太陽の黙示録の登場人物 日本

太陽の黙示録の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 03:27 UTC 版)

日本

政府分裂以前に死亡・行方不明となった人々

柳隆志(りゅう たかし)
声 - 大川透
旧日本政府、民自党衆議院議員。舷一郎の父で、拓磨の息子。東京都渋谷区出身。
拓磨いわく「政治家としては三流の甘い奴」だが、政界の名門柳家の知名度や基盤、そして彼の誠実な性格より世間から尊敬を受ける政治家であった。また、息子舷一郎に対しては妻夏江と共に「政治家にプライベートはない」と自らの仕事理念について教え、舷一郎も優しい性格ゆえにそれを受け入れた。しかし、大震災において箱根の別荘に残してきた舷一郎への親心や、これまで息子にかまってやれなかった後悔から、災害出動した自衛隊の車列に先導されて別荘に向かう。しかし、途中で発生した余震に巻き込まれ運転していた車のコントロールを失い、崖下へと転落。夏江と共に死亡する。
死後その様子を先導していた自衛官より聞き、遺体を確認した地道によって2人の死の模様は拓磨へと伝えられ、それから15年後に舷一郎を見つけた地道により、舷一郎に伝えられる。その慈愛に満ちた両親の最後の行いに、舷一郎は涙した。しかし、舷一郎は、淑琴の事を考えてかその後は2人の事を語る事も、亡くなった彼らの墓参りに訪れる事も無かった。
柳夏江(りゅう なつえ)
声 - 日野由利加
舷一郎の母で、隆志の妻。
議員である夫隆志を妻として支え、選挙の際も隆志と共に有権者に訴えるなどまさに「よき政治家の妻」であった女性。しかし、大震災時には隆志の言葉を受け、舷一郎を迎えに行く。しかし、隆志の運転する車が余震に巻き込まれて崖下へ転落し、帰らぬ人となった。
舷一郎に対しては夫隆志同様に接する時間が少なかったが、舷一郎自身は生来の優しい性格からそれで両親を恨むことはなく、別荘から出かけた先で被災した際には「早く戻らないと両親が心配する」と思うほどだった。ただ、親にかまってもらえない寂しさを感じてはいたのか、動植物に興味を抱き、いつしか独自の世界を築くようになった。これによって蓄えられた知識の数々が、結果として被災時の舷一郎自身を救うことになった。
宗方健造(むなかた けんぞう)
宗方操の父。東京都板橋区出身。震災時(2002年)の年齢は46歳。
町工場「宗方製作所」を経営していたが、バブル崩壊後の不況の中受注が減って経営が悪化し、借金漬けに陥ってしまう。こうした状況下で妻に去られ、経営を改善する策を見出せずにいた末精神的に衰弱し、息子操と娘美晴を殺して無理心中を図ろうとするにまでなってしまう。これに対して操が発案した妻の親族のいる九州への夜逃げを受け入れるも、大震災時に家が火事に見舞われ、娘が助けを求めるその家の中へと入っていった姿をサラ金業者が目撃したのを最後に、行方を絶つ。ただし、美晴共々遺体は確認されておらず、操は恵理と共に2人の生存を信じ、九州へ向けて旅立った。
操は健造を取り巻く状況に一定の理解を示す一方、自らを取り巻く状況を打開出来ぬまま、無理心中まで図ろうとした事については、否定的な感情を抱いている。その思いから操は後にロックウェルを爆殺する直前、自分は育ての父も同然と言うロックウェルに対して「父親は憎むべき存在でしかない」と言い放った。
宗方美晴(むなかた みはる)
宗方操の妹。東京都板橋区出身。震災時(2002年)の年齢は10歳。
兄操を慕う心優しい少女。操も父健造が無理心中まで図ろうとする中、「妹には俺しかいない」と思うほど大切にしていた。しかし、大震災時に火事になった家の中に取り残されたまま行方を絶ち、操は悲しみを抱いた。その後、父と妹の生存を信じて恵理と九州へ向かう途中に寄った関西の闇市にて、操は美晴らしき後姿をした子供を見つけ駆け寄るが、その子供こそ記憶を失った舷一郎であった。
美晴の存在は行方を絶ってからも操の心の支えであり続け、アメリカへ旅立つ時も彼女が生きがいを感じる国を作ると恵理に告げている。
後に操が南北渡航禁止令と南北境界線確定のため南北間協議に臨んだ折、仮眠をとっていた操の夢の中で日本分断に反対する人々が操を罵る中、その夢の中に健造と共に現れた。

その他(日本)

高梨(たかなし)
JNSテレビの報道部所属。地道の友人。震災直後にヘリで富士山方面への取材に向かうがてら地道をヘリに同乗させ、箱根まで送り届けた。その際、富士山噴火の可能性と噴火被害の予想を地道に語る。その後、津波で水没した東京都を上空からリポートした。
森村秀一郎(もりむら しゅういちろう)
声 - 石塚堅
大震災において「日本分断」を予想した地質学者。
大震災が「日本分断」を引き起こした理由を一刻も早く突き止めたい思いから、前々からのコネを使ってアメリカによる日本海峡の海底調査に同行し、その海域が世界に類を見ないほどのメタンハイドレートの鉱床であることを発見、アメリカ政府に「森村文書」を提出。しかし、世界のエネルギー事情が一変し支持基盤のオイルメジャーが損害を受けることを恐れたアメリカ政府に「M資源」として隠匿され、彼自身はカリフォルニア大学サンディエゴ校海洋地質学教授に招聘されるが事実上アメリカ政府による軟禁下に置かれている。







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