三重エフエム放送
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会社概要
概要
- 1985年(昭和60年)6月1日開局。当初は四日市市に本社を置く構想も有った。
- 三重県内に本社を置く民放ラジオ局は近畿東海放送(KTB)が岐阜県のラジオ東海(RTC)と1959年11月20日に対等合併して東海ラジオ放送(SF)が発足して以来である。ただし1960年3月31日までは三重、岐阜各県ごとの放送を継続し東海3県をエリアとする現在の形になったのは1960年4月1日からである。実質25年ぶりに復活した。
- 中日新聞系列であるが、現在の筆頭株主は北海道新聞社(詳細は後述)。
- 良好受信エリアのうち愛知県の55%が含まれる[注釈 1][注釈 2]ことから、開局から10年ほどは、Bラインと呼ばれたジャパンエフエムネットワーク制作の独自番組の供給を受け、FM愛知(当時)との差別化を図っていた[注釈 3]。開局当初はエフエム愛知と同じ番組は平日朝7時台前半(ただし、新聞番組欄では同じであることはわからない)と日曜 13:00の「サウンド・カーゴ」、日曜 17:00の「ベスト・リクエスト」、金曜 21:00の「永遠のポップス」のみで後者の3番組は日曜 20:00、日曜 19:00、土曜 20:00に、それぞれ放送日時を変えて放送した[3](なお、24時間放送の実施もこの関係でエフエム愛知より早かった。ちなみに当時、平日においてエフエム東京からのネット(つまりFM愛知でも同じ番組が流れている時間)は朝の30分だけとなっていた[注釈 4])。この名残から、近年まで夕方や金曜日・週末のお昼の自社制作率が特に高かった(そのため、JFNの番組は数点ネットしているもののネットされないTOKYO FMの番組が近年まで多く存在した。現在は後述の通り「ONE MORNING」の8時台が未ネットである。)。その他、県域民放FM局の開局が遅かった岐阜県[注釈 1]美濃地方、県域民放FM局がない和歌山県南東部地方が聴取可能なエリアになる[5]。また公式なエリアではないが静岡県西部地方、長野県南部地方、県域民放FMの開局が遅かった滋賀県の甲賀市、JFN系列局がない京都府の南山城村、県域民放ラジオ局がない奈良県北東部でも受信可能であり、南山城村や奈良県北東部では今もリスナーが多い。特に長野県飯田市とその周辺ではFM長野が開局するまでは、甲賀市ではFM滋賀が開局するまでは多くのリスナーがいた。
- 中日新聞三重県版の『おすすめ番組』(以前は『県民の電波』というコーナー名だった)で三重テレビと共に当日のお薦め番組を毎日2本ずつ紹介している。県民の電波時代は放送番組審議会の模様も掲載されていた(現在は新年度の初頭に審議会の概要のニュースが掲載される程度)。
- 開局当時から数年間、オープニングの局名告知のBGMは大野雄二のアルバム『COSMOS』の1曲目「1.Prologue」、クロージングのBGMは同じく大野雄二「A SINGLE TRACE OF LOVE」であった。
- 本社敷地は三重テレビに隣接しているが、互いの敷地入り口が近接していない。
- 三重県には、民放AM局はないが同じ民放AM局がない群馬県が主なエリアで同じJFN系列局のFMぐんま(FM GUNMA。本局の4か月後に開局)とは異なり自社制作によるスポーツ中継は毎年2月に開催される『美し国三重市町対抗駅伝』を除き放送したことがない。
- 2023年4月3日から平日朝の生ワイド番組『Pick Up On Mie~Pomie!~Pomie!(ポミー)~』が一部の時間帯で三重テレビとサイマル放送することになった[6][7][8]。当局がテレビ放送とサイマル放送するのは開局以来初めてである。
沿革
- 郵政省(現・総務省)は1982年(昭和57年)に21府県22地域へ民放FM周波数割り当てが行われ、三大都市圏内では群馬県、神奈川県、三重県、京都府、兵庫県にそれぞれ周波数割り当てが行われた。
- 1984年(昭和59年)4月3日 - 会社設立。
- 1985年(昭和60年)6月1日 - 全国16番目に開局。中枢都府県を除く三大都市圏内では初めて。
- 1996年(平成8年)- 文字多重放送(見えるラジオ)開始。コールサインはJONU-FCM。
- 2005年(平成17年)4月 - 新ステーションネーム として「レディオキューブ」を制定。
- 2008年(平成20年)9月1日 - CBCラジオ・東海ラジオ・エフエム愛知・ZIP-FM・ぎふチャン(岐阜放送)・エフエム岐阜と同時に緊急地震速報の運用を開始。
- 2011年(平成23年)3月25日 - CBCラジオ・東海ラジオ・ぎふチャン(岐阜放送)・エフエム愛知・ZIP-FMと同時にradikoの試験放送を開始。配信は当県内を含む。政令指定都市外および対象区域を1地域に区切った放送局が参加するのは初めて[9]。
- 2014年(平成26年)3月31日 - 文字多重放送廃止。
- 2016年(平成28年)1月1日 - 開局以来初となる全国ネット番組が放送開始(6月末まで放送)[10]。
- 2023年(令和5年)4月3日 - 開局以来初となるテレビ放送とサイマル放送を開始。
注釈
- ^ a b エリアカバレッジ(聴取可能範囲)は愛知県人口の98%になる(タイムテーブルより)。岐阜県は同じく42%になる(タイムテーブルより)。
- ^ ただし、スターキャット・ケーブルネットワークのエリアである名古屋市(一部を除く)と清須市の一部・北名古屋市・岩倉市・江南市・豊山町では、同社が設定するZIP-FMの周波数が78.8MHzになっているため、同社と契約している場合、混信して聴取できない場合がある。
- ^ JFNに加盟しない初の独立局だった横浜エフエム放送の開局は三重エフエム放送開局の約半年後。
- ^ なおFM群馬では1時間半、FM愛媛では5時間弱。[4]
- ^ 2019年4月放送開始
- ^ TOKYO FMでは12:00 - 13:55に放送
- ^ 『PRIME TIME RADIO』と『au DOWNLOAD MUSIC CHART』は13:20までの放送であったが、13:25からのショートプログラム『日本通運 MUSIC EXPRESS』を含め、13時台前半をJFNC番組で穴埋めしていた。
- ^ 2017年3月までの木曜日と金曜日は多田えりか
- ^ 2016年3月末まで「JFNC News Delivery -Evening Edition-」の一部を当番組内でネットしていた。(17:05頃「News Delivery 〜主要ニュース〜」と18:15頃「News Delivery 〜ニュース解説〜」
- ^ 2023年現在、NHK名古屋放送局キャスター
- ^ かっては、硬式野球部を持っており都市対抗野球大会に2回、社会人野球日本選手権大会に1回それぞれ出場した(永和商事ウイング硬式野球部を参照)。
- ^ 服部叶と中村匡は四日市市シティプロモーション部所属である。
出典
- ^ a b c d e f g 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2018』コーケン出版、2018年11月20日、386頁。
- ^ 基幹放送事業者の議決権保有状況等 地上系放送事業者 - 総務省電波利用ホームページ
- ^ 「中日新聞」(縮刷版)1985年6月テレビ・ラジオ欄
- ^ [1]。
- ^ 三重エフエム放送会社案内
- ^ 「中日新聞」2023年4月1日付朝刊三重版
- ^ @POMie_radio3 (2023年4月2日). "いよいよ!明日から #ポミー 三重テレビでの生中継スタートします…". X(旧Twitter)より2023年4月2日閲覧。
- ^ “【FM三重】三重県初!FM三重が三重テレビとタッグを組み、平日朝にラジオ&テレビ同時生放送開始!!│ラジオマニア.net”. radio-mania.net. 2023年4月2日閲覧。
- ^ 『ラジコ、東海でも配信開始』「中日新聞」朝刊15面(芸能面)2011年2月21日より。
- ^ “平井堅、5年ぶりラジオ番組 全国ネットは初”. ORICON NEWS. (2015年12月21日) 2019年6月23日閲覧。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2008』コーケン出版、2008年11月。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、359頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2016』コーケン出版、2016年11月25日、366頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、336頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、358頁。
- ^ “Pick up On MIE ~POMie!(ポミー)~”. Pick up On MIE ~POMie!(ポミー)~. 2020年12月2日閲覧。
- ^ “子育てコープ”. 子育てコープ. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “進学教室Next Age presents 教えて!森川先生”. 進学教室Next Age presents 教えて!森川先生. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “NextAge - 中学受験専門の進学教室 津、四日市、鈴鹿の進学塾ならネクストエイジ”. Next Age-中学受験専門の進学教室 津、四日市、鈴鹿の進学塾ならネクストエイジ. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “安藤大作・エデュケーションラジオ”. 安藤大作・エデュケーションラジオ. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “安藤塾”. www.andojuku.com. 2022年2月8日閲覧。
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- ^ “ありがとうメッセージ・番組へのご感想など”. ハートフルライフ. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “株式会社ライフ・テクノサービス | 介護のトータルカンパニー”. www.life-techno.jp. 2022年2月8日閲覧。
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- ^ “Ericar・Gocar Auto Ensemble♪”. Ericar・Gocar Auto Ensemble♪. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “第368回放送番組審議会議事録”. 会社案内. 2022年8月9日閲覧。
- ^ FM三重 タイムテーブル月曜~木曜
- ^ ONE MORNING タイムテーブル
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- ^ @abestaff (2018年10月1日). "【おしらせ】毎週日曜日 夕方5時から放送中!…". X(旧Twitter)より2018年10月1日閲覧。
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- ^ a b c 「中日新聞」(縮刷版)1985年6月。
- ^ “平井堅5年ぶりのラジオレギュラー番組、元日スタート”. 音楽ナタリー (2015年12月21日). 2015年12月22日閲覧。
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- ^ “SPORTS TOPICS plus I”. SPORTS TOPICS plus I. 2020年12月3日閲覧。
- ^ “【戸田家】伊勢志摩・鳥羽の旅館なら伊勢志摩国立公園 戸田家”. www.todaya.co.jp. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “松阪「マーム」 建物老朽化で来春休業へ 市中心部で再出店目指す:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “イオン松阪店営業終了、マーム商業施設休止、:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “中野重夫”. www.e-net.or.jp. 2021年8月5日閲覧。
- ^ “レディオ キューブ FM三重 「番組審議会」”. web.archive.org (2007年6月26日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ “瀧 裕司”. パーソナリティ. 2020年12月13日閲覧。
- ^ “宮原 えりか”. パーソナリティ. 2020年12月13日閲覧。
固有名詞の分類
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