若伊香保神社とは? わかりやすく解説

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若伊香保神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 15:01 UTC 版)

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若伊香保神社

本殿
所在地 群馬県渋川市有馬1549番地
位置 北緯36度27分58.27秒
東経138度59分41.61秒
座標: 北緯36度27分58.27秒 東経138度59分41.61秒
主祭神 大名牟遅神
少彦名神
社格 国史見在社
上野国五宮
村社
創建 不詳
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鳥居

若伊香保神社(わかいかほじんじゃ)は、群馬県渋川市有馬にある神社国史見在社上野国五宮で、旧社格村社

祭神

祭神は次の2柱[1][2]

神道集』では本地仏千手観音とする[1]

歴史

創建

創建は不詳。伊香保神社(渋川市伊香保町伊香保、上野国三宮)と同一神名を有することから、伊香保神社と同じく豪族の有馬氏(阿利真公)により奉斎されたと見られている[1][3]。また伊香保神社は元々当地に鎮座したと推測する説もあり、同社が上野国国府近くの三宮神社北群馬郡吉岡町大久保)に遷座した際、旧社地に祀られたのが若伊香保神社になるともいわれる[1]

現在の境内は泰叟寺に隣接して鎮座するが、元々は上有馬に鎮座したといい、享禄元年(1528年)の洪水のため移転したと伝わる(一説に遷座は永享9年(1437年))[1]

なお、後述の文献に見える若伊香保神社を、当社でなく水澤寺(渋川市伊香保町水沢)の子安神社に比定する説もある[1]

概史

国史では、「若伊賀保神」の神階貞観5年(863年)に従五位下、元慶3年(879年)に従五位上、元慶4年(880年)に正五位上に昇叙された旨の記載が見える[1][3]。しかし『延喜式神名帳には記載がないため、いわゆる国史見在社にあたる。

長元3年(1030年)頃の『上野国交替実録帳』では、「正□位 若伊香保社」(位は脱字)と記されるとともに玉殿1宇・幣殿1宇・鳥居2基・向屋1宇・美豆垣1廻・荒垣1廻・舞人陪従屋1宇・厨屋1宇の記載がある[1]。この社殿規模は、伊香保明神社(三宮)、宿禰明神社(四宮:甲波宿禰神社)、椿榛明神社(六宮:榛名神社)と同等のものになる[1]

また『上野国神名帳』では、総社本において鎮守十社のうちに「正一位 若伊賀保大明神」と見えるほか[1]、一宮本・群書類従本において群馬東郡または群馬郡のうちに「従四位上 若伊賀保(若伊香保)大明神」と記されている。

南北朝時代成立の『神道集』では、「上野国九ヶ所大明神事」や「上野国第三宮伊香保大明神事」に若伊香保神社の記述が見えるが[3][1]、その中で若伊香保神社は上野国の五宮であるとされている[1]。上野国の九宮までのうち、若伊香保神社は唯一の式外社になる[1]

明治に入り、近代社格制度では村社に列した[3]。現在は泰叟寺に隣接して小祠を残すのみとなっている。

明治42年に、『上野国神名帳』に「正五位下 有馬堰口明神」と記載されている「有馬堰口神社」(祭神:健御名方命)を合祀した。[4]

神階

  • 六国史時代における神階奉叙の記録
    • 貞観5年(863年)10月7日、正六位上から従五位下 (『日本三代実録』) - 表記は「若伊賀保神」。
    • 元慶3年(879年)閏10月4日、従五位下から従五位上 (『日本三代実録』) - 表記は「若伊賀保神」。
    • 元慶4年(880年)10月14日、正五位下から正五位上 (『日本三代実録』) - 表記は「若伊賀保神」。
  • 六国史以後
    • 正一位 (『上野国神名帳』総社本) - 表記は「若伊賀保大明神」。
    • 従四位上 (『上野国神名帳』一宮本・群書類従本) - 表記は「若伊賀保大明神」または「若伊香保大明神」。

脚注

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参考文献

関連項目




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