X Window Systemとは? わかりやすく解説

エックス‐ウインドーシステム【X Window System】

読み方:えっくすういんどーしすてむ

UNIX系オペレーティングシステム用いられる標準ウインドーシステム。1984年米国マサチューセッツ工科大学開発


X Window System

読み方エックスウィンドウシステム
略称:X Window System

さまざまなOS上でGUIなどを実現するウィンドウシステム一種
X Window Systemは、1984年MITのアテナプロジェクトで、ハードウェア依存しないグラフィックスシステムとして開発された。当初は「X」と呼ばれており、のちにこれをX1と呼んだ。これは、その前身にあたるウィンドウシステムが「W」と呼ばれていたため、アルファベット次の文字で「X」としたためである。
1986年公開されたX10R3(X Window System Ver.10 Release 3)から、UNIXワークステーションなどに搭載されはじめた。しかし、現在広く使われているX11との互換性はない。X11R2からは、X Consortium開発/リリース行い、これを搭載するメーカーなどがConsortium参加した
X Window Systemの特徴は、グラフィックス描画実際に行うサーバーと、描画指示するクライアント別れており、ネットワークを介して表示可能な点。アーキテクチャ依存しないように作られており、サーバークライアントが別アーキテクチャマシンであってもかまわない
関連見出し
XFree86
X.org
関連URL
X.Org Foundation(http://www.x.org/)

X Window System

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 14:03 UTC 版)

X Window Systemエックスウィンドウシステム、別称:「X11」・「X」など→名称については後述)とは、ビットマップディスプレイ上でウィンドウシステムを提供する表示プロトコルである。リファレンス実装として X.Org Server があり、標準ツールキットとプロトコルを提供し、Unix系オペレーティングシステム (OS) やOpenVMSなどでのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を構築するのに使われる。他の多くの汎用OSにも移植されている。


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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/28 17:54 UTC 版)

仮想デスクトップ」の記事における「X Window System」の解説

X Window Systemでは、いくつかの高機能ウィンドウマネージャXウィンドウマネージャ記事参照)が仮想デスクトップ機能提供している。X11R4以降添付されている標準デフォルト)のウィンドウマネージャであるtwmには仮想デスクトップ機能は無いものの、以前人気高かったFVWMや、twm派生として仮想デスクトップ追加した派生版としてCTWMやvtwmなどがある。 より高機能デスクトップ環境では、ウィンドウマネージャとは独立して仮想デスクトップシステムが提供されているものが多くCDEGNOMEKDEといったメジャーなデスクトップ環境ではほぼ全てサポートしている。

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 23:14 UTC 版)

スクリーンショット」の記事における「X Window System」の解説

X Window System 自体デスクトップ環境ではなく非常に基本的なプログラムを含むだけなので、スクリーンショットをとる方法プラットフォームによって大きく変わる。xwd(1) は X Window System でスクリーンショットをとる最も「標準的な方法ではあるものの、ほとんどの人は簡便性からバンドルされた他のツールを使う。 xwd X Window System を動作させているシステムで X Window System の画像ダンプするユーティリティは xwd(1) であり、xwd は XWD 画像作る例えば、hoge.xwd という名前のファイルスクリーンショットを得るには以下のようにする。 $ xwd -root > hoge.xwd KSnapshotKDEスクリーンショットをとる標準ユーティリティである。KDE では ⎙ PrintScreen キーを押すと KSnapshot起動して画面全体スクリーンショットをとるように設定されている。 GNOME スクリーンショットGNOMEスクリーンショットをとる標準ユーティリティである。

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 19:05 UTC 版)

クリップボード」の記事における「X Window System」の解説

UNIX や Linux システムでよく使われる X Window System は X Window selection通してクリップボード提供している。選択 (英: selection) は非同期で、要求があったときのみコピーされ求められ形式変換される多様な選択使用法扱い標準化されていない。しかし、ほとんどの現代的なツールキットや、GNOMEKDE のようなデスクトップ環境では、freedesktop.org仕様概説され広く受け入れられている取り決めに従っている。 プライマリー選択X11 固有の機構である。データハイライトされるとすぐに「コピー」される。コピーされデータは、三番目の(ミドルマウスボタン押せば貼り付けることができる。このプライマリー選択通常クリップボード選択とは別であり、クリップボード中身変えないクリップボード選択伝統的なクリップボード動作に対して使われる例えば、GNOMEKDE では以下のショートカット利用できる機能キー操作カット Control+X または ⇧ Shift+Delete コピー Control+C または Control+⎀ Insert ペースト Control+V または ⇧ Shift+⎀ Insert

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:20 UTC 版)

タイル型ウィンドウマネージャ」の記事における「X Window System」の解説

X Window System では、ウィンドウマネージャウィンドウシステム本体とは別のプログラムである。X自身ウィンドウ管理手法定めておらず、現在の X11明示的にタイル型ウィンドウマネージャ選択肢として言及している。初め自動配置/サイズ変更採用したタイル型ウィンドウマネージャは、シーメンスRTL1988年)だった。ほぼ同時期のタイル型ウィンドウマネージャとして、IBM学術情報システム部門が開発した Cambridge Window Manager がある。 2000年には、larswmとIon最初バージョンリリースされた。

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/20 03:46 UTC 版)

スタック型ウィンドウマネージャ」の記事における「X Window System」の解説

詳細は「Xウィンドウマネージャ」を参照 X はウィンドウ同士重なりを許すように設計された。これは、スタック強制するものではなく、むしろスタック型としてもタイル型としても利用できるようにするためである。何故ならウィンドウ同士重なり許可しない設計ではスタック型のウィンドウ管理不可能だからである。一方で当初ウィンドウ合成サポートしておらず、のちに拡張機能として追加された。 なお X におけるウィンドウマネージャは、アプリケーション表示する最上位ウィンドウ管理するものであり、各最上位ウィンドウ内部管理は各アプリケーション任されている。従って、タイル型のウィンドウマネージャ利用している場合も、最上位ウィンドウ内部では描画領域重なりは可能である。 X におけるスタック型ウィンドウマネージャは他の任意のスタック型ウィンドウマネージャと同じ限界があるが、ただ1つ利点がある。それは、ウィンドウマネージャ選択肢広く相互に交換可能という点である。X Composite拡張追加すると、コンポジット型ウィンドウマネージャ実装含めて様々な方法ウィンドウ親子関係情報を使う可能性があり、タイル型ウィンドウマネージャではそれを無視するが、どちらにしても完全なアプリケーション・サポート維持され1つウィンドウマネージャ対応して書かれ事実上全てのプログラム互いにシームレス動作することを可能にしている。以下にスタック型の機能提供するウィンドウマネージャ挙げる。 4Dwm 9wm AfterStep amiwm awesome Blackbox ctwm cwm Enlightenment Fluxbox FLWM FVWM FVWM95 Goomwwm Hackedbox IceWM JWM MWM olwm Openbox PekWM PLWM Sawfish swm tvtwm twm Window Maker WindowLab wm2 wmx

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X Window System

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:51 UTC 版)

タスクトレイ」の記事における「X Window System」の解説

LinuxなどのUnix系システムではGNOMEKDEなどのデスクトップ環境利用できる通常GNOMEでは画面上のパネル表示されKDEでは画面下のタスクバーKDE 3までは KickerKDE 4からは Plasma統合)に表示されるまた、GNOMEKDEではタスクトレイを非表示にすることができる。 freedesktop.orgにはプロトコル仕様存在し仕様ではKDE倣ってタスクトレイを「システムトレイ」と呼んでいる。Xlibから直接システムトレイ利用する場合、XEvent構造体含まれるXClientMessageEvent構造体システムトレイに関するデータなどを設定し、XEvent構造体引数としてXSendEvent関数を呼ぶ。これによって、システムトレイウィンドウメッセージ送られるXlib直接用いなくても、GTKKDELibsQtなどのウィジェット・ツールキット提供する関数クラスを使うことで、システムトレイを扱うことができる。GNOME使われるGTKではGtkStatusIconオブジェクト扱いKDE使われるKDELibsバージョン3ではKSystemTrayクラスバージョン4ではKSystemTrayIconクラス扱っている。 バージョン3までKDEでは独自のプロトコル提供していた。しかし、KSystemTrayIconクラス継承するX11QtのQSystemTrayIconクラスや、GTKのGtkStatusIconオブジェクトではfreedesktop.orgプロトコル仕様に従って実装されている。また、これらのプロトコルよりも柔軟性の高い新しプロトコル2009年開発されKDE 4.3導入された。このプロトコルD-Bus活用している。

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