姫川 姫川の概要

姫川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/16 06:17 UTC 版)

姫川
Himekawa River Hakuba07bs4592.jpg
長野県白馬村大出にて
水系 一級水系 姫川
種別 一級河川
延長 60 km
水源の標高 2,932 m
平均流量 22.33 /s
(山本観測所)
流域面積 722 km²
水源 白馬岳
河口・合流先 日本海
流域 日本の旗 日本
長野県新潟県
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奴奈川姫

国土交通省が公表している一級河川の水質現況において、1999年以降4回にわたって水質ランキング日本一に輝いている[1]

地理

水源は長野県北安曇郡白馬村の親海湿原の湧水である。古事記には、糸魚川市付近を治めていた豪族の娘、奴奈川姫大国主命出雲から求婚しに来たという神話が残されている。この奴奈川姫が姫川の名の由来とされる。 白馬村においては、白馬連峰に端を発する支流の松川や平川が扇状地を成し、平坦な盆地白馬盆地)を形成している。ただ、流域の大半は白馬岳を始めとする標高2,000mを超える山々が連なり、非常に急峻である。

流路が北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界となっている糸魚川静岡構造線にほぼ沿い、東西にある急峻な西頸城山地と北アルプスから供給される土砂が多い。また、飛騨外縁帯の脆弱な蛇紋岩が上流部の八方尾根、中流部の平岩・小滝付近、および支流の大所川上流部に広く分布するため、地すべり地形が広く分布する。そのため豪雨による土砂災害が絶えず、道路や鉄道が不通となることがたびたびあり、暴れ川として知られている。

糸魚川市のウェブサイトでは、天津神社に残る奴奈川姫にまつわる伝説のひとつとして、糸魚川の名の由来が「厭い川」(よく氾濫を繰り返す川)である説を紹介している。

西頚城郡に姫川と云ふ川あり、糸魚川と云ふ町にあり、糸魚川はもと厭川と書きしと云ふ。之れ奴奈川姫命が今日の姫川を渡りなやませたまひてかく呼びたまひしによると。

『天津神社並奴奈川神社』より 、奴奈川姫の伝説[2]

地質

姫川(長野県白馬村)

この川の流域には、蛇紋岩中に構造岩塊として含まれていたヒスイの産地があり、現在確認されている日本全国の縄文時代早期から奈良時代の遺跡から発見されているヒスイ製大珠や勾玉などの装身具の原料は、この川の流域や西方にある青海川流域、および新潟県糸魚川市大和川海岸から富山県下新川郡朝日町宮崎海岸にかけての日本海沿岸で採取されたヒスイを用いて現地で加工されたものであると考えられている。

現在でも、姫川河口の東西の海岸(東は糸魚川市大和川海岸、西は黒部市石田浜)や姫川の河原において、ヒスイを観察することができるが、ヒスイに類似した岩石も多く鑑定には経験を要する。糸魚川市美山公園にはヒスイについて考古学的な側面から紹介した長者ケ原考古館と、地球科学的側面から紹介した、フォッサマグナミュージアム[3]があり、フォッサマグナミュージアムでは採集した岩石がヒスイかどうかを学芸員が鑑定するサービスが行われている。

姫川源流自然探勝園 

姫川源流自然探勝園
Himekawa River headwaters.jpg
名水百選姫川源流湧水
所在地
長野県北安曇郡白馬村大字神城字佐野
北緯36度37分49秒 東経137度50分50秒 / 北緯36.63028度 東経137.84722度 / 36.63028; 137.84722 (姫川源流自然探勝園)
設備・遊具 遊歩道、取水場
駐車場 サンアルピナ白馬さのさかスキー場駐車場

親海湿原

姫川の源流は元々の水源は青木湖であったが、佐野坂の地すべり堆積物によって堰き止められたと考えられている。親海湿原はその堆積物の間にすり鉢状の凹地に、河川の流入もなく湧水によって形成された標高750mの湿原である。また湿原の水は、「ドウカク山」の斜面に沿い伏流し姫川の源流となる。湿原の湧水は青木湖からの漏水であるとの説があるが詳しい調査は行われていない。

亜高山帯から高山帯の湿原植物が自生しホロムイソウの長野県唯一の自生地として有名である。また、福寿草水芭蕉ミツガシワ群落、カキツバタサワオグルマコオニユリサワギキョウコバギボウシドクゼリ等の多くの植物が自生する。湿原は木道の遊歩道等で整備され20分程度で一周できる。

姫川源流湧水

親海湿原の「ドウカク山」の南にある荒神の森を隔てて、親海湿原の水が再び湧水する。「ひるがの高原分水嶺公園」とともに中央分水界国道沿いに明確に見られる代表的な親水公園である。姫川源流湧水として名水百選に選定されている。[4]

河床は細かいであり、バイカモの群落、涌水近くはクレソン、川辺にはネコノメソウフクジュソウミズバショウキクザキイチゲカタクリニリンソウが咲き、ヒメザゼンソウの群落が自生する。セキショウモエビモなどの藻類が繁茂し、イワナの溯上も確認されている。






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