旧ポピーとは? わかりやすく解説

旧ポピー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 20:47 UTC 版)

ポピー (玩具メーカー)」の記事における「旧ポピー」の解説

1971年バンダイグループ駄菓子屋などの一般玩具流通以外で売られる玩具「雑玩」を販売する会社として発足同社設立メンバーである杉浦幸昌バンダイ会長)によると雑玩「カチカチクラッカー」のヒットきっかけ設立された。その後児童向けテレビ番組連動したキャラクター玩具類(当時言葉ではマスコミ玩具)を製造・販売するための会社になる。 社長こそバンダイ本社と同じ山科直治バンダイ創業者・元会長)だったが、実質的に専務森連常務杉浦業務任されていた。山科誠によると、行き詰まり見せバンダイ山科直治と度々議論になった結果杉浦バンダイ出ていった。 発足の際に山科直治から出され条件は「バンダイと同じ分野商品作るな」「バンダイと同じ売り先は駄目」「バンダイと同じ工場は駄目」の三つ商品開発でも販路でも生産でも新規開拓要求された。さらに「赤字1ヶ月だって許さない」という厳しさで、手間かからないぬいぐるみなど売って何とかクリアしていた。 杉浦長男タカトクトイス仮面ライダー変身ベルトを買い与えた際、劇中のように回って光らないことに長男が不満を持った。そこで知り合い工場の人に頼んでタカトクベルト改造し回って光るようになったベルト長男近所遊び回り大きな評判を呼ぶ。杉浦は「これは売れんじゃないか」と判断し商品化企画今日キャラクター商品品目別に許諾するのが一般的だが、当時価格帯別が一般的であり、東映価格帯別に商品化許諾していた。そのため、タカトク500円変身ベルトより高額な1500円の変身ベルトとなる。杉浦1500円の付加価値としては回って光るだけでは不十分と判断し水野プロによる劇中よりも派手なデザイン変更。この変身ベルト大ヒットバージョン違い含め380個を売る。ポピーはこれ以降他社より高額付加価値キャラクター玩具主力とするようになる。なお原作者石ノ森章太郎ポピー変身ベルトを「こんな高いのが売れるのかなぁ」と考えていた。 「変身ベルト」も参照 また、イギリス特撮作品キャプテンスカーレット』の失敗によりキャラクター玩具には懲りていた山科直治の「あんなリスクの高いものを本社でやるとおかしくなるから子会社でやれ」という判断もあって、ポピーキャラクター玩具専業会社となる。ただしポピー設立以前からバンダイ強かった水物模型などキャラクター商品本社扱ったまた、この過程販路バンダイ依存するようになり、雑玩からは遠のく1974年アニメ『マジンガーZ』キャラクターフィギュアダイカスト技術駆使して製造し発売当初商品名は「ダイカスト マジンガーZ」の予定だったが杉浦発案で[要検証ノート]「超合金」の名前が付けられパッケージの「ダイカストの上に「超合金」のシールが貼られて「超合金マジンガーZ」として発売された。これが大人気博し一躍脚光を浴び以後超合金ブランドアニメ・特撮作品キャラクターフィギュア続々発売された。 初年度1972年2月期に125000万円だった売上は、1976年2月期に146億円を突破親会社バンダイのみならずトミーをも抜き、わずか5年玩具業界トップに立つ。 1974年より「ポピーちゃん」という女児向けのキャラクターを手がけていたが、1976年男児向けキャラクター飽和状態達したことから『キャンディ・キャンディ』を切り口女児向けキャラクター玩具本格進出。『キャンディ・キャンディ』は大ヒットし、翌年スーパーカーに客を奪われ男児キャラクター不振補った。 その一方で、やはり1976年放送開始の『超電磁ロボ コン・バトラーV』に企画デザイン段階から参加しアニメ本編同様に合体できる玩具販売したこの手法は他のスーパーロボット・アニメだけでなく、スーパー戦隊シリーズでも引き継がれている。 1981年アニメタイガーマスク二世』から現実プロレス界に派生した新日本プロレスタイガーマスクマスクコスチュームを、初期のみ作成した1983年株式上場目的としたバンダイグループ再編に伴いバンダイ本社吸収合併され、同社ポピー事業部再編された。なお合併直前1982年2月期は模型本社扱いだったことから、ガンプラ大ヒットによりバンダイ本社売上ポピー抜き返している。 1977年頃からサブブランド、「ビクトラー」、「あんそにい」を設立。ビクトラーは吸収合併後も1985年頃までバンダイ低価格玩具ブランドとして継続していた。 この当時テレビ番組協賛スポンサーとしての提供クレジット読みには2種類があり、戦隊ものなど男児向けのものは「お子様に夢と勇気をと願うポピー」、少女漫画など女児向けには「小さな心にロマンと夢をと願うポピー」というアナウンスなされた1983年放送された「科学戦隊ダイナマン」の玩具CMポピーBANDAIダブルネームであった翌年放送された「超電子バイオマン」はBANDAIのみとなっている)。

※この「旧ポピー」の解説は、「ポピー (玩具メーカー)」の解説の一部です。
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