太陽の黙示録の登場人物 太陽の黙示録の登場人物の概要

太陽の黙示録の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 03:27 UTC 版)

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主人公

柳舷一郎(りゅう げんいちろう)
- 松田洋治 / 少年時代:大久保祥太郎
日本再生特区代表。本編の主人公。実直・誠実な人柄と、人をひきつけるカリスマ性の持ち主。震災時年齢(2002年時点)11歳。2017年時点の年齢は26歳。東京都渋谷区出身。
日本政界の名門・柳家の跡取りであった。幼少期は動植物が好きで優れた観察力を持った子供で、変わり者と思われていたがすでにその能力や人間性の片鱗を見せており、震災後の行動でそれが発揮される。箱根で遭遇した大地震で家族と離れ離れになり、坂巻とともにその後西に向かうも日本海峡で遭難し、記憶喪失になる。そこを神戸の料理人だった台湾人夫婦に拾われ、彼らの養子となり台湾人「柳舷(リュウ シャン)」として暮らす。記憶を取り戻しても祖国や実の家族への思いとは別に「台湾人」としての誇りを失わなかった。また、台湾(中華民国)に移り住む以前に闇市で宗方と一度会っており(因みに宗方は対面時に当時捜索していた妹の美春と見間違えている)、その際彼らは占い師の老女に「二人の王」と予言される。
台湾での活躍後は、日本に戻って日本人難民の台湾社会受け入れを訴えたり、宗方との対峙や拓磨との再会、北日本(ノースエリア)で夏木恵理や海峡同盟、孫市との出会いを通じて南北日本の再統一や全世界に離散した日本人たちを取り戻すことを強く誓う。その思いの強さは、立花を逡巡の末に助け、孫市との交渉では受け入れに同意すれば彼の北日本での暴挙の全てに目をつぶるとまで発言するほどである。
(作中のストーリーに関する部分で)特定の職業や地位を持たないという、かわぐちかいじ作品では珍しい主人公といえる。台湾にいた頃は料理人として屋台で生計を立てていた。日本に帰国してからも時折その腕前を披露している。ノースエリア復興委員に選出されるも委員会の性質に反発し脱退している。しかし孫市や宗方との日本人難民受け入れの交渉が決裂したのを通し、遂にその望む地を自らの手で造り上げる事を決意する。そして、坂巻から聞いた韓国海猫島の日本人避難民キャンプと指導者の日本人(葛城亮)の話を聞き、韓国行きを決意する。そして、亮との出会いにより「第3の国」ことグレイ・シティに日本人避難民500万人を呼び寄せることを決める。
それから2年後の2020年、不死鳥を用いての稲の栽培試験が一定の成果を出した後は張や重村達と共にグレイ・シティに留まり、農地や米以外のタンパク源の確保に携わる。そして帰国した亮から、グレイ・シティの元首に指名され、これを承諾した。
そして様々な苦難に遭遇しながらも、周囲からの篤い助けや宗方との国民総投票による最後の対峙を経て、遂に「統一日本」を成立に導いた。
名前の由来は劉備(字は玄徳)で、張、羽田との関係は小説『三国志演義』のはじめのあたりを髣髴とさせる。また、名前の由来が『三国志演義』の登場人物である面々の中で、彼の名前だけが唯一、同音異義語のみで構成されている。
宗方操(むなかた みさお)
南日本(サウスエリア)第2代行政長官。「日本編」における主人公。元行政長官首席補佐官兼山陽道副知事。1985年8月10日生まれ。東京都板橋区出身。震災前は都立慶城高校に在学していたが夜逃げ直前に中退している。
大震災時、東京・渋谷で恋人の夏木恵理と共に遭遇。壊滅した東京の街を見て日本社会の崩壊を悟り、父の町工場が倒産し九州へと夜逃げ寸前だった自分の「未来が拓けた」と感じる。しかしその後家族が行方不明と知ったときはそう思った自分を責めており、それは同じく震災を黙示と捉えた七星会董藤と比較して舷一郎が「似ているが根本的に違う」と評したような両者の対比(どちらも野心家で手段を選ばないが国家と国民を自らの私物扱いする董藤と、究極的には国家と国民の未来のために行動する宗方)の中で大きく現れている。既存の秩序の破壊と新秩序の創造への野心を持ち、恵理は彼をチェ・ゲバラになぞらえ、ロックウェルは彼の内面をマグマに例えた。
父や妹の生死が判らぬまま恵理と共にへ渡り、急速にアメリカ化する社会を疑問視していたところに惇史の計らいで日本の人材復興計画(ロックウェル・プラン)に参加し渡米、ハーバード大学留学。単独で日本海峡にあるM資源(メタンハイドレート)の開発方法を模索し、帰国後にロックウェルの補佐(復興省長官官房室長、本人希望で山陽道副知事兼任)となる。やがての目指すべき形はアメリカ化でもかつての日本の再現(南北統一)でもないと唱え、M資源を利用した新国家創立計画を目指すが、それ故日本統一を目指す海峡同盟からは目の敵にされている。海峡紛争において南日本軍を指揮し、戦術的には勝利するも、舷一郎を介して勝呂の目的を理解し、アメリカの仲介で休戦に応じる。しかしながら勝呂に董藤への反逆をたきつけたり、孫市と裏取引をしたりして舷一郎や羽田の反感を買う。恵理を取り戻すべく行動を進めギリギリのタイミングで居場所を突き止め、彼女を南海軍と共同で孫市の元から救出し、安全圏に到達したかに見えたが上陸直前に襲撃を受け、自分をかばった恵理を喪ってしまう。その後、密かに北日本やアメリカと通じていたロックウェルを殺害、アメリカの保護からの脱却へと動き出す。
かつて震災後にの避難民キャンプで出会った少年が、舷一郎であると気づいており、彼と恵理との関係そして占い師の老女に言われた「二人の王」の片割れということもあってライバル心を抱いている。そして、舷一郎に対する「王としての完全な勝利」として、その命を奪うのではなく、身も心も自らに屈服させるという結論を抱く。だが表向きに隠蔽した恵理の死について舷一郎には真実を告げ、その舷一郎の願いを聞いて海峡区を見下ろせる小高い丘にある恵理の墓へと連れて行った。
2020年では、国民投票によって第2代行政長官に就任しており、名実共に南日本の元首として自分の理想を実現すべく動いている。その矢先、ポルトガルのリスボンにて亮と出会い、亮が持つ才能や、彼が舷一郎の仲間であることを見抜いた上で、に来ないか と誘うも、断られた。
南日本独立の「壁」となった董藤を謀殺し、海峡同盟の黒幕である孫市の逮捕を試みるなど、自らの手を汚さずに政敵を尽く排除していくスタンスと日本人避難民の陳情にも一切耳を傾けない非常な性格を併せ持っている。
なお、アニメ版冒頭の大震災の場面に彼と恵理が一瞬だけ出てくる。
名前の由来は曹操(字は孟徳)
張宗元(チャン ゾンユエン)
声 - 小山力也
日本再生特区農務セクター長。元台湾マフィア「六海幇(リュウハイパン)」の乱暴者だが仁義に篤く、涙もろい一面もある。
幼い頃に台北の孤児院で育てられ、その後「六海幇」に入るが組織が孤児院時代の弟分・京明に日本人母子の殺害をそそのかしたことを知るや否や組織に反逆する。やがて舷一郎と出会い、彼と行動を共に起こすようになる。北日本に入ってからは主に恵理のボディーガードを務め、別行動をとっていたが勝呂の私兵部隊から羽田を助けて以降は行動を共にしている。
2020年では舷一郎達と共にグレイ・シティに留まり、農地やタンパク源の確保に関わる。
劇中の登場人物の中では屈指の怪力を誇り、戦闘では素手で相手の腕や首の骨を折り、極め付きは本来配管工事に用いられる大型の鉄管を振り回すというものがある。素手での戦闘能力に限定すれば劇中トップクラス。
名前の由来は張飛(字は翼徳)
羽田遼太郎(はた りょうたろう)
声 - 森川智之
日本再生特区警務セクター長。元台北警察局刑事。台湾人名「羽遼明(ユイ リャンミン)」。東京都出身。
震災時は東京の麻布北中学に通う学生だったが、夏休み中に両親のいる台湾を訪れていたため、震災に遭わずに済んだ。その後、大震災の影響で棄国者にならなければならなくなり、その道に進んだ父を恨んでいる。自分が日本人でなくなった事に衝撃を受けながらも、人種や国籍とは関係の無い「法の正義」に自らの道を見出し、徴兵制による兵役を経て警察官となった。日本人母子殺人事件と日本人避難民迫害の実態を暴き出し、舷一郎や張達と共に真実を公表する。その後は刑事を辞めて舷一郎や張と共に行動に出る。北日本入国の際は董藤の素性を探る知人上村に会うもその上村が殺され(舷一郎に董藤の素性を知らせたのは彼)、後に彼自身も北海道警察局に逮捕される。やがて入国管理センターの政治犯強制収容所に収監された後、立花によって(舷一郎をおびきだすため)護送されるが舷一郎と海峡同盟に救助される。日本海峡紛争後は勝呂の私兵らに暗殺寸前だった神林を助ける途中、自らも殺されそうになったところを張に助けられる。その後、周と舷一郎の交渉により、舷一郎共々日本国籍を取り戻した。三人の中での役割は情報収集と冷静な判断&張のブレーキ役。
2020年では亮や雲井達と共に海外避難民との交渉を行う。その途中、ベルギーにて滝沢正通の娘、日名子と出会い恋心を抱く。そして、正通の許しを得て彼女を連れ、グレイ・シティに戻った。
自分の意思とは無関係に棄国者にされたことで、日本人に戻ろうという意識が強く、台北警察局を辞職した理由にもなっている。ただし、舷一郎や張から彼等が呼びなれている台湾名の「羽(ユイ)」と呼ばれることは、特に気にしていない。また宗方や勝呂からは「台湾あがり」「元台湾の刑事」と呼ばれた。
名前の由来は関羽(字は雲長)

台湾

反日派グループ

羽永貴(ユイ ヨングイ)
山形県出身。日南電機台北支社長で遼太郎の父。日本人名「羽田永一郎(はた えいいちろう)
大震災時に台北で何とか会社を生き長らえようとしたが、台湾政府高官の出した「台湾人になれ」という言葉に押されて家族や社員全員と共に棄国者となった為、息子の遼太郎との溝を作ってしまう。その後、台湾政財界と結びつきを強めようとするも、葉をはじめとする彼ら反日派グループから忠誠心を試され、談合賄賂等の闇取引に関わることを余儀なくされ、ついには汚れ仕事の必要が出てきた時に、自ら名乗りを挙げることが暗黙の常識と化してしまう。
その果てに、自らの悪事を遼太郎に突き止められるも、その際自らの本音を亡き妻の墓前で明かす。そして、最後には遼太郎の手で逮捕された。なお、彼に問い掛けられた遼太郎の言によると、犯した罪に対する刑罰は懲役20年とのこと。
劉洪文(リュー ホンウェン)
中華民国国防部参謀総長
国防部のNo.2に当たる人物で、密かにNo.1である国防部長を表向き病気療養とした上で拘束・幽閉し、国防部を掌握する。そして、日本人避難民キャンプから脱け出してきた黒藤ら過激派グループにテロを誘発させ、国防部特殊部隊を使って過激派グループを全滅に追い込みそれに乗じて日本人避難民らの追放を試みるも、舷一郎が黒藤から入手した彼との裏取引の場面を国民の目の前で明らかにされ、他のメンバーと同様に国家反逆罪等で逮捕される。
名前は王洪文から取られている。
葉国鋒(イェ グォヨン)
台湾民自党議員。
反日派グループの急先鋒でマフィア「六海幇」を利用して日本人母子殺害を引き起こしたり、黒藤ら日本人過激派グループによるテロで台湾国民たちの排日感情を煽らせる等の画策を引き起こすも、舷一郎らの手で過激派グループとの接点を公にされ、蔡総統により国家反逆罪等で逮捕される。
なお、永貴こと永一郎の反日派グループ内での扱い、そして劇中での「棄国者を前に失言でしたか、羽さん」の言葉から見て、永一郎を本心では見下していた模様。逮捕時にもいかにも自分こそが愛国者であり、日本人が台湾に災いをもたらす種であるかのように言い放った。
名前は華国鋒から取られている。

六海幇(リュウハイパン)

陳春(チェンチュン)
声 - 五十嵐明
台湾マフィア「六海幇」構成員。張の子分。
張に振り回されているところもあるが、彼を慕う気のいい若者。張が六海幇と袂を分かってからは、彼と共に行動し、中正公園では仲間を率いて援護する。その後舷一郎達と共に日本へ旅立つ張を見送った。
京明(チンミン)
声 - 竹田雅則
張の幼い頃からの弟分。
マフィア「六海幇」にそそのかされ、報酬目当てに日本人の母子を殺害した実行犯。犯行後、舷一郎と張に説得され自首した。成り行き上、日本人避難民の大行進にも参加している。取調べの際に羽田に張の隠れ家の場所を明かしている。
楊(ヤン)
声 - 大塚明夫
台湾マフィア「六海幇」幹部。通称「人切り楊」。
政府の反日地下組織の支援により日本人避難民排斥を企て、京明に日本人の母子殺しをそそのかしたことを知って怒り狂った張と死闘を繰り広げた末に止めを刺されそうになるが、最後は止めを刺されることなく見逃され、彼の感情に押されて降参する。
黄(ファン)
声 - 島香裕
台湾マフィア「六海幇」会長。
台北を中心に組織を牛耳り、また政府の反日組織の支援を受けて日本人母子の殺人教唆や日本人避難民排斥を引き起こしている。

日本人避難民キャンプ

尾津(おづ)
声 - 佐々木梅治
在台湾日本人キャンプの避難民グループのリーダー。
来年度からアメリカ及び国連からの支援が停止され、生活苦に喘いでいる日本人避難民たちを台湾人社会に適応出来るよう舷一郎たちと共に中華民国総統府に働きかけるが、対立していた黒藤のテロを止めようとし、台北中央電視台で説得に当たるも射殺される。
美代(みよ)、勇介(ゆうすけ)
避難民グループの母子。買い物に出かけた先の台北の市場で日本人であることを理由に、夏太太達台湾人から締め出しを受けるも、居合わせた舷一郎のおかげで白菜を50元で買うことができた。しかし、その日の夜に六海幇の依頼を受けた京明によって母子共々殺害される。これによって淡水の避難民グループは激高し、暴動すら起きかねない状況になるが、単身乗り込んできた羽田によって一同は落ち着きを取り戻した。
黒藤(くろふじ)
声 - 咲野俊介
在台湾日本人過激派グループのリーダー。
かつてはジャーナリストであり、中東の紛争地帯でパレスチナ難民に興味を持ち、取材を行っていた。その果てに震災以降の日本人海外避難民が祖国を奪われたパレスチナ難民と同じであると思うようになり、言葉が無力で力の行使こそが重要だという考えを抱くに至った。そして、台湾人社会での日本人適応化に融和路線で解決しようとする尾津に反発し、仲間達と共に避難民キャンプを脱走して自らテロによる祖国復帰及び南北合一を果たそうとする。南日本で起きた暴動事件の際の密輸で手に入れた武器を使って台北の3つの各地を同時に襲撃するが、内2つは阻止され、結局はテレビ局の台北中央電視台を占拠する。テレビを通じて世界各国の日本人避難民たちに暴動を呼び掛けるも、国防部の特殊部隊との戦闘で部下もろとも死亡。死の直前に舷一郎に反日派グループに関する証拠を渡す。
田中(たなか)
黒藤率いる過激派グループに潜り込んだ、尾津達避難民グループの一人。黒藤のアジトを密かに尾津に報告していたが、黒藤に正体を見破られ、殺害された。しかし生前に、アジトの場所のみならず黒藤達の攻撃目標が、士林夜市・リニアモーターカー台北駅・台北中央電視台であることを報告した。
佐久間(さくま)
黒藤率いる過激派グループの一員。士林夜市を襲撃したA班のリーダー格。寺田・吉本・金子等仲間を率いるも、舷一郎達日本人の説得に心が揺らいだ末、銃を捨てて投降した。かつて震災時に、子供ながら住んでいたアパートの隣室の赤ん坊を炎の中から救い出し、説得を受けた際その時の光景が頭の中に甦った。

その他(台湾)

淑琴(スーチン)
声 - 久保田民絵
舷一郎の養母。
震災前は神戸において夫と共に中華料理屋を営んでいたが大震災時に被災、夫と共に避難している途中で日本海峡の西岸において気絶し、記憶を失っていた舷一郎を発見し、やがて祖国に帰国して15年間彼を我が子のように育てる。その際、舷一郎が唯一覚えていた「舷」から彼を「舷(シャン)」と名付ける。現在夫とは死別。旅立とうとする舷一郎を優しく見守っている。
最終話で「統一日本」成立後、台湾に立ち寄った舷一郎と再会する。
震災直後、帰国以前に避難民キャンプにいた時、舷と名付けた舷一郎が宗方・恵理と知り合ったことをきっかけに、彼女も2人と出会っている。この時舷一郎が記憶を失っていることを2人に話した。
地道行男(じみち いくお)
声 - 原康義
柳拓磨の秘書。震災時に拓磨の命を受け、舷一郎と隆志・夏江夫妻を探しに出る。報道局に友人がおり、地道の捜索に協力している。その後、隆志・夏江夫妻の遺体を確認し、行方不明となった舷一郎を捜すが見つけられなかった。政府分裂時には、札幌に残る。そして台湾に渡ってやっと彼と再会、日本人避難民たちを支援する活動に出る。その後は祖国が出入国禁止令を出したためか、帰国出来ずそのまま多くの人達と共に台湾に留まり、尾津の後継として日本人避難民のリーダーとなる。その後は、舷一郎の台詞や回想でしばしば触れられる。
捜索に出る際拓磨から舷一郎に政治家としての素質を感じていると打ち明けられるが、地道自身も代々秘書として柳家の手伝いをしてきた地道家の家系や自身の経験からか、同じ見方をしている。
2020年では舷一郎の進める「第3の国」建国に同調し、羽田達と合流して海外避難民との交渉を図る。また、「建国編」最終回の扉絵に彼の姿を確認できる。
周(チョウ)
声 - 後藤敦
台北警察局刑事。
遼明(遼太郎)の同僚で、彼と共に日本人母子殺人事件の真相を追っている。事件の後は舷一郎と共に旅立つ遼明を見送った。
陳麗君(チェン リージュン)
声 - 小島幸子
テレビ局・台北中央電視台報道部レポーター。
多くの日本人避難民を連れてデモ行進する舷一郎らの取材を得て彼らの心情を知り、また舷一郎に台北中央電視台を占拠した黒藤の所へ案内させる。後に柳と結婚し一児(隆志にとっては孫、拓磨にとっては曾孫)を産む。
夏太太(シャ タイタイ)
声 - 野沢由香里
市場の女店主。
初めは他の台湾人と同様に排日感情を抱いていたが、舷一郎と出会ってから彼の行動に賛同する。
蔡慶鈴(ツァイ チンリン)
声 - 一柳みる
中華民国(台湾)総統
親日派で避難民キャンプで貧困な生活を強いられている日本人たちをあの手この手で救済を練り、黒藤ら日本人テログループが反日派グループとの繋がりを持っていることを知るや否や彼らを生け捕りにするよう命じるも失敗。やがてその証拠を手にしている舷一郎の協力により、反日派グループを失脚させる。その後は日本本土へ旅立つ舷一郎らを温かく見守る。
彼女の父蔡文元は、震災時の中華民国総統であり、国際派としての信念から日本人避難民受け入れを決定した人物である。
ビジュアルのモデルはアウンサンスーチー







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