オリガ記念病院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:28 UTC 版)
N県郊外にあり、A異常症が確認されてから十年後に造られA異常症患者の治療を専門に行う国立の隔離病院で、日本中のA異常症患者がこの病院に集まる。一度この病院に入院した患者は完治するまで退院する事が出来ない。壁で囲われており出入りするにはヘリコプターを使用しなければならない。A棟からD棟まで分かれており、A棟が最も症状が軽くD棟が最も症状が重い。各病棟の患者は隣の病棟へ立ち入ることが出来る。D棟は一見脆そうだが、末期の悪魔憑きを閉じ込めておける造りになっており、患者の部屋への通路は複数の隔壁で封鎖されている。またサブマシンガンを装備した警備員が居るがこれは威嚇にもならず、効き目があるのは何重もの鋼鉄の壁である。
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オリガ記念病院
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貫井(きぬい) オリガ記念病院の医者の一人。通称ドクターロマン。聞いている方が恥ずかしくなるようなロマン溢れることを平気でしゃべるため、皆から「ドクターロマン」と呼ばれる。通称は「ドク」。出所する前のアリカやマキナに助言をした。現在は生死不明。 午宮 留是留(ひるみや るぜる) D棟患者。「認識障害共有者(ダブルバインド)」。 身長160cm足らずの少女。巨大化してカナタを押し潰したかに見えたが、その実態は相手の認識を狂わせる新部だった。幼年期から視覚障害と認識障害を伴い、正常なスケールで物を見ることができず「周囲に押し潰される」と訴え続けていた。8年の歳月を経て、自分の認識障害を他人に植え付ける悪魔憑きとなる。D棟患者の中ではカナタ・倉密とともにまだまともに人間として生活できている患者であったらしい。カナタを除き、D棟で最後まで生き残っていた模様。カナタに敗北し死亡。 倉密 メルカ(くらみつ めるか) D棟患者。「出口なき脳髄陥穽(クラインキューブクラインネス)」。 男性。敗戦主義者。カナタに判定負け。カナタ曰く「女々しくも私の中に逃げ込んできたので倒せないけど逃げられない」との事。自分の脳に相手を閉じ込める能力を持つ。本編未登場だが、アリカの白昼夢で戸馬と対戦し敗れている。 『空の境界 未来福音』でも同名の登場人物が存在するが、こちらは創作物から引用された偽名。 大熊猫 目々(おおくまねこ もくもく) D棟患者。「銀河最強ニート」。30代の男性。体格は「雪だるま」と称される程の肥満体。 生きる事も死ぬ事も面倒という引き込もり・ニートであり、18歳の時にA異常症を発症し、その後15年以上もの間入院生活を送る。オリガ内では屋敷戸京麻と同じく古参。彼の自室をそのまま移植させたD棟404号室内には自ら引きこもるための宇宙が形成されており、その宇宙空間内を空飛ぶ畳の上でずっと観測するだけの存在となった。地質学者である父の影響で地学に詳しく、その事から宇宙を形成している。文字通り宇宙空間であるため酸素はなく、また404号室に入室した時点で取り込まれるために脱出口も存在しない。なおそれらの全ての現象は大熊猫自身には影響しない。カナタと会った時はフランクな口調であったが、本人は至って冷めた視点を持っている。何事にも関心を持てなかったため故のニートだが、親の愛情だけはプログラム的に理解していた。 実は本人は数年前に死亡しており、その宇宙空間の中での大熊猫という存在だけがなお残っている。宇宙空間に取り込まれたカナタによって宇宙空間そのものが破壊されたため、404号室の異変は元の六畳間に戻った。唯一、カナタに出会いながら殺害されなかったD棟患者(ただしカナタは勝利扱いしている)。 海風 太刀野 B棟患者。「ヤマダβ」。名前の読み方は不明。 カナタに最初に敗北し、死亡。「宙の外」でもそれらしき男性が登場しており、榎本俊二による「宙の外」のコミカライズによると、死の直前に自らの血液で大熊猫目々のいる病室までのルートを床に描いていた。 屋敷戸 京麻(やしきど きょうま) D棟患者。「増殖臓腑(ぞうしょくぞうふ)」。 物量的には最も強い悪魔憑き。カナタ曰く「最終形態には不覚にもトキメいた」。売却された内臓を取り戻そうとしたあげくに、プールいっぱいに増殖した内臓に埋もれた。オリガ内では古参の悪魔付きであり、B判定だった時期に大熊猫と一度だけ電話で会話した事があるらしい。カナタに敗北し死亡。本編未登場。 夜口 止々也(よるぐち ししや) D棟患者。「氷の華(フリージア)」。 カナタに敗北し死亡(カナタ曰く「時間とか止められても」)。劣化していく隣人(恋人)を恐れるあまり、隣人どころか自分、周囲の時間さえ止めてしまった。本編未登場。 由寿餅 アロウ(ゆじゅもち あろう) D棟患者。「アメンチア・ナイトメア」。 C棟全域及び中央棟6階まで融合するも、カナタに敗北する(自滅)。本編未登場。 胡島 はでる(ことう はでる) D棟患者。「ウミガメの味」。 毒物系の悪魔憑き。生まれつき固形物が食べられない体のため、ついにはあらゆる命を液化して食べるようになった。あらゆる毒物に耐性を持つカナタに敗北し死亡。本編未登場。 檻我 鞠音(おりが まりね) E棟患者。「夢見がちファッキン泥棒猫シエスタ」。 現在までに作中で確認される唯一のE判定悪魔憑き。特別病室内で既に死亡していたので、カナタと戦うことはなかった。本編未登場。能力の詳細も不明。 名字は「オリガ」だが、オリガ記念病院との関係性は不明。 韮菱 豊(にらびし ゆたか) C棟患者。「注文が襲う雑貨店(マーブルファンブルマーケット)」。 元カリスマ営業員。相手の弱点やトラウマを暴くらしい。カナタに敗北し死亡。本編未登場。 譲羽 涙(ゆずりは なみだ) C棟患者。「サニーデイ・レインコート」。 女性。呪い系の悪魔憑き。カナタに敗北し死亡。本編未登場。 誠子 美雄(まことこ みお) C棟患者。「声消し楽曲(トラック/3)」。 カナタに敗北し死亡。本編未登場。 宮原 無明(みやはら むめい) B棟患者。「投影奇術(トリビュート・アンソロジー)」。 カナタ曰く「劣化久織さん」。カナタに三分で敗北し、死亡。本編未登場。 在野 立花(ありしの りっか) B棟患者。「胸に宿る月の琴」。 最も多く殺人を犯した悪魔憑き。北の方で一万人殺したらしい。カナタ曰く「エア月琴」。カナタに敗北し死亡。本編未登場。 日守 桜夏(ひのもり おうか) A棟患者。 カナタに三秒で敗北し、死亡。外見に新部は全く無い。日本刀を所持していた。カナタ曰く「もしかしたらオリガで一番強かったのかな」。名字が同一である日守秋星との関連性は不明。本編未登場。
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