ヨウ化マグネシウム ヨウ化マグネシウムの概要

ヨウ化マグネシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 03:15 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヨウ化マグネシウム
識別情報
CAS登録番号 10377-58-9
特性
化学式 MgI2
モル質量 278.1139 g mol−1
外観 無色結晶
密度 4.256 g cm−3, 固体
融点

650℃

沸点

分解

への溶解度 120.8 g / 100cm3(0℃)
構造
結晶構造 六方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −364.0 kJ mol−1[1]
標準モルエントロピー So 129.7 J mol−1K−1
危険性
EU分類 T+
C
Xi
N
EU Index 048-007-00-8
NFPA 704
1
3
1
Rフレーズ R36 R38 R42 R43 R61
Sフレーズ S22 S36/37/39 S45 S53
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 ヨウ化バリウム;ヨウ化ストロンチウム;ヨウ化カルシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

合成

水中で金属マグネシウムにヨウ素を加えて反応させ、生じた水溶液を濃縮すると8水和物が析出する[2]


または水酸化マグネシウムまたは酸化マグネシウムヨウ化水素酸に溶解して水溶液が得られる。

水溶液からは8℃以下で10水和物、8〜43℃で8水和物、43℃以上で6水和物が析出する。水和物を加熱すると分解する。

削状金属マグネシウムとヨウ素を磁性ボート上で600℃で反応させると、無水物の無色板状結晶が得られる。

性質

無色の結晶で六方晶系に属しヨウ化カドミウム型構造をとり、その格子定数はa = 4.14Å、c = 6.88Åである[3]

水に溶解しやすく、エタノール、エーテルアセトンおよび液体アンモニアにも溶解する。空気中では徐々に酸化されヨウ素を生じて黄色を帯びる。

無水物はアンモニアを吸収して錯体を形成する。




  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成I』 丸善、1977年
  3. ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年


「ヨウ化マグネシウム」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヨウ化マグネシウム」の関連用語

ヨウ化マグネシウムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヨウ化マグネシウムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヨウ化マグネシウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS