣主著、中国民間文芸出版社刊、1988年12月。『封神演義』の後日談的な物語。二千年前の封神事業に関して、通天教主が玉帝に二十四か条に渡る要望を提出する。また本書には別の物語『千年大比』も収録されている。
  • 『鋒剣春秋』
黄淦が作者だとも言われるが根拠に乏しい。春秋戦国時代を舞台にした『封神演義』の非公式な続編。中国本土でも知名度が低いが、演劇か宗教に詳しい人なら通じる。

映画

2016年、中国・香港。日本では2017年公開。
  • 『レジェンド・オブ・ゴッド 〜封神伝説〜』
2019年、中国。日本では2020年にDVDスルー。
  • 『モンスター・オブ・ダイナスティ 王朝の妖怪』
2020年、中国。日本では2021年にDVDスルー。
  • 『リベンジ・クイーン 封神:妲己』
2021年、中国。日本では2022年にDVDスルー。
  • 『クラッシュ・オブ・ゴッド 神と神』
2021年、中国。日本では2022年にDVDスルー。
2023年、中国。「封神演義」の実写映画三部作の1作目。2023東京・中国映画週間で上映。

テレビドラマ

  • 『封神榜』
1981年、香港無綫電視。日本未公開。
  • 『封神榜』
1986年、台湾中華電視公司、全34話。日本未公開。
  • 『封神榜』
1989年、陝西電視台、放送5話。日本未公開。
1990年、上海電視台、全36話。日本未公開。
  • 『封神榜』
2000年、台湾民間全民電視公司、全200話。日本未公開。
  • 『封神榜』
2001年、香港無綫電視、全40話。日本未公開。
2006年、中国中央電視台 (CCTV)。日本では2010年にDVD発売。
  • 『封神演義 逆襲の妲己』
2009年、中国中央電視台 (CCTV)。上記作品の続編。日本では2013年にDVD発売。
  • 『封神英雄榜』
2014年、華策影視、全50話(DVD全75話)。日本未公開。
  • 『封神英雄榜2』
2015年、華策影視、全60話。上記作品の続編。日本未公開。
  • 『封神演義』
2019年、湖南電視台、放送53話。放送禁止。

アニメ映画

1975年、香港。日本では1980年公開。
1979年、中国。日本では1980年公開。
  • 『ナタ~魔童降臨~』
2019年、中国。日本では2019東京・中国映画週間でオープニング作品として上映。
2021年、中国。日本では2021年公開。
2022年、中国。上記作品の続編。日本では2023年公開。

テレビアニメ

  • 『封神榜伝奇』
2003年、上海美術電影製片廠、全100話。日本未公開。
2003年、中国中央電視台 (CCTV)、全52話。日本では2006年から2007年に岐阜放送で放送され、DVDも発売された。

日本

小説

安能務によるリライト小説。講談社文庫(全3巻)、1988年1989年。「訳」と明確に印字されているが、事情理由は不明である。二階堂善弘などによる批判もあるが、安能の一連の作品(『隋唐演義』『三国演義』など)は、いずれも儒者達によって歴史が改竄されたという持論にもとづくリライトないし薀蓄エッセイである。
  • 『セレス』
南條竹則講談社 刊、1999年4月、ISBN 4062095823。『封神演義』をモチーフにした未来小説。仙界を模した中国企業開発の仮想現実ネットワーク『セレス』が舞台となり、『元始天尊』『通天教主』『龍吉公主』など、『封神演義』の人物を名乗るユーザーや人工生命プログラムが登場する。
  • 『小説 封神演義』
嘉藤徹PHP研究所〈PHP文庫〉 刊、2000年7月ISBN 4569574254。独自の綿密な調査による歴史・中国文化・文字解釈とSF的ガジェットで再構成した創作小説。筆者は中国文学の研究者であり、殷代に実在した文物や風習を書き込む、歴史上の人物は『史記』『詩経』などの正統派の古典の記述を参考にし、虚構の人物に関しては『封神演義』のネタ本となった『武王伐紂平話』『春秋列国志伝』を参考にする、『山海経』系のメジャーな妖怪・神仙を登場させる、等の執筆方針を立てたことがあとがきで述べられている。
田中芳樹講談社 刊、主役が四海竜王であることや、登場する神仙や妖怪の違いがあるが、殷周革命に触れられている。

漫画

横山光輝 作。潮出版社コミックトム」にて1994年5月号–2001年に連載。単行本は全22巻。新版はコンビニコミック版で全10巻。
藤崎竜漫画作品。原作は安能務の講談社文庫版『封神演義』。1996年2000年集英社週刊少年ジャンプ」で連載。この漫画を大幅に翻案脚色したテレビアニメ仙界伝・封神演義』がテレビ東京系で放送された。また、バンダイよりゲーム化もされている。2018年にテレビアニメ『覇穹 封神演義』と、この漫画の続編および外伝『封神演義 外伝』が製作されている。
  • 『ガンドッグ』
宇地仲康の漫画作品。殺し屋・シグがある日送り付けられた命旁(めいぼ)に記された365人を追うストーリー。当初は妖怪と戦うハードボイルド物かと思いきや、1500年に一度人間から仙人になった者に起こる殺人衝動「殺劫」を解消するために企てられた「封神計画」だった。

ラジオドラマ

  • 『封神演義』
NHK-FM青春アドベンチャー』内で、1998年2000年夏休みスペシャルで放送された。3部構成で各20話、計60話。安能務の講談社文庫版『封神演義』にほぼ忠実に作られた。姜子牙を石橋蓮司、紂王を藤岡弘、妲己を増山江威子、哪吒を野沢雅子、黄飛虎を大和田伸也、申公豹を壤晴彦、崇侯虎を大塚周夫、尤渾を永井一郎、などの豪華俳優声優陣で固めた。哪吒・白鶴童子(大山のぶ代)・雲中子(田の中勇)の三人だけで話を進めたこともある。その代わり、登場人物の多さを解消するため、兄弟や姉妹の数を減らすなどの苦慮がされている。何度か再放送しており、総集編では生前の安能務が特別ゲストとしてメッセージを寄せた。

コンピューターゲーム

1999年7月20日光栄(現・コーエーテクモゲームス)、PS用。独自の解釈に基づいている。1と2があり、1を大幅に翻案脚色したドラマCDも発売された。また、同社からはGC用アクションゲーム『バトル封神』、GBA用RPG『マジカル封神』といった関連ソフトも発売されている。
2000年8月–、コーエーの家庭用アクションゲーム。メインテーマは三国志演義だが、太公望・妲己・女媧・伏羲が使用可能なキャラクターとして登場。
2012年7月26日発売。オトメイトPSP用ゲームソフト。

スマホゲーム

  • 『封神ヒーローズ』
日本と中国の神話伝説混合。
  • 『ガドリンガー』
カードバトルゲーム。
  • 『元気封神:Reverse』
カードバトルゲーム。

テーブルトークRPG

1994年7月25日グループSNEデザイン、メディアワークス発行。封神演義をモデルとして制作された古代中国風のRPG。またこれを元にした小説(友野詳著)、漫画(栗橋伸祐作画)、ラジオドラマトレーディングカードゲーム(『央華封神TCG』)も制作されている。

韓国

オンラインゲーム

LIZARD interactiveが運営するMMORPG。封神演義の後日談的な世界でが争う世界を舞台にしており、封神演義のエピソードやキャラクターもゲーム内に登場する。
  • 『ハンターズアリーナ:レジェンド』
マンティスコが運営するMMORPG

  1. ^ 榜とは立て札のこと
  2. ^ 二階堂善弘『封神演義の世界 中国の戦う神々』大修館書店、p2
  3. ^ 二階堂、89-98p。なお、二階堂はこれらの説を挙げた後、「許仲琳・李雲翔合作説」を支持している。
  4. ^ 二階堂、90p
  5. ^ a b c 岩崎加奈子「『封神演義』周之標序の検討」、京都府立大学国中文学会編『和漢語文研究』第18号、P88
  6. ^ a b 中塚亮「封神演義の版本について」
  7. ^ 『全訳 封神演義』完結記念トークイベント会場リポート
  8. ^ 尾崎勤「『封神演義』第九十九回の検討」、古典研究会編『汲古』第65号、P45-P46
  9. ^ 尾崎勤「『封神演義』第九十九回の検討」、古典研究会編『汲古』第65号、P48
  10. ^ 二階堂、98 - 100p
  11. ^ 中塚亮「『封神天榜』の成立について―『封神榜』との関係から―」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第14号、P63
  12. ^ 二階堂、58-76p
  13. ^ 二階堂、83 - 86p
  14. ^ 二階堂、103 - 162p
  15. ^ 魯迅著、長島長文訳 『中国小説史略』 全2巻、東洋文庫、平凡社
  16. ^ 斉祐焜 『明代小説史』 中文・浙江古籍出版社
  17. ^ 二階堂、36 - 55p
  18. ^ 二階堂、104-162p
  19. ^ 安能務『封神演義』上巻、講談社文庫、26-29p
  20. ^ a b 『封神演義』は「3大怪奇小説」の1つなどではありません - 関西大学文学部・二階堂研究室の旧ページ。
  21. ^ 安能、21 - 26p
  22. ^ 中塚亮「『封神演義』の日本における受容-三浦義臣・木嶋清道の翻訳を中心に-」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第21号、P39 脚注4
  23. ^ 宝永二年(1705年)刊。清地以立作。別名『通俗列国志伝前編』。
  24. ^ 三宅宏幸「馬琴読本『開巻驚奇侠客伝』論-『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に-」、日本文学協会編『日本文学』2010年59巻2号、P9-P19
  25. ^ 中塚亮「『封神演義』の日本における受容-三浦義臣・木嶋清道の翻訳を中心に-」、中国古典小説研究会編『中国古典小説研究』第21号、P39
  26. ^ ただし楊戩については後の著作「隋唐演義」にて「ようせん」とルビが振られていた。
  27. ^ 安能務『八股(パクー)と馬虎(マフー)―中華思想の精髄』(講談社文庫、1995年)
  28. ^ a b 封神演義書房/封神演義の翻訳書
  29. ^ 二階堂、196-198p
  30. ^ 翠琥出版『封神演義』
  31. ^ Amazonの翠琥出版『封神演義』の内容紹介
  32. ^ 必読のスーパーサイキック仙人アクション!-『全訳 封神演義』全4巻刊行開始記念特集(勉誠出版HP)


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