妲己三姉妹
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妲己(だっき) 声 - かかずゆみ / 日笠陽子 / ミュージカル - 石田安奈 宝貝:傾世元禳(けいせいげんじょう)、五火七禽扇(ごかしちきんおう)、金霞帽(きんかぼう) 金鰲島出身の仙女であり殷の皇后。自称ヒロイン。自他共に認める絶世の美女であり、謎が多い。一人称は「わらわ」。正体は1500年生きた狐の妖怪仙人で、金鰲三強の一人で聞仲や趙公明と並ぶ実力者。スーパー宝貝「傾世元禳」により完成させた誘惑の術(テンプテーション)を使い、紂王を誑かし贅沢三昧の悪政を行う。派手好きで明るく可愛らしい振る舞いをしているが、その内面は冷静かつ頭脳明晰。残忍で享楽のために民衆を焼き殺したりしているが、反面妹想いの性格で妹たちからは慕われている。 自ら戦いに赴くことは滅多にないが戦闘力においても圧倒的で、身に着けるだけでも消耗する宝貝を多数装備している。接近戦では衝撃波を巻き起こす宝貝・五火七禽扇を使い、傾世元禳による防御力で並大抵の攻撃は効かない。また太公望以上に恐ろしい策略家で、他人の心理を読み取り思うがままに利用することが得意。 魂魄だけで移動し、他の人間の肉体を乗っ取る「借体形成の術」を習得している。この術で歴代の皇帝の后となって意のままに操り、夏王朝では末喜(ばっき)、60年前の殷では王氏(おうし)を名乗っていた。現在の妲己の体も、元は冀州侯の娘が紂王の后に召される際に乗っ取ったもの。 非常に強力な使い手である一方、主人公たちと激突したのは中盤くらいで、以後の戦闘シーンはほとんどない。 末喜時代に女媧と出会って配下となり、その指示通りに時の王朝を衰退させるため、王に悪政を行わせていた。当初は服従を装い、隙あらば女媧の力を乗っ取ろうとしていたが、後に歴史の真実を聞いてからは、地球の全てと一体化し永遠の存在になることを望む。そして最終決戦直前に女媧の肉体を乗っ取り、太公望(伏羲)に別れを告げて地球と融合する。その後、女媧の自爆に巻き込まれた伏羲を救い出した。 アニメ版『仙界伝』では、歴史の黒幕が時の王朝を衰退させるため用いてきた傀儡。聞仲との死闘で封神されるが、魂魄はいまだ仙界に囚われたままであった。太公望たちが元始天尊を説得した直後、自我に目覚め「己は人形ではない」という激情・怨嗟にかられたまま太公望たちを襲うが、彼らの奮闘やその見苦しさに失望した申公豹の一撃、そして太公望の止めによって涙を流しながら消滅した。 後日談に当たるゲーム版『仙界伝弐』では、上述の地球との融合を試みた後、地球の大地からはじき出された(妲己いわく「地球にふられた」との事)為に地球の大気と融合するという不完全な結果を迎えており、その過程で女媧や太上老君、そして太公望も見てきた、「何度も愚かな行動を繰り返し、地球を汚し自滅していく人類の愚かさ」を見たことで人類に愛想を尽かし、「歴史の編纂者」を名乗って、異常を起こし機能停止した封神台から這い出てきた妖怪たちも抱き込んで地球から人類の根絶を図るが、それを善しとしない天祥らや崑崙の仙道一同によって阻止・撃破され、魂魄の光に変えられたところで、あらゆる光彩を取り込む石「残光石」に喜媚・貴人ともども封印された。 胡喜媚(こきび) 声 - 千葉千恵巳 / 南條愛乃 宝貝:如意羽衣(にょいはごろも) 妲己の義妹。次女にあたるが見た目は最も幼い。自称悪徳ロリータで、妖怪たちからはアイドル的な扱いを受けている。語尾に「☆」をつけるのが特徴で、効果音も「ロリッ☆」。可愛いものに興味を惹く傾向がある、(自称)四不象の婚約者。 子供っぽい言動が目立つが、かなりの実力者。何にでも変化することができる如意羽衣を使いこなす。女媧の力でパワーアップした後には、楊戩に自分以上の変化の使い手と言わしめ、スーパー宝貝すら凌ぐ能力を得た。 正体は雉鶏精(時間を行き来できる雉の妖怪仙人)。原型・半妖態時に撒かれる羽には、触れたものの時間を退行させる作用があり、その影響を受け続けると肉体が胎児にまで戻り死亡する。 『仙界伝』では如意羽衣による変化の術で天化を苦しめるが、殷洪の「陰陽鏡」で宝貝を無効化され大ダメージを負う。その後彼を不意打ちで殺そうとするが、自我を失った怪物となった紂王に阻止され封神される。 王貴人(おうきじん) 声 - 柚木涼香 / M・A・O 宝貝:紫綬羽衣(しじゅはごろも) 妲己と胡喜媚の義妹。姉二人と比べて比較的常識人だが、人間に対する残虐さは変わらない。一人称は「私」。口癖は語尾に「っ!!」。 紫綬羽衣は毒蛾の鱗粉と飛行能力、防御能力を持つ。終盤、女媧の力でパワーアップし、琵琶の弦での拘束や振動を増幅しての破壊ができるようになり、紫綬羽衣の防御力も格段に向上した。 正体は玉石琵琶の妖怪仙人。 序盤で太公望と戦い敗れて原型を晒されて以来、太公望に並々ならぬ復讐心と執着心を抱いている。その後、対戦した哪吒に仕込まれていた金蛟剪に破れ、ふたたび原型の姿となってしまう。それ以降は出番はなかったが、最終話前編でふたたび原型から復活した。 『仙界伝』では太公望一行を胡喜媚と共に襲撃し、毒蛾の鱗粉の可燃性を利用して窮地に追い込むが、太公望の打神鞭の一撃と彼女が起こした炎により原型を現すことなく封神される。
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