襲

デジタル大辞泉

おすい〔おすひ〕【^▽襲】

読み方：おすい

古代の衣服の一。頭からかぶって衣服の上を覆い、下は裾まで長く垂れた衣(きぬ)という。

おそい〔おそひ〕【襲】

読み方：おそい

１ 上着。女房などが、袿(うちき)・打ち衣(ぎぬ)の上に着たもの。

「御—はいづれをか奉らむ」〈宇津保・内侍督〉

２ 上を覆うもの。覆い。

「車の簾、かたはらなどに挿し余りて、—、棟などに」〈枕・九九〉

３ 屏風(びょうぶ)の縁を押さえる添え木。襲木(おそいぎ)。

「—にはみな蒔絵(まきゑ)したり」〈栄花・衣の珠〉

４ 屋根板を押さえる石や木。

「今朝、—の石、水門へおびただしく落ちて候ふほどに」〈戴恩記〉

しゅう【襲】

読み方：しゅう

［常用漢字］　［音］シュウ（シフ）（漢）　［訓］おそう　かさね

〈シュウ〉

１ おそいかかる。「襲撃・襲来／奇襲・逆襲・急襲・強襲・空襲・夜襲・来襲」

２ あとを引きつぐ。「襲名／因襲・承襲・世襲・踏襲」

〈かさね（がさね）〉「下襲」

［名のり］そ・つぎ・より

［難読］熊襲(くまそ)

かさね【重ね／^▽襲】

読み方：かさね

［名］

１ 重ねること。また、重ねたもの。

２ 衣服を重ねて着ること。また、その衣服。重ね着。

３ （襲）平安時代、袍(ほう)の下に重ねて着た衣服。下襲(したがさね)。

４ （襲）襲(かさね)の色目。「紅梅—」

［接尾］助数詞。数を表す和語に付いて、重なっているもの、重ねてあるものを数えるのに用いる。「重箱ひと—」「ひと—の座布団」

くだり【^▽領／^▽襲】

読み方：くだり

［接尾］助数詞。衣装や幕・蚊帳などを数えるのに用いる。そろい。

「宮の御装束一—かづけ奉り給ふ」〈源・若菜下〉

歴史民俗用語辞典

襲

読み方：オスイ（ｏｓｕｉ）

男女ともに用いた上着の一。

襲

読み方：カサネ（ｋａｓａｎｅ）

長着を重ねて着ること、またはその組合せの長着。

ウィキペディア

襲の色目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/03 09:45 UTC 版)

襲の色目（かさねのいろめ）は、女房装束の袿の重ね（五衣）に用いられた襲色目の一覧。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

襲

出典:『Wiktionary』 (2020/06/08 12:47 UTC 版)

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : ジュウ(ジフ)(表外)
  • 漢音 : シュウ(シフ)
• 訓読み
  • 常用漢字表内

    おそ-う

  • 常用漢字表外

    かさ-ね、そい

熟語

漢字辞典

襲

襲	画数：22 学習年：中学校で習う漢字 音読み：シュウ、 ジュウ 訓読み：おそう、 かさね、 つぐ ピンイン：xi2 ハングル：습 対応する英語：attack, advance on, succeed to, pile, heap

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「襲」の例文・使い方・用例・文例

• 地震が起こり，さらに津波が襲った
• 要塞を強襲して占領する
• 不意に背後から襲われた
• 因襲の束縛を破る
• 彼らは銀行を襲う計画をたくらんでいた
• 台風が日本の中央部を襲った
• キツネはノウサギに襲いかかった
• ライオンたちはバッファローに襲いかかった
• 嵐がその島を襲った
• 不幸が彼を襲った
• こみあげるような嘔吐感に襲われた
• トラはシカに襲いかかった
• びっくりする，恐怖に襲われる
• 世襲財産
• 津波がその漁村を襲った
• クマはすごい力でその男に襲いかかっていった
• その船は海賊に襲撃された
• 恐怖が突然彼女を襲った
• 空襲
• 敵は油田地帯を急襲した