スギナ

デジタル大辞泉

すぎ‐な【杉菜】

読み方：すぎな

トクサ科の多年生のシダ。地下茎が長くはい、早春に節からツクシとよばれる胞子茎を、次いで栄養茎を出す。栄養茎は緑色で、高さ10〜30センチ、輪状に枝を出す。葉は退化し、鞘(さや)状。若い胞子茎は食用。北半球の温帯から寒帯に広く分布。《季 春》「すさまじや—ばかりの丘一つ／子規」

生物学用語辞典

スギナ

英訳・(英)同義/類義語：Field Horsetail, Equisetum arvense

植物の分類で、有節植物門トクサ目に属する下等な維管束植物。トクサと同属。胞子体はツクシとよばれる。

「生物学用語辞典」の他の用語

生物の名前総称など：

シーラカンス類  ジストマ  スギゴケ  スギナ  ストロマトライト  スピリルム  スポロシスト

薬用植物一覧

ツクシ

科名： トクサ科 別名： スギナ 生薬名： モンケイ（問荊） 漢字表記： 土筆 原産： 北半球；温帯 用途： シダ性植物の多年草。早春に出てくる胞子茎をツクシ、栄養茎をスギナと呼びます。スギナを乾燥させたものがモンケイ「問荊」で、利尿などに用います。 学名： Equisetum arvense L.

植物名辞典

杉菜

読み方：スギナ（ｓｕｇｉｎａ）

トクサ科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Equisetum arvense

ひだきよみ山菜図鑑

スギナ トクサ科

スギナ トクサ科 収穫時期 食べられる部位 清見町での呼び名 ツクシは3月～4月頃 スギナは5月～7月 胞子茎（ツクシ）・葉 ツクシ・ツクシンボウ

芽	葉

ツクシの茎だけにして軽くゆで、ごまあえ、白あえ、みそあえ、汁の実、卵とじ、油炒め、炊き込み御飯に。 スギナはゆでて油炒め、佃煮、生のまま干してお茶にしてもよい。

スギナの全草を乾燥させたものを問刑（もんけい）と呼んで利尿薬として使う。

DATA

春を告げる植物として取り上げられるツクシは、スギナの胞子茎である。ツクシが枯れる頃スギナが芽を出し、30cmから40cmほどに伸びる。 主に食用にするのはツクシで、春の味覚として広く食べられている。 ツクシを食用にするのは古くから行われているが、スギナも江戸時代には料理に用いられていた。うす塩タラの切り身とスギナを、米のとぎ汁でさっと煮て、ユズの輪切りを添えて汁物にしたらしい。 【清見情報】 「ツクシは誰の子スギナの子・・・」と、囃したてたが、ツクシはスギナの胞子茎であり、スギナは光を浴びて栄養分を作る栄養茎で、いわば兄弟というところである。 スギナの節のところにうすい膜のような「はかま」があるが、その節目を抜いて元に戻して、どこをつぎたか当てっこする遊びもあった。

季語・季題辞典

杉菜

読み方：スギナ（ｓｕｇｉｎａ）

トクサ科のシダ植物。茎が緑色で、そこから輪状に出る枝がスギの葉に似るためこの名がある

季節 春

分類 植物

地名辞典

杉名

読み方：スギナ（ｓｕｇｉｎａ）

所在 新潟県燕市

杉菜

読み方：スギナ（ｓｕｇｉｎａ）

所在 新潟県新潟市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ウィキペディア

スギナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/19 14:49 UTC 版)

スギナ（杉菜、接続草、学名: Equisetum arvense）は、シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。一般的には栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ（土筆、筆頭菜）と呼び分けることがある。