大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]
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大奥〜永遠〜 [右衛門佐・綱吉篇] | |
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THE CASTLE OF CROSSED DESTINIES | |
監督 | 金子文紀 |
脚本 | 神山由美子 |
原作 | よしながふみ『大奥』 |
製作 |
磯山晶 荒木美也子 |
製作総指揮 |
豊島雅郎 濱名一哉 |
ナレーター | 柄本佑 |
出演者 |
堺雅人 菅野美穂 尾野真千子 柄本佑 要潤 宮藤官九郎 西田敏行 |
音楽 | 村松崇継 |
主題歌 |
MISIA 「Back In Love Again (feat. 布袋寅泰)」 |
撮影 | 山中敏康 |
編集 | 松尾茂樹 |
製作会社 | 男女逆転『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会 |
配給 |
松竹 アスミック・エース |
公開 |
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上映時間 | 124分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
興行収入 | 6億9800万円 |
前作 |
テレビドラマ 『大奥〜誕生[有功・家光篇]』 |
概要
監督の金子文紀は第1作映画『大奥』の担当およびテレビドラマ版のメイン演出を務め、本作を含めた3本の映像作品はプロデューサーも共通している同一のプロジェクトである。原作の第4 - 6巻を基に[1]、男女の立場が史実と逆転した江戸時代での女将軍・徳川綱吉の治世、大奥で成り上ろうとする右衛門佐と彼女との愛が描かれる。
主演の堺雅人は右衛門佐を演じ、ヒロインにあたる綱吉役は菅野美穂が演じる。なお、堺雅人は前述の『大奥〜誕生』でも主演として万里小路有功にキャスティングされ、同プロジェクト内で一人二役を演じている。
堺と菅野は本作での共演をきっかけに交際し、2013年4月1日付で結婚した[2]。
ストーリー
映画版のストーリーはドラマと同じく、原作漫画にほぼ忠実であるが、漫画では綱吉が死を迎えるところまでが描かれるのに対し、映画ではそこまでは描かれない。また、赤穂事件に関するエピソードは省かれている。
ラストは将軍後継を決めた綱吉が右衛門佐の元へ向かう道で吉保と会い、吉保は彼女の化粧を直したあと、綱吉の首に手を掛ける。綱吉は抵抗しないが、吉保は途中で殺害を諦めてしまう。綱吉は吉保に「苦労をかけた」と言い、吉保は綱吉が今までに見たことのない表情を見せたことに泣き崩れる。綱吉は一人、大奥へ続くお鈴廊下を走り抜け、打掛を脱ぎ捨てた婚礼衣装を思わせる姿[3]で右衛門佐のもとへ向かう。その頃、秋本は机にもたれたまま動かない右衛門佐を発見し、そこへ現れる綱吉の笑顔のアップで映画はエンドロールに切り替わる。
この改変について、原作者のよしながと主演の堺は、原作では残酷な場面として描いたこのラストが、映画では肉体の軛(くびき)から解き放たれたハッピーエンドに変化しているといい、映画の2時間の枠での二人の話として「いいラスト」であると語っている[4]。
キャスト
- 右衛門佐(えもんのすけ)
- 演 - 堺雅人
- 主人公。本名は水無瀬継仁(みなせ つぐひと)。貧しい公家出身で、御台所・信平の上臈御年寄から大奥のトップである大奥総取締の地位に就く。
- 徳川綱吉(とくがわ つなよし)
- 演 - 菅野美穂
- ヒロイン。五代将軍。女名は徳子(とくこ)。
- テレビドラマ『大奥〜誕生』では最終話で幼少期の姿が登場し、子役の古野本二葉が演じている。
- 才色兼備であり肉食系女子でもある[5]。
- 柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)
- 演 - 尾野真千子
- 綱吉の側用人であるが実は桂昌院と性的関係を持っている。
- 秋本(あきもと)
- 演 - 柄本佑
- 本作の語り手。御台所付き中﨟から右衛門佐の部屋子(へやこ)に抜擢される。江戸時代では高価だった眼鏡を掛けている。
- 玉栄(ぎょくえい)
- 演 - 田中聖(当時KAT-TUN)
- 桂昌院の若き日の姿。綱吉の母である徳川家光の側室で別名お玉の方。家光との間に徳子(綱吉)をもうける。
- テレビドラマ『大奥〜誕生』ではメインキャストの一人。
- 伝兵衛(でんべえ)
- 演 - 要潤
- 身分の低い黒鍬者(くろくわもの)出身の側室。綱吉の産んだお世継ぎ・松姫の父。
- 大典侍(おおすけ)
- 演 - 桐山漣
- 桂昌院が呼び寄せた公家出身の側室。
- 新典侍(しんすけ)
- 演 - 竜星涼
- 右衛門佐が呼び寄せた公家出身の側室。
- 佐之助(さのすけ)
- 演 - 満島真之介
- 大奥で開かれた騎馬戦で優勝し、綱吉の寝所に上がったお半下の青年。
- 中村(なかむら)
- 演 - 郭智博
- 斉藤と二人で綱吉の寝所に上がった御目見得以上。斉藤と衆道の関係にある。
- 斉藤(さいとう)
- 演 - 永江祐貴
- 中村とともに綱吉の寝所に上がった御目見得以上の若衆。
- 浅沼(あさぬま)
- 演 - 三浦貴大
- 綱吉の寝所に上がる御中﨟。
- 二の姫(にのひめ)
- 演 - 椿鬼奴[6]
- 冷泉家の姫。子作りのために京時代の右衛門佐の体を買っていた。
- 牧野備後守成貞(まきの びんごのかみ なりさだ)
- 演 - 市毛良枝
- 綱吉の側用人。
- 阿久里(あぐり)
- 演 - 榎木孝明
- 成貞の夫。綱吉の初恋の人。
- 貞安(さだやす)
- 演 - 猪野学
- 成貞の息子。
- 時枝(ときえ)
- 演 - 辻元舞
- 貞安の妻。
- 水無瀬権中納言氏信(みなせ ごんちゅうなごん うじのぶ)
- 演 - 由紀さおり→清水ミチコ
- 右衛門佐の母。
- 孝子(たかこ)
- 演 - 佐藤めぐみ
- 右衛門佐の妹。
- 豊子(とよこ)
- 演 - 松山メアリ
- 右衛門佐の妹。
- 松姫(まつ ひめ)
- 演 - 渡邉このみ
- 綱吉の嫡子。伝兵衛との間に生まれた一人娘。5歳で急死する。
- 井岡(いおか)
- 演 - 木野花
- 同心。蚊を叩き殺してしまい、生類憐れみの令の処罰の対象となる。
- 隆光(りゅうこう)
- 演 - 堺正章
- 桂昌院が信奉する僧。
- テレビドラマ版では又吉直樹(ピース)が演じた。
- 御台所(みだいどころ)
- 演 - 宮藤官九郎
- 綱吉の御台所・信平(のぶひら)。京から右衛門佐を呼び寄せる。
- 桂昌院(けいしょういん)
- 演 - 西田敏行
- 綱吉(徳子)の父。
- ^ “よしながふみ「大奥」TVドラマ&映画で再び実写化”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年1月17日). 2012年11月11日閲覧。
- ^ “堺雅人、菅野美穂が婚姻届提出 交際3か月スピード婚、新居探し中”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2013年4月3日). 2013年4月2日閲覧。
- ^ 映画劇場パンフレットの菅野美穂インタビューより。
- ^ 『MELODY』2013年2月号付録『「大奥」映画細見』「特別ロング対談(1) 堺雅人×よしながふみ」より
- ^ 菅野美穂、壇蜜の様な才色兼備と肉食系女子を演じる。
- ^ “椿鬼奴、映画「大奥」で堺雅人と妖艶濡れ場”. お笑いナタリー. ナターシャ (2012年10月22日). 2012年11月18日閲覧。
- ^ この段落の出典。映画『大奥』〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]ロケレポート!(2012年11月22日)、滋賀ロケーションガイド、2013年3月21日参照。
- ^ 養翠園でロケ 大ヒット映画「大奥」第2弾(2012年8月19日)、わかやま新報、2013年6月4日閲覧。
- ^ “映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉]』ハワイ国際映画祭に出品決定!”. cinema topics online (2012年10月18日). 2012年10月20日閲覧。
- ^ “THE CASTLE OF CROSSED DESTINIES - 2012 HIFF Fall Festiva” (英語). Hawaii International Film Festival. 2012年10月20日閲覧。
- ^ “『大奥 〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』”. 京都ヒストリカ国際映画祭. 2012年11月11日閲覧。
- ^ ““男に恋する”イケメン俳優「相手を女性だと思い込んで挑みました」”. MOVIE ENTER. NHN Japan (2012年12月5日). 2012年12月6日閲覧。
- ^ 『ONE PIECE FILM Z』70億円狙うハイペースでV2!お正月興行No.1へ!シネマトゥデイ 2012年12月26日
- ^ 壬生智裕 (2013年1月8日). “『ONE PIECE FILM Z』が54億円突破の東映最高記録でV4!お正月を制する!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2013年1月8日閲覧。
- ^ 「2013年 日本映画・外国映画業界総決算」『キネマ旬報(2月下旬決算特別号)』第1656号、キネマ旬報社、2014年、201頁。
- ^ 男女逆転『大奥〜永遠〜』×カピバラさん 特設サイト、2012年11月3日参照。
- ^ “映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉]』×「カピバラさん」コラボレーション決定”. CINEMA TOPICS ONLINE (2012年10月30日). 2012年11月3日閲覧。
- ^ 春が来た!『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』再上映決定!(2013年4月4日)、映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』公式ブログ、2013年4月5日閲覧。
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