出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/30 20:28 UTC 版)
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メロン(和名:メロン、英名:Muskmelon、学名:Cucumis melo)は、果実を食用にするウリ科の一年生草本植物である。また、その果実のこと。
概要
北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まった。通常Cucumis melo L.の西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼ぶ。日本のマクワウリなどもそのひとつである。また、古い時代に渡来して雑草化したものは「雑草メロン」と呼ばれ、西日本の島嶼部などに自生している。
同属の有用植物としてキュウリ(胡瓜、C. sativus L.)がある。
メロンは園芸分野では果菜(実を食用とする野菜)とされる[1]が、青果市場での取り扱い[1]や、栄養学上の分類[2]では果物あるいは果実と分類される。
特徴
実
果実は多くの場合球形であるがラグビーボール形やこん棒形、さらには蛇の様に細長いものまで変化に富む。表面にイボや深い溝を生ずることも多い。多くは中心部が綿状で多数の種子を含む。表面は白色、緑色、黄色などで、複数の色が混ざる事もある。ネット(網目)が生じるもの(ネットメロン・ネット系)と生じないもの(ノーネットメロン・ノーネット系)とがある。メロンの産地として夕張などの冷涼な地域が有名なのは、日本で流通している高級メロンの元になった品種がヨーロッパで作出されたため、熱帯性の種の多いウリ科植物には珍しく、夏の高温多湿に耐えられないからである。
日本で流通しているネットメロンは、品質を高めるために1本の蔓から通常1個しか収穫しない。主なネットメロン品種は受粉してから食べ頃までの日数が特定されている。ネットとは、かさぶたのようなものであり、果実の成長期に果肉と表皮の伸長率のずれによって生じるひび割れを塞ぐ役割を担っている。
果実は熟すと甘くなるが、酸味が含まれる場合もある。極粉質の果実をつける品種(ババゴロシとも呼ばれる)や、乾燥地帯の品種には極めて保存性の良い(1年程度もつ)品種もある。この場合は果物というより、水筒の代わりとしての利用である
果肉
果肉色は、主に赤肉種・青肉種・白肉種に分類される。
- 赤肉種:赤色系(橙色)
- 夕張メロン・クインシーメロンなど
- 青肉種:緑色系(黄緑色)
- アンデスメロン・プリンスメロン・タカミメロン・アールスメロンなど
- 白肉種:白色系(乳白色)
- ホームランメロン・ハネデューメロンなど
品種
- カンタルペンシス群 (Cantalupensis group)
- 果皮がごわごわしていぼがあるのが特徴。網目は生じない。麝香のような香りを持つ品種群(マスクメロン)。カンタロープ・スペインメロンなど。
- チト群 (Chito group)
- コノモン群 (Conomon group)
- シロウリ、アカゲウリ(モーウイ)など。野菜として利用される。
- ドゥダイム群 (Dudaim group)
- フレクスオスス群 (Flexuosus group)
- 果実は蛇のように長くなる。食味はキュウリに似る。南アジアから北アフリカにかけて栽培されている。
- イノドルス(フユメロン)群 (Inodorus group)
- 果皮の表面はなめらかで、麝香のような香りを持たない。ハネデューメロン、ハミウリなど。
- マクワウリなど。
- レティクラトゥス群 (Reticulatus Group)
- 果皮に網目を生じる。最もよく栽培され、麝香のような香りを持つ品種群(マスクメロン)。アンデスメロン、アールスメロンなど。網目のあるカンタロープはレティクラトゥス群に属す。
マスクメロン
マスクメロンとは、品種名ではなく麝香(Musk)の香りがするメロンの総称のことである。
詳細は「マスクメロン」を参照