封神演義での趙公明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 07:55 UTC 版)
来歴の古い趙公明であるが、現在最も有名なのは明代の神怪小説で商周革命を題材にした『封神演義』のエピソードである。第47回 公明輔佐聞太師では趙公明は峨眉山羅浮洞の仙人で、道友であり商国の太師である聞仲の頼みを受けて商に加担したとされている。趙公明は崑崙十二大師や燃灯道人を次々と圧倒するが、第48回 陸壓獻計射公明では西崑崙の閑人・陸圧道人が持つ釘頭七箭書の力で呪殺された。第99回で姜子牙により、金龍如意正一玄壇真君(金竜如意正一竜虎玄壇真君とも)の位に封じられる。これは正一玄壇元帥の位を授けられたという『三教源流捜神大全』の内容に沿っているが、それ以外のエピソードに関しては『封神演義』独自のものとなっている。 雲霄・瓊霄・碧霄という名の三人の妹がいる。 『封神演義』では瘟神の役割は呂岳とその四人の弟子が担っており、趙公明は瘟神ではなく元帥神としての性質が濃い。 また、『封神演義』の前身である歴史小説『武王伐紂平話』や『春秋列国志伝』では商の武将として描かれており、史元格・姚文亮・鍾士才・劉公遠と共に東征する周軍を阻むエピソードがある。
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