姫川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 09:10 UTC 版)
災害
明治44年(1911年)8月、稗田山の北側斜面が崩壊し、大量の岩屑が支流の浦川を流下して姫川河床に堆積し、高さ60 m - 65 mの天然ダムを形成した。堰き止められた姫川は長瀬湖と呼ばれる湖を出現させ、川沿いの集落に甚大な被害を与えた。この崩壊は20世紀の日本における最大の山体崩壊であり「稗田山崩れ」と呼ばれている。常願寺川の鳶山崩れ、安倍川の大谷崩れと共に日本三大崩れの一つとされる。
近年では平成7年(1995年)7月11日の災害(7.11水害)で、川沿いに位置する姫川温泉、蒲原温泉などが甚大な被害を受け、国道148号、大糸線が長期不通となった。なお、翌年12月6日にはこの災害復旧工事中に土石流が発生し作業員14人が死亡している。
このほか江戸時代より多数の出水、土砂災害の記録が残る。糸魚川市の歴史も参照のこと。
水力発電
姫川水系では電力会社のほか民間企業も水力発電所を運営している。本川上流部には中部電力、中・下流部にはデンカや黒部川電力(デンカ・北陸電力共同出資)、東京発電(東京電力グループ)、支流の大所川には東北電力の発電所が存在する。
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中部電力姫川第二発電所
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デンカ大網発電所
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黒部川電力新姫川第六(左)・姫川第六発電所(右)
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東京発電姫川第七発電所
姫川水系の河川施設
流域の自治体
支流
- ^ a b c 親海湿原・姫川源流植物帯(白馬村、2022年7月23日閲覧)
- ^ 『糸魚川市史 昭和編 年表・索引』(2007年3月31日、糸魚川市発行)28頁。
- ^ 国土交通省 水質ベスト5の変遷
- ^ “3.姫川と流域の概要”. 国土交通省北陸地方整備局. p. 25. 2019年9月6日閲覧。
- ^ 奴奈川姫の伝説
- ^ フォッサマグナミュージアム
- ^ 姫川源流湧水 - 名水百選 Archived 2011年9月26日, at the Wayback Machine. - 環境省
姫川と同じ種類の言葉
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