かく‐り【隔離】
隔離
隔離
【概要】 感染症の予防のためには感染源から遠ざけることが一つの方法である。感染源をもっている人まるごとを、接触の機会を減らすために特別な施設に収容すること。
【詳しく】 詳細がわからない時代や場所では考え得る。現行の感染症予防法で、"強制隔離"が必要なものは、強い伝染力と有効な治療薬や予防薬のないエボラ出血熱、ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、ペストに限定されている。必要に応じて入院命令のものはコレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、ポリオ、ジフテリアであり、O157などの腸管出血性大腸菌感染症は就業制限の処置となる。入院患者で他の患者と接触を遠ざけるという意味の隔離が行われるものとしては、MRSA感染症、水痘がある。
《参照》 感染予防
隔離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 05:56 UTC 版)
隔離(かくり)とは、あるものを他とへだてて離すこと。医療政策としては感染症のまん延防止や精神障害の治療、危険防止のために行われることがある。
- ^ a b c 猪飼周平 2010, p. 241.
- ^ a b 猪飼周平 2010, p. 240.
- ^ a b c d e f 猪飼周平 2010, p. 242.
- ^ a b c d 平川幸子「日本と米国の公衆衛生緊急事態対応の比較分析」『公共政策志林』第6巻、法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会、2018年3月、231-247頁、doi:10.15002/00014467、ISSN 2187-5790、NAID 120006455069、2021年12月12日閲覧。
- ^ 奥野克巳『帝国医療と人類学』春風社、2006年、17頁。ISBN 4861100623。 NCID BA76048278 。
隔離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 13:52 UTC 版)
「香港植民地史 (1800年代-1930年代)」の記事における「隔離」の解説
自由貿易港を創設することで、その始めから香港を主要な貨物集散地とし、香港人を同様に中国やヨーロッパから魅惑していた。人種隔離政策が残り、イギリスの植民地政策や姿勢の為に方向付けていた。イギリスで教育を受けた中国人上流階級が19世紀後半までに増えたにもかかわらず、山頂区保留条例のような人種法によりヴィクトリア・ピークのようなエリート地域に中国人は住めなかった。多数派を占める中国人は、初期の段階では公務員になる機会は殆どなかった。しかし、例外的に何啓卿や何啓東のような人物もいた。香港の階層制度における自らの立場を受け入れ、政府と中国人の主要な橋渡し役を演じた。何啓卿は立法会の非公式議員であった。何啓東は香港が1911年の中国の最後の王朝が滅亡してからの新しい家であることを中国市民に認識して欲しかった。財政肥大化による億万長者として香港の人口を占めるのは、純粋な先住民ではないことを強調した。
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隔離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 07:05 UTC 版)
精神科入院患者に対する行動制限の一つとして「隔離」がある。隔離とは厚生省告示第129号の定義により「内側から患者本人の意思によっては出ることができない部屋の中へ一人だけ入室させることにより当該患者を他の患者から遮断する行動の制限をいい、12時間を超えるものに限る。」と定められている。隔離の対象となる患者は、主として次のような場合に該当すると認められる患者であり、隔離以外によい代替方法がない場合において行われるものとする。 ア 他の患者との人間関係を著しく損なうおそれがある等、その言動が患者の病状の経過や予後に著しく悪く影響する場合 イ 自殺企図又は自傷行為が切迫している場合 ウ 他の患者に対する暴力行為や著しい迷惑行為、器物破損行為が認められ、他の方法ではこれを防ぎきれない場合 エ 急性精神運動興奮等のため、不穏、多動、爆発性などが目立ち、一般の精神病室では医療又は保護を図ることが著しく困難な場合 オ 身体的合併症を有する患者について、検査及び処置等のため、隔離が必要な場合 隔離は精神保健指定医しか行うことができないと定められており、(12時間を超えない場合は一般の医師でも可能である)あくまで患者の保護や医療を保証するために行うやむを得ない制限であり、制裁や懲罰で行われることは認められていない。 精神科病棟には保護室(または隔離室)と呼ばれる個室がある。保護室は内側にドアノブのない出入口、ベッド、便器といった簡単な構造である。患者がトイレを詰まらせることのないよう、水を流すレバーやボタンは保護室外側の前室にあるか、外側からのスイッチ操作で保護室内部から流せられなくする設定にできるところもある。また保護室の外側には観察室があり、複数の保護室を外側からガラスや鉄格子越しに、患者を観察できるようになっている。また観察室から食事トレイを入れることができる小さな窓が備えてある。 保護室に入室した患者に対しては、医師は少なくとも1日1回の診察が求められ、定期的な観察も必要である。また保護室に入院している患者であっても信書の発受の制限・入院処遇に対して不服を訴える機関(都道府県の精神医療審査会など)や人権擁護に関する職員(弁護士など)との電話や面会を制限することはできない。 2013年 三宅薫の著書『精神科病院の保護室』のなかで、写真で見る35病院の保護室を図と共に詳細に記載した。病院の中には、埼玉県立精神医療センター、成仁病院、のぞみの丘ホスピタル、静岡県立こころの医療センター、愛知医科大学病院を含む。ここにおける生活の援助として、清潔として、洗面、歯磨きは朝のみ、朝昼、朝昼晩は約30%ずつあり、入浴の頻度として、週2回が25%、週3回が56%、排泄として和式が21%、洋式が63%、和洋両方が16%、食事・開放観察・睡眠・換気などが研究されている。
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隔離
「隔離」の例文・使い方・用例・文例
- 隔離して
- 隔離を解いて
- 隔離病棟
- その馬はベネズエラウマ脳脊髄炎のため隔離された。
- そのホテルは、以前は隔離病院として使われていました。
- その現場にいた者たちは当局に一週間、隔離させられた。
- 私は隔離されていた。
- 細菌などから隔離するため、面会謝絶となっています。
- 私は人種隔離に反対だ。
- 私たちは、一人の患者を残りの患者から隔離した。
- モントゴメリーのバスは人種隔離が行われていた。
- その伝染病患者は他の患者から隔離された。
- コレラに感染した人は直ちに隔離された.
- 隔離患者.
- 彼は赤痢で 1 週間隔離された.
- 隔離中である[検疫済みである].
- 人を隔離する.
- 病気の子供を集団の他の子供から隔離する.
- 隔離室[病棟].
- 伝染病だから隔離しなければならぬ
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