セキショウモとは? わかりやすく解説

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せきしょう‐も〔セキシヤウ‐〕【石×菖藻】

読み方:せきしょうも

トチカガミ科水生多年草池沼・川などに生え長さ50センチ線形群生する雌雄異株夏から秋にかけ、らせん状の花茎水上出し淡緑色の雌花をつける。へらも。いとも。


石菖藻

読み方:セキショウモ(sekishoumo)

トチカガミ科沈水多年草

学名 Vallisneria natans


石生藻

読み方:セキショウモ(sekishoumo)

作者 岩越昌三

初出 昭和10年

ジャンル 小説


セキショウモ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 17:04 UTC 版)

セキショウモ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: トチカガミ科 Hydrocharitaceae
: セキショウモ属 Vallisneria
: セキショウモ V. asiatica
学名
Vallisneria asiatica
Miki
和名
セキショウモ (石菖藻)
英名
eelgrass

tape grass
vallis

セキショウモ(Vallisneria asiatica)は、トチカガミ科セキショウモ属に分類される沈水性の水草。和名は、葉がサトイモ科のセキショウに似ていることから付けられた[1]テープグラスヴァリスとも呼ばれる。

分布

日本を含むアジアオーストラリアに分布しているとされる[2]。湖沼やため池、河川、水路などに生育している[2]

形態、生態

多年草[1][2]。葉は根生の線形葉で、長さ10-80cm、幅3-9mm[2]。葉の先端の縁には細かい鋸歯がある[1][2]匍匐茎を伸ばして生長する。

セキショウモの花は水媒花(en)で、花期は8-10月[1]。雌雄異株で、雌花には花弁がなく、水面で開花する。雄花は水中の花茎から離れて水面に浮かび、白い花粉を多く生産する[1]。花粉は水面を漂い、水面で開花している雌花に届いて受粉する[1]

変種

  • ネジレモV. a. var. biwaensis
  • ヒロハノセキショウモ(ヒラモ、V. a. var. higoensis
    • 日本固有種。葉の幅がやや広いなどの違いがある。

類似種

同属のコウガイモなどに似るが、コウガイモは葉縁全体に鋸歯がある点や、地中に殖芽を形成する点などで区別できる。また、ナガエミクリなど沈水葉をつけるミクリ属の植物にも似るが、鋸歯や葉脈の様子を比較することで区別は容易である[2]

利用

他のセキショウモ属植物と同様、アクアリウムで利用されることがある。その際の名称は、属名のバリスネリアとされることもある。ヘラモ(篦藻)とも言い[3]福井県小浜市矢代の浜に流れ着いた異人が飢えをしのいで食べたという言い伝えにより、彼らを供養する手杵祭の儀式で食す[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f 神戸市立教育研究所(1985)「神戸の水生植物」(神戸の自然14)
  2. ^ a b c d e f 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.29
  3. ^ 篦藻Weblio辞書
  4. ^ 4月6日、9年ぶりに手杵祭が復活小浜市、平成26年3月28日



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