隔離とは? わかりやすく解説

かく‐り【隔離】

読み方:かくり

[名](スル)

へだたること。へだて離すこと。

小さい私と広い世の中とを—している此硝子戸(ガラスど)の中へ、時々人が入って来る」〈漱石硝子戸の中

伝染性病原体蔓延(まんえん)を防ぐためなど、他から引き離して接触避けること。「患者を—する」

交配可能な生物集団が、地理的あるいは生理的遺伝的な条件違いによって交配ができず、また交配して次世代ができにくくなり、遺伝子交流妨げられる現象


隔離

英訳・(英)同義/類義語:isolation, sexual isolation

遺伝学で、交雑できない環境異な集団置かれること。特定の変異蓄積したり、種分岐原因となる。
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  陰生植物  陳述記憶  陽生植物  隔離    雌雄モザイク  雑種強勢

隔離

【仮名】かくり
原文isolation

他者から隔てられている状態。隔離は時に病気の拡散予防するために用いられる

隔離

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 05:56 UTC 版)

隔離(かくり)とは、あるものを他とへだてて離すこと。医療政策としては感染症のまん延防止や精神障害の治療、危険防止のために行われることがある。


  1. ^ a b c 猪飼周平 2010, p. 241.
  2. ^ a b 猪飼周平 2010, p. 240.
  3. ^ a b c d e f 猪飼周平 2010, p. 242.
  4. ^ a b c d 平川幸子「日本と米国の公衆衛生緊急事態対応の比較分析」『公共政策志林』第6巻、法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会、2018年3月、231-247頁、doi:10.15002/00014467ISSN 2187-5790NAID 1200064550692021年12月12日閲覧 
  5. ^ 奥野克巳『帝国医療と人類学』春風社、2006年、17頁。ISBN 4861100623NCID BA76048278https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008134284-00 


「隔離」の続きの解説一覧

隔離

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 13:52 UTC 版)

香港植民地史 (1800年代-1930年代)」の記事における「隔離」の解説

自由貿易港創設することで、その始めから香港主要な貨物集散地とし、香港人同様に中国ヨーロッパから魅惑していた。人種隔離政策残りイギリスの植民地政策姿勢為に方向付けていた。イギリス教育受けた中国人上流階級19世紀後半までに増えたにもかかわらず山頂保留条例のような人種法によりヴィクトリア・ピークのようなエリート地域中国人住めなかった。多数派占め中国人は、初期段階では公務員になる機会は殆どなかった。しかし、例外的に何啓卿や何啓東のような人物もいた。香港階層制度における自らの立場受け入れ政府中国人主要な橋渡し役を演じた。何啓卿は立法会非公式議員であった。何啓東香港1911年中国最後の王朝が滅亡してからの新しい家であることを中国市民認識して欲しかった財政肥大化による億万長者として香港人口占めるのは、純粋な先住民ではないことを強調した

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隔離

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 07:05 UTC 版)

閉鎖病棟」の記事における「隔離」の解説

精神科入院患者対す行動制限一つとして「隔離」がある。隔離とは厚生省告示129号の定義により「内側か患者本人意思によっては出ることができない部屋の中へ一人だけ入室させることにより当該患者を他の患者から遮断する行動の制限をいい、12時間を超えるものに限る。」と定められている。隔離の対象となる患者は、主として次のような場合該当する認められる患者であり、隔離以外によい代替方法ない場合において行われるものとする。 ア 他の患者との人間関係著しく損なおそれがある等、その言動患者病状経過予後著しく悪く影響する場合自殺企図又は自傷行為切迫している場合 ウ 他の患者対す暴力行為著し迷惑行為器物破損行為認められ他の方法ではこれを防ぎきれない場合急性精神運動興奮等のため、不穏多動爆発性などが目立ち一般精神病室では医療又は保護を図ることが著しく困難な場合身体的合併症有する患者について、検査及び処置等のため、隔離が必要な場合 隔離は精神保健指定医か行うことができない定められており、(12時間を超えない場合一般医師でも可能である)あくまで患者保護医療保証するために行うやむを得ない制限であり、制裁懲罰行われること認められていない精神科病棟には保護室(または隔離室)と呼ばれる個室がある。保護室内側ドアノブのない出入口ベッド便器といった簡単な構造である。患者トイレ詰まらせることのないようを流すレバーボタン保護室外側前室にあるか、外側からのスイッチ操作保護室内部から流せられなくする設定にできるところもある。また保護室外側には観察室があり、複数保護室外側かガラス鉄格子越しに、患者観察できるようになっている。また観察室から食事トレイ入れることができる小さな窓が備えてある。 保護室入室し患者に対しては、医師少なくとも1日1回診察求められ定期的な観察も必要である。また保護室入院している患者であっても信書の発受の制限入院処遇に対して不服訴え機関都道府県精神医療審査会など)や人権擁護に関する職員弁護士など)との電話面会制限することはできない2013年 三宅薫の著書精神科病院保護室』のなかで、写真で見る35病院保護室を図と共に詳細に記載した病院中には埼玉県立精神医療センター成仁病院のぞみの丘ホスピタル静岡県立こころの医療センター愛知医科大学病院を含む。ここにおける生活の援助として、清潔として、洗面歯磨きは朝のみ、朝昼、朝昼晩は約30%ずつあり、入浴頻度として、週2回が25%、週3回56%、排泄として和式21%、洋式63%、和洋両方16%、食事開放観察睡眠換気などが研究されている。

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隔離

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 01:12 UTC 版)

名詞

かくり

  1. 隔てること。また、隔たること。
  2. 感染症患者などを一定場所移し一般の人から離しておくこと。
  3. 交配可能生物生態的地理的要因により交配妨げられる現象

発音(?)

か↗くり
か↘くり

動詞

活用

サ行変格活用
隔離-する

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