大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 14:56 UTC 版)
製作
本作はテレビドラマ『大奥〜誕生[有功・家光篇]』よりも先に撮影されている。京都市内の東映京都撮影所のほか、2012年1月から2月にかけて、滋賀県の多賀大社、三井寺、彦根城博物館、八幡堀などでロケが行われた。この関係で、公開時には近江鉄道などがロケ地巡りのスタンプラリーなどを企画している。[7]また、右衛門佐が綱吉を新典侍に会わせる茶室と庭園のシーンは、和歌山県に残る紀州徳川家の大名庭園・養翠園で行われた[8]。
封切り
2012年10月19日・20日に第32回ハワイ国際映画祭の「スポットライト・オン・ジャパン」部門に正式出品され"THE CASTLE OF CROSSED DESTINIES"の英題で上映された[9][10]。12月1日には、京都ヒストリカ国際映画祭のオープニング上映として『マリー・アントワネットに別れをつげて』とともに上映され[11]、舞台挨拶には斉藤役で出演している京都出身の永江祐貴が時代劇の衣装姿で出席した[12]。
2012年12月22日に日本全国307スクリーンで公開され、初日2日間で興収1億3,826万9,600円、動員11万512人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第8位となった[13]。2週目には12位まで落ちるが、3週目には前週比124パーセントの成績で再び8位となっている[14]。最終興収は6億9800万円[15]。
映画のプロモーションとして、バンプレストのキャラクター・カピバラさんとのコラボレーション企画が10月29日に発表された[16]。一見接点のない両者のコラボが企画された理由は、主人公の右衛門佐が、映画の中で自らを鼠に例えるシーンがあるためという[17]。
また、堺と菅野の本作を縁とした結婚記念として、2013年の4月以降に東京都・福岡県・滋賀県の3館で2週間限定の再上映が行われた[18]。
スタッフ
- 監督 - 金子文紀
- 脚本 - 神山由美子
- 原作 - よしながふみ『大奥』(白泉社刊)
- 音楽 - 村松崇継
- 主題歌 - MISIA「Back In Love Again (feat. 布袋寅泰)」(アリオラジャパン)
- エグゼクティブ・プロデューサー - 豊島雅郎、濱名一哉
- プロデューサー - 磯山晶、荒木美也子
- アソシエイトプロデューサー - 渡邉敬介
- 撮影 - 山中敏康
- 照明 - 椎原教貴
- 録音 - 小川武
- 美術 - 小出憲
- 装飾 - 三木雅彦
- 衣装デザイン - 小川久美子
- 衣裳 - 福田朗、山崎武、松田孝
- ヘアメイク - 藤懿裕美子
- 結髪 - 福本るみ、松浦真里
- 編集 - 松尾茂樹
- 助監督 - 藤江儀全
- VFXスーパーバイザー - 小坂一順
- 美術プロデューサー - 竹村寧人
- 音楽プロデューサー - 志田博英
- ラインプロデューサー - 鈴木嘉弘
- 制作担当 - 田中康太
- 企画・製作 - アスミック・エース、TBSテレビ
- 制作協力 - ドラゴンフライ エンタテインメント
- 配給 - 松竹、アスミック・エース
- 製作 - 男女逆転『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会(アスミック・エース、TBSテレビ、松竹、白泉社、電通、中部日本放送、RKB毎日放送、Yahoo! JAPAN、TBSラジオ&コミュニケーションズ、静岡放送、中国放送)
- ^ “よしながふみ「大奥」TVドラマ&映画で再び実写化”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年1月17日). 2012年11月11日閲覧。
- ^ “堺雅人、菅野美穂が婚姻届提出 交際3か月スピード婚、新居探し中”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2013年4月3日). 2013年4月2日閲覧。
- ^ 映画劇場パンフレットの菅野美穂インタビューより。
- ^ 『MELODY』2013年2月号付録『「大奥」映画細見』「特別ロング対談(1) 堺雅人×よしながふみ」より
- ^ 菅野美穂、壇蜜の様な才色兼備と肉食系女子を演じる。
- ^ “椿鬼奴、映画「大奥」で堺雅人と妖艶濡れ場”. お笑いナタリー. ナターシャ (2012年10月22日). 2012年11月18日閲覧。
- ^ この段落の出典。映画『大奥』〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]ロケレポート!(2012年11月22日)、滋賀ロケーションガイド、2013年3月21日参照。
- ^ 養翠園でロケ 大ヒット映画「大奥」第2弾(2012年8月19日)、わかやま新報、2013年6月4日閲覧。
- ^ “映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉]』ハワイ国際映画祭に出品決定!”. cinema topics online (2012年10月18日). 2012年10月20日閲覧。
- ^ “THE CASTLE OF CROSSED DESTINIES - 2012 HIFF Fall Festiva” (英語). Hawaii International Film Festival. 2012年10月20日閲覧。
- ^ “『大奥 〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』”. 京都ヒストリカ国際映画祭. 2012年11月11日閲覧。
- ^ ““男に恋する”イケメン俳優「相手を女性だと思い込んで挑みました」”. MOVIE ENTER. NHN Japan (2012年12月5日). 2012年12月6日閲覧。
- ^ 『ONE PIECE FILM Z』70億円狙うハイペースでV2!お正月興行No.1へ!シネマトゥデイ 2012年12月26日
- ^ 壬生智裕 (2013年1月8日). “『ONE PIECE FILM Z』が54億円突破の東映最高記録でV4!お正月を制する!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2013年1月8日閲覧。
- ^ 「2013年 日本映画・外国映画業界総決算」『キネマ旬報(2月下旬決算特別号)』第1656号、キネマ旬報社、2014年、201頁。
- ^ 男女逆転『大奥〜永遠〜』×カピバラさん 特設サイト、2012年11月3日参照。
- ^ “映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉]』×「カピバラさん」コラボレーション決定”. CINEMA TOPICS ONLINE (2012年10月30日). 2012年11月3日閲覧。
- ^ 春が来た!『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』再上映決定!(2013年4月4日)、映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』公式ブログ、2013年4月5日閲覧。
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