さそり‐ざ【×蠍座】
さそり座
冬のオリオン座に対する夏の星座の王者
日本では夏から初秋にかけて、宵のころ南の地平線上に見える雄大なS字型の星座です。この星座の真ん中に光っている明るい赤い星が、1等星アンタレスで、地球からの距離は500光年、表面温度は3,500度くらいです。この星の両側には、2つの3等星があり、これら3つの星を結んだ線の曲がりかたが大きな年ほど豊作になるといわれていますが、実際にはその形が変わったことはないとされています。夏の星座の王者さそり座は、冬のオリオン座に匹敵するといわれます。さそり座が東の空に現れるころ、オリオン座の姿は見えず、さそり座が西に沈む秋の終わりころに、やっとオリオン座は姿を現します。これは、両星座が天球上で正反対に位置しているからで、近づいてしまうと争いを始めるためだといわれています。
狩猟にたけたオリオンを刺し殺そうとしたさそり
美男子で力があり、腕のいい漁師だったオリオンは、ある日調子にのって、「この世の中で自分より強いものはいない」といいふらしました。それを耳にした太陽の神アポロンは、オリオンをさそりの毒で殺そうとしました。しかし、さそりは彼を殺すのに失敗。そこで、アポロンは自分の妹で月の神のアルテミスを策略にかけ、オリオンを殺させました。実はオリオンを愛していたアルテミスは、兄の計略で殺してしまったことを知って嘆き悲しみ、医者のアスクレピウスの力を借りて、オリオンを生き返らせてもらいました。しかしそれを知った黄泉の国のプルトンの怒りをかって、オリオンとアスクレピウスは雷で殺され、天上に上げられました。このときに、さそりも天にあげられて、星座となったといいます。
さそり座
さそり座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 21:40 UTC 版)
「星・星座に関する方言」の記事における「さそり座」の解説
ヤナギボシ(広島)、ウオツリボシ(広島・香川)、タイツリボシ(広島)、リョーボシ(広島)、ツリボシ(石川)、フクスーバイ(フクスー魚の針。喜界島)、イユチーャブシ(魚釣り星。沖縄)、ヤキナマギー(焼野の釣針。沖縄)
※この「さそり座」の解説は、「星・星座に関する方言」の解説の一部です。
「さそり座」を含む「星・星座に関する方言」の記事については、「星・星座に関する方言」の概要を参照ください。
さそり座
「さそり座」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- さそり座のページへのリンク