鏡川 鏡川の概要

鏡川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/09 18:36 UTC 版)

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鏡川
鏡川大橋、奥に河口
水系 二級水系 鏡川
種別 二級河川
延長 31 km
平均の流量 -- m³/s
流域面積 170 km²
水源 細薮山(高知市)他
水源の標高 530.7 m
河口・合流先 土佐湾
流域 高知県高知市
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鏡川と高知市中心部

環境省から「平成の名水百選」に選定されている。

地理

高知市土佐山(旧土佐郡土佐山村)に源を発する。

上流部のいくつかの河川の水を集めたのち、唯一のダムである鏡ダム(鏡(旧土佐郡鏡村))に貯水される。そして山間部を抜け、高知平野に入る。この中流域では同じく高知平野を流れる江ノ口川への分流が行われている。その後、高知市街地を東西に横切り浦戸湾土佐湾の支湾)に注ぐ。河口部分には小島(丸山台)が浮かんでいる。

高知市中心部を流れる川でありながら水質は比較的良好であり、夏場の中流域は川遊びや遊泳を楽しむ人の姿が見られる。

高知県の他の河川同様、河川の長さに比べ上流・下流の標高差が大きいため、頻繁に洪水渇水が発生する。近年では、昭和51年(1976年)に大雨で堤防が決壊し、大きな被害を出している。渇水対策として、吉野川水系の早明浦ダム上流から、導水トンネルなどにより鏡ダム上流へ導水が行われている(「高知分水」)。

源流点の定義

鏡川の源流点には、いくつかの説がある。七ツ淵以外は高知市土佐山。

  • 西川川
    • 細薮山(ほそやぶやま、標高530.7m)
    • 高尻木山(たかじるきやま、標高897.4m)
    • 菖蒲洞
  • 高川川
    • 工石山(くいしやま、標高1176.4m)のさいの河原
  • 重倉川

歴史

元々は「潮江(うしおえ)川」と呼ばれる川であった。

古代より土佐国の中心地は高知市北東部であり、現在の中心部は潮江川のはん濫もあってデルタ地帯の湿原で、開拓が困難であった。戦国大名長宗我部元親により築城が試みられるが、水はけの悪さのため3年で断念する。

土佐藩初代藩主山内一豊により鏡川と北部の江ノ口川を外堀に利用した城(のちの高知城)の建設と城下町整備が始まり、治水工事が行われる。城は慶長8年(1603年)に本丸と二の丸が完成し、両川にちなみ河中山(こうちやま)城と名付けられた。しかし鏡川が度重なるはん濫を起こしたため、2代藩主忠義は河中の名を忌み嫌い、高智山城と改名した。後に城の名は省略されて高知城、城下町は高知と呼ばれるようになる。

5代藩主山内豊房の代で、清流がたたえられ、『我が影を映すこと鏡の如し』として「鏡川」と名付けられた。同時に同じ土佐国内にある「鏡川」と呼ばれる川は「物部川」と改名された[1]

坂本龍馬が幼少時、「雨に降られるのも川で泳ぐのもどうせ濡れるから一緒だ」として雨の中鏡川で水練したという話が有名で、「龍馬も泳いだ鏡川」と紹介されることもある。

主な災害

鏡川の下流域は、多くが低平地であるため、内水、高潮による氾濫を起こしやすい特性がある[2]

  • 1970年8月 - 台風第10号の接近と満潮が重なり浦戸湾が異常高潮に見舞われたため、下流域で堤防の決壊、越波による海水の侵入による災害が発生。
  • 1975年8月 - 台風第5号による集中豪雨で浸水被害が発生。
  • 1976年9月 - 台風第17号による集中豪雨で浸水被害が発生。
  • 2014年8月 - 台風第12号の集中豪雨により支川神田川の上流で、外水氾濫による家屋浸水や橋梁の流失。鏡川本川も堤防満杯近くまで水位が上昇。
  • 2019年10月3日 - 台風第18号接近に伴う集中豪雨により天神大橋付近で自動車約20台が水没[3]

流域の自治体

高知県
高知市
市郊外
下流部。背景は北中山、筆山

  1. ^ 今明かされる香美の由来”. 創刊号記念特集2 香美史探訪記 第59回. 香美市. pp. 24-25. 2019年9月7日閲覧。
  2. ^ 鏡川水系河川整備計画 (PDF)”. 高知県 (2017年9月). 2019年10月3日閲覧。
  3. ^ 高知で大雨、川が増水し車20台水没 けが人なし”. 産経新聞 (2019年10月3日). 2019年10月3日閲覧。
  4. ^ 『高知市史』潮江天満宮項、482-483頁


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