ソッピース社の主な航空機とは? わかりやすく解説

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ソッピース社の主な航空機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/30 03:43 UTC 版)

ソッピース」の記事における「ソッピース社の主な航空機」の解説

当初ソッピース自身が、以前からの個人的に整備士としていたフレッド・シグリストの手助け得てソッピース社式の設計先導したその後戦前イギリス海軍航空隊向けのあまり目立たないいくつかの設計例えばスリーシーター、バットボートなど)を経てソッピース最初大成功作が登場した。それは、速くてコンパクトな(それが名前の由来でもある)タブロイドで、同社テストパイロットであるオーストラリア出身ハリー・ホーカー影響受けた最初設計であった。この機のフロート装備型1914年のシュナイダー・トロフィーを獲得した。また陸上機型は大戦初期海軍航空隊陸軍航空隊両方使用された。より高いパワーフロート備えたタイプソッピース ベイビーとなり、それは第一次世界大戦のほとんどの期間、海軍航空隊馬車馬となって働いた1916年にハーバート・スミスがソッピース社の主任設計者となると、そのリーダーシップの下、大型タイプ9901を含む、その他の第一次世界大戦型の傑作機が生み出された。このタイプ9901は「ソッピース 1½ ストラッター」として知られ斬新な箱型支持構造持ちイギリス海陸軍航空隊フランス航空隊において単座爆撃機複座戦闘機、あるいは弾着観測機や練習機として使用された。続いてその派生タイプとして、より小型機敏な単座の、「パップ」の名で有名になった「スカウト」が登場したパップとストラッターは、機関銃プロペラ回転面通して発射できる同調装置を持つ牽引式戦闘機として、イギリス初め実用化された飛行機である。この装置は、その後いくつかの異な設計のものが使用されにも関わらず、その設計者の名からソッピース=カウパー・ギアとして知られた。パップ1916年秋から1917年初夏にかけてイギリス陸軍航空隊および海軍航空隊母艦から運用された)によって西部戦線広く使用されパイロットからも好評だった。パップ戦争残りの期間、高等練習機として使用された。このパップ(「子犬」)は、ソッピース社の、動物の名がつけられ全体として空飛ぶ動物園」として有名となった大戦中の一連の航空機最初のものとなったパップ実験的に翼弦小さ3枚の翼とより強力なエンジン備えたものがトライプレーンである。トライプレーンは1917年中の海軍航空隊の4個飛行隊でのみ使用されたが、驚異的な強さ発揮して有名になった。最も本機を活用したのはレイモンド・コリショーの有名な海軍第10飛行隊の「ブラック・フライト」である。この飛行小隊あだ名使用する機体の黒い識別色に由来しそれぞれの機の名前もブラック・マリアブラック・プリンス、ブラック・デス(黒死病)、ブラック・ロジャー、そしてブラック・シープ付けられていた。本機もたらした衝撃は、敵味方両方航空機製作者多く三葉機試作をさせることとなったが、成功したのはドイツ側フォッカー三葉機のみだった。 1917年初夏に、機関銃2挺を装備したキャメル戦闘機配備された。この戦闘機機動性が非常に高い上に武装充実しており、大戦終了までに5,000機以上生産された。キャメルは他のどのイギリス戦闘機よりも多く敵機撃墜したが、操縦難しく事故により非常に多く未熟パイロット犠牲になったまた、改造の上夜間迎撃戦闘機または艦上戦闘機としても使われ、さらにイギリスだけでなくベルギーアメリカ航空部隊実戦使用された。 最後に最前線配備されたのは、4挺の機銃備えた固定式エンジンドルフィン戦闘機と、最後ロータリーエンジン装備戦闘機であるスナイプ戦闘機だった。スナイプはほんの少数しか前線配備されなかったので戦闘にもわずかしか参加していないが、カナダエースであるウィリアム・ジョージ・バーカーは、本機により、圧倒的に不利な状況下でひとり奮戦したことを栄誉として、ヴィクトリア十字勲章獲得した大戦末期に、同社クックー雷撃機と、スナイプ対地攻撃装甲型であるサラマンダー開発したが、いずれも戦闘には間に合わなかった。その他、大戦期を通じて多く試作が行われたが、その大部分動物ヒッポカバ)、ヌーライノサイ)等)の名が付けられており、そのために「ソッピース動物園」と呼ばれた第一次世界大戦後スナイプ大幅に縮小されイギリス空軍主力戦闘機選ばれて、最終的に1920年代後期交替するまで、現役とどまった

※この「ソッピース社の主な航空機」の解説は、「ソッピース」の解説の一部です。
「ソッピース社の主な航空機」を含む「ソッピース」の記事については、「ソッピース」の概要を参照ください。

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