マリー・アントワネットに別れをつげてとは? わかりやすく解説

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マリー・アントワネットに別れをつげて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/30 19:56 UTC 版)

マリー・アントワネットに別れをつげて
Les Adieux à la reine
監督 ブノワ・ジャコ
脚本 ジル・トーランフランス語版
ブノワ・ジャコ
原作 シャンタル・トマフランス語版
王妃に別れをつげてフランス語版
製作 ジャン=ピエール・ゲランフランス語版
クリスティーナ・ラーセン
ペドロ・ウリオル
製作総指揮 クリストフ・ヴァレット
出演者 レア・セドゥ
ダイアン・クルーガー
ヴィルジニー・ルドワイヤン
音楽 ブリュノ・クレフランス語版
撮影 ロマン・ウィンディングフランス語版, A.F.C.
編集 リュック・バルニエフランス語版
ネリー・オリヴォー
製作会社 GMT Productions
Les Films du Lendemain
モレーナ・フィルムスペイン語版
フランス3シネマ
Euro Madia France
Imvest Image
配給 アド・ヴィタンフランス語版
ギャガ
公開 2012年2月9日BIFF
2012年3月21日
2012年12月15日
上映時間 100分
製作国 フランス
スペイン
言語 フランス語
英語
製作費 €7,500,000[1]
興行収入 $3,626,953[2]
$6,366,835[2]
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マリー・アントワネットに別れをつげて』(マリー・アントワネットにわかれをつげて、Les Adieux à la reine)は、2012年フランススペイン合作による歴史ドラマ映画。監督はブノワ・ジャコ、出演はレア・セドゥダイアン・クルーガーなど。原作は、2002年にフェミナ賞を受賞したシャンタル・トマフランス語版の小説『王妃に別れをつげてフランス語版』を原作としている。フランス革命発生時のマリー・アントワネットの姿を朗読係の女性の目を通して描いており、ダイアン・クルーガーがアントワネットを演じた。

2012年2月に第62回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映された。

ストーリー

フランス王妃マリー・アントワネットの朗読係を務める若い女性シドニー・ラボルドは、王妃を心から敬愛し、王妃の側で働けることに至上の幸せを感じていた。

1789年7月14日に起きたバスティーユ襲撃をきっかけにフランス革命が始まると、ヴェルサイユ宮殿内は騒然となる。貴族たちが次々と王を見捨てて逃げ出す中、王妃は民衆の憎悪の対象となっている同性の愛人、ポリニャック夫人に国外に逃げるように言う。ポリニャック夫人が召使いの振りをして馬車で逃げるのに伴い、王妃はシドニーにポリニャック夫人の服を着て身代わりになるように命じる。激しいショックを受けるシドニーだったが、王妃の命令に従い、堂々と貴婦人を演じ切り、ポリニャック夫人と共に脱出に成功する。

こうして身寄りのない孤児だったシドニーは王妃の朗読係という立場を失い、何者でもなくなる。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

公開

2012年2月に第62回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映された[3][4]

4月19日にサンフランシスコ国際映画祭[5]、24日にミネアポリス・セントポール国際映画祭英語版で上映された[6]

フランスでは2012年3月21日に劇場公開された[7]

アメリカ合衆国では2012年7月13日に限定公開された[8]

日本では2012年12月1日、京都ヒストリカ国際映画祭のオープニング上映として、『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』とともに上映され[9]、12月15日に劇場公開された。

作品の評価

映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『マリー・アントワネットに別れをつげて』は、そのけばけばしい時代背景を超えて、タイムレス(時代を超えた)でタイムリーなテーマに基づいた感動的な歴史ドラマを提供している。」であり、82件の評論のうち、高く評価しているのは93%にあたる76件で、平均して10点満点中7.28点を得ている[10]Metacriticによれば、20件の評論のうち、高評価は11件、賛否混在は9件、低評価はなく、平均して100点満点中67点を得ている[11]アロシネによれば、フランスの23のメディアによる評価の平均点は5点満点中4.3点である[12]

受賞歴

  • 2012年:カブール・ロマンティック映画祭
    • 優秀女優賞(セドゥ)
  • 2012年:ルイ・デリュック賞
  • 2013年:セザール賞受賞
    • 撮影賞 (ロマン・ウィンディング)
    • 美術賞 (カーチャ・ヴィシュコプフランス語版)
    • 衣装賞 (クリスチャン・ガスクフランス語版)
  • 2013年:セザール賞候補
    • 作品賞
    • 監督賞(ジャコ)
    • 脚色賞(トラン、ジャコ)
    • 主演女優賞(セドゥ)
    • 音楽賞(クレ)
    • 録音賞(Brigitte Taillandier, Francis Wargnier, Olivier Goinard)
    • 編集賞(バルニエ)

出典

  1. ^ Les Adieux à la reine (Farewell My Queen) (2012)” (フランス語). JPBox-Office. 2020年7月10日閲覧。
  2. ^ a b Farewell, My Queen” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月10日閲覧。
  3. ^ Marie Antoinette drama to open Berlin Film Festival”. BBC (2012年1月5日). 2012年1月5日閲覧。
  4. ^ Benoît Jacquot’s Les Adieux à la reine to Open the 62nd Berlinale”. Berlin International Film Festival. 2012年1月5日閲覧。
  5. ^ Farewell, My Queen”. San Francisco International Film Festival. 2012年6月18日閲覧。
  6. ^ Farewell, My Queen”. Minneapolis–Saint Paul International Film Festival. 2012年6月17日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年6月18日閲覧。
  7. ^ Farewell, My Queen”. Box Office Mojo. 2022年12月1日閲覧。
  8. ^ Farewell, My Queen (Les Adieux a la reine)”. San Francisco Chronicle. 2012年7月9日閲覧。
  9. ^ 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 | HISTORICA2012”. 京都ヒストリカ国際映画祭2012. 2013年1月2日閲覧。
  10. ^ Farewell, My Queen (2012)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月10日閲覧。
  11. ^ Farewell, My Queen Reviews” (英語). Metacritic. 2020年7月10日閲覧。
  12. ^ Critiques Presse pour le film Les Adieux à la reine” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月10日閲覧。

外部リンク




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