主な子院・塔頭とは? わかりやすく解説

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主な子院・塔頭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 17:06 UTC 版)

金剛峯寺」の記事における「主な子院・塔頭」の解説

高野山内の寺院117か寺とされるが、その中の主なもの下記にあげる寺院名の後の名は、関わり深かった権力者武将の名である。 金剛三昧院 - 北条政子建暦元年1211年)、北条政子が夫・源頼朝菩提を弔うために禅定院として創建承久元年1219年)に3代将軍源実朝暗殺される禅定院廃し金剛三昧院新たに建立貞応2年1223年建立多宝塔が、石山寺多宝塔次ぎ日本2番目に古く国宝経蔵客殿台所四所明神神社本殿国の重要文化財。他に重要文化財寺宝所蔵する勧学院 - 北条時宗北条時宗金剛三昧院境内僧侶勉学修練のための道場として建立。後の文保2年1318年)に、後宇多法皇院宣により現在位置移される本尊重要文化財大日如来。現在でも勉学修練行事である勧学会毎年行われている。(一般に非公開密厳院元は覚鑁念仏堂と伝わる。説経節苅萱知られる苅萱道心石童丸悲話が伝わる苅萱堂があり、堂内には親子地蔵尊祀られている。石童丸は父を探すため、母と共に高野山の麓まで来るが、高野山の掟であった女人禁制により、母を学文路の宿に残し一人高野山に登ったが、母は病気患い亡くなってしまう。父の苅萱道心は、石童丸自分の子供と知っていたが、修行中の身であるため、お互いに名乗り合わず、共に高野山修行したと伝わる。 青巌寺(後の金剛峯寺) - 豊臣秀吉既述蓮華院(後の大徳院) - 徳川家康永享11年1439年)に徳川家始祖と伝わる松平親氏が師壇契約結んで以来の関係であり蓮華院名乗っていたが、1594年文禄3年)に徳川家康高野参詣した際に大徳院改称する大徳院聖方の代表寺院既述徳川家霊台大徳院境内建ち明治大徳院は他塔頭合併し廃寺となったが、旧名蓮花院として金剛峯寺の隣で現在も徳川家歴代将軍大奥関係の位牌祀る成慶院 - 武田信玄土御門天皇から院号賜る甲斐源氏一門と縁深い寺と伝わり永禄3年1560年)に武田信玄宿坊関係を結び武田家菩提寺一つとして知られる重要文化財長谷川信春等伯)筆の信玄公像など武田家ゆかりの寺宝所蔵する。また周防国大内氏とも師壇関係を結んでいた。 蓮華定院 - 真田幸村建久元年1190年)頃、行勝念仏院として創建、のち改称真田幸村、父昌幸が関ケ原の合戦西軍敗戦徳川家康の命により最初に蟄居をした地。奥方女人禁制のため麓の九度山住み様々な物資幸村送ったと伝わる。障子提灯などに真田家家紋六文銭使用されている。重要文化財国広銘の剣、正幸が豊臣秀吉から拝領した秀吉像、昌幸使用南蛮鉄兜、幸村焼酎請う書状などの真田家ゆかりの寺宝所蔵する清浄心院 - 上杉謙信空海創建した寺と伝わり本尊は「二十日大師像」とよばれる空海作と伝わる弘法大師像である。平安時代平宗盛により再建され戦国時代上杉謙信祈願所となる。謙信自らが毘沙門天生まれ変わり語ったとされるが、護摩堂本尊不動明王の横に毘沙門天祀られ、また重要文時の運慶作と伝わる阿弥陀如来立像所蔵する境内豊臣秀吉お手植えと伝わる桜の木がある。 持明院 - 浅井長政鳥羽天皇御代創建伊達家京極家浅井家などの有力大名を壇主としたことで知られる浅井長政夫妻長女淀殿両親供養納めたとされる浅井長政お市の方肖像画寺宝として伝わる。 光明院 - 蜂須賀小六正勝寿永2年1183年)に木曽義仲との法住寺合戦戦死した後白河法皇の第4皇子円恵法親王菩提を弔うための草庵前身蜂須賀小六の子十二世住職になり、その縁で蜂須賀家代々遺骨納め、その一族家臣弔う石碑建てられている。本尊弥陀如来立像寺宝弘法大師筆と伝わる毘沙門天一幅などが伝わる。 安養院 - 毛利元就鎌倉末期に、融通念仏宗中興の祖、法明上人大阪平野大念仏寺再興するまでの約10年間、当院修行道場としたと伝わる。その後天正年間1573年 - 1593年)、当院十六世、勢尊法印が、山陽・山陰の二街道巡錫さした際に、毛利元就帰依受け師壇の関係を結び、二代毛利輝元知行五十石与えられ境内毛利家菩提所として歴代の建牌、石塔数十建立されている。本尊は、重要文化財金剛界大日如来坐像で、霊宝館に寄託されている。また境内高野山真言宗準別格本山 金蔵院があり本尊重要文化財愛染明王霊宝館に寄託されている。 高野山宿坊一覧 52五十音順安養院 一乗院 恵光院 北室院 熊谷寺 光台院 光明院 金剛三昧院 西禅院 西南院 三宝院 西門院 地蔵院 持明院 釈迦文院 常喜院 清浄心院 成就院 正智院 上池院 成福院 親王院 赤松院 総持院 増福院 大円院 大明王院 高室院 天徳院 南院 西室院 巴陵院 福智院 普賢院 不動院 普門院 遍照光院 遍照尊院 報恩院 宝亀院 宝城院 宝善院 本覚院 本王院 密厳院 明王院 無量光院 桜池院 龍光院 龍泉院 蓮華院 蓮華定院

※この「主な子院・塔頭」の解説は、「金剛峯寺」の解説の一部です。
「主な子院・塔頭」を含む「金剛峯寺」の記事については、「金剛峯寺」の概要を参照ください。

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