カルヴァンとは? わかりやすく解説

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カルヴァン 【Calvin】

Jean Calvin フランス宗教改革者。ルターの書に感化をうけ、ジュネーブ宗教改革指導し市民生活神権政治のもとにおくことを試みた厳格な聖書主義で神の絶対的権威救い予定説などを説き救い確証実践活動で示すことを強調。著『キリスト教綱要』他。カルビン。遺志により墓碑はない。(一五〇九~六四)→ 宗教改革

カルヴァン

名前 Calvin

ジャン・カルヴァン

(カルヴァン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 10:20 UTC 版)

ジャン・カルヴァンフランス語: Jean Calvin [ʒɑ̃ kalvɛ̃]1509年7月10日 - 1564年5月27日[1])は、フランス出身の神学者マルティン・ルターフルドリッヒ・ツヴィングリと並び評される、キリスト教宗教改革初期の指導者[2]である。また、神学校として1559年に創設されたジュネーヴ大学の創立者である。


  1. ^ John Calvin French theologian Encyclopædia Britannica
  2. ^ a b c d e f g h i j 柿沼博子「カルヴァン政治思想における自由論の意義(一)」法学会雑誌 49(2), 2009, 首都大学東京
  3. ^ 「新訂版 倫理資料集」(清水書院)、174頁
  4. ^ 久米あつみ著『カルヴァンとユマニスム』、御茶ノ水書房、1997年。
  5. ^ J. カルヴァン著「キリスト教綱要(初版)」、久米あつみ訳、『宗教改革著作集』第9巻、教文館、1986年。
  6. ^ 田上雅徳著『初期カルヴァンの政治思想』、新教出版社、1999年。
  7. ^ E. W. モンター著『カルヴァン時代のジュネーヴ 宗教改革と都市国家』、中村賢二郎・砂原教男訳、ヨルダン社、1978年。
  8. ^ K. バルト著『教会教義学』、新教出版社。バルトがカルヴァンやウェストミンスター信仰告白の予定論を批判したのは、同書の第2巻第2分冊(吉永正義訳)。
  9. ^ G. C. Berkouwer, Divine Election, Studies in Dogmatics, Eng. Tras. by H. Bekker, 1960.
  10. ^ Herman Bavinck, Gereformeerde Dogmatiek, Eerste deel, Uitgave van J. H. Kok te Kampen, Vierde Onveranderde Druk, 1928, p. 152.
  11. ^ H. E. テート著『ハイデルベルクにおけるウェーバーとトレルチ』、宮田光雄・石原博訳、創文社、1988年。ヴェーバーとトレルチ、また加えて法制史研究者ゲオルク・イェリネックの三者は、同じ時代にハイデルベルク大学で教鞭をとり、共同研究会を開いていた仲間である。
  12. ^ A. カイパー著『カルヴィニズム』、鈴木好行訳、聖山社、1988年。
  13. ^ P. ヘルム著『カルヴァンとカルヴァン主義者たち』、松谷好明訳、聖学院大学出版会、2003年。
  14. ^ S. ツヴァイク著『権力とたたかう良心』、ツヴァイク全集17、高杉一郎訳、みすず書房、1988年。


「ジャン・カルヴァン」の続きの解説一覧

カルヴァン

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ドラゴンヴァラー」の記事における「カルヴァン」の解説

Bシナリオ登場するフィリップ乗る船の船長

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カルヴァン

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スイスの宗教改革」の記事における「カルヴァン」の解説

1536年ジュネーヴ滞在していたカルヴァンは、福音主義改革導入しようとしていたヴィルヘルム・ファレルに援助懇請され、協力したこの年5月ベルン援助受けて福音主義転じたジュネーヴであったが、いまだ改革の緒についたばかりで方針定まっていなかった。1537年1月16日、カルヴァンら牧師団は市参事会教会改革案を提出した。ただちに新しい「信仰告白」を含むカテキズム刊行され市民はこの「信仰告白に対して宣誓求められた。しかし、カルヴァンらはこの「信仰告白」が守られているか厳しく監督したために、市民の間に改革対す抵抗感芽生えた。また当初から市参事会は、カルヴァンらの主張中に教会世俗権力から独立させようとする意図があることに気づいていた。1538年4月23日新し市参事会発足すると、カルヴァンとファレル追放され、カルヴァンはマルティン・ブツァー勧めにより、ストラスブールフランス人難民教会説教師務めこととした。この間1539年にカルヴァンはビューレンのイデレッテと結婚したジュネーヴで再び福音主義派が勢い盛り返し、再び招聘受けて1541年9月13日カルヴァンはジュネーヴへと帰還した帰任早々9月20日カルヴァンは「教会規定」を立法化し、牧師教師長老執事という4職を定め、「神権政治」を開始した牧師教師説教などを通じて司牧役割担い聖書解釈問題などについて定期的に審議した長老は、牧師教師とともに監督院を形成して市内のどの家でも自由に立ち入ることができる権利を有し市民生活監督した執事教会施設管理救貧担った。 「神権政治開始後の最初5年間に、56件の死刑判決78件の追放おこなわれ反対派ことごとく弾圧された。1559年には神学大学設立されプロテスタント系神学大学としては、すぐにヴィッテンベルク大学に勝るほどの勢いとなった。 カルヴァン死後の1566年にはツヴィングリ派との間で合同がなり、スイス改革派統一され勢力強めたツヴィングリ派から分離発展した再洗礼派はその信仰を守る信者のみで共同体構成しようとし、農村部では自治運動結びつくこともあった。 カルヴァン主義はやがてフランスでは組織化されユグノー戦争惹起しスコットランドにおいては1560年国教会地位獲得した1600年ごろには、カトリック・プロテスタント各々カントンのみによる分離会議開かれていた。しかし、民衆の間で好まれ演劇など考慮すれば、このような状況にもかかわらずスイス人として自由と協調基づいた国民意識存在していたことを推測することが出来る。彼らにとって、ヴィルヘルム・テルやニコラウス・フォン・フリューエは相変わらず古き良き盟約者団」の象徴であり、国民的英雄であった。 カルヴァンの政治思想には2つ要点がある。1つ教会世俗権力から独立させること、もう1つ世俗権力教会目的への奉仕をさせることである。彼は教権と俗という「二本の剣」は分離不可の関係ではあるが、明確に弁別されるべきであると述べた。 カルヴァンはアウグスティヌスに従って教会を、神によって定められた独自の権威を持つものと考える。彼はこの世には見え教会見えない教会があるという。見えない教会正し信徒作る精神的な共同体で、時間空間制約受けない見え教会信徒集まって儀礼礼拝説教が行われる場所で、この見え教会においては成員すべてが必ずしも完全な信仰有しているわけではない。そのため見え教会成員すべてを完全な信仰に導くために、規律を必要とし、内部政治が必要とされるのである。そのため教会幹部道徳を含む世俗問題に対して判決を出すことが出来る。 一方世俗権力担い手である国家は、真の宗教正し信仰広めるためのものである。もちろん既存国家中には必ずしも完全な信仰合致してない場合もあるが、そのような国家に対して反抗することは絶対に許されない。もし抵抗認めてしまえば無秩序に陥る恐れがあり、またそもそも神の力によって、誤った状態は長く続くことはないと考えられるからである。 カルヴァンは、理不尽な権力者に対して殺害してもよいというユグノー派モナルコマキ(暴君放伐論)の政治理論先駆けともされる

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