メタルギアソリッド4 登場人物

メタルギアソリッド4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 15:00 UTC 版)

登場人物

主人公とその関係者

オールド・スネーク
- 大塚明夫、モーション - 岡本良史
1970年代に実行された「恐るべき子供達計画」で誕生したビッグ・ボスの息子であり、かつて何度も世界をの脅威から救った伝説の英雄。元特殊部隊FOXHOUND隊員。『MGS2』までは反メタルギア活動をしていたが、同作で知った真実や時代の変化から反愛国者達に方針を変えた。そして現在は輸送機ノーマッドを活動拠点にしてオタコン、サニーと3人で暮らしている。急激な老化が進んで髪は白髪となり、髭を生やしており、肉体も実年齢40代にして70代の老人のものになっている。低下した身体機能はマッスル・スーツを兼ねる新型スニーキングスーツで補っている。動き出したリキッド・オセロットの抹殺をキャンベルから依頼され、世界各地の戦場を転戦する。
オタコン
声 - 田中秀幸、モーション - 川嶋秀明
本名はハル・エメリッヒ。元アームズ・テック社の技術者にして凄腕のハッカーであり、スネークの相棒。本作では専用輸送機「ノーマッド」の機内からの通信や、メタルギアMk.IIを使ってスネークをサポートするほか、輸送ヘリで現場に乗り付けてスネークを救い出すなど、多方面にわたって活躍する。サニーと共にハッキングしたデータを元にスネークの肉体の補助の為に新型のスニーキング・スーツも開発した。『MGS2』で義妹のエマを殺害したヴァンプを憎んでいる。今作では短期間だがナオミと一緒にいる内に過去に誤ちを犯した科学者という立場の一致や共感から次第に互いに惹かれていく。
ロイ・キャンベル(大佐)
声 - 青野武、モーション - 久保隆
元ハイテク特殊部隊FOXHOUND総司令官であり、アメリカ陸軍退役大佐。かつてのソリッド・スネークの上官。現在は国連職員としてPMC関連の監査事案にあたっている。今作ではリキッドが動き出した事を受けてシャドー・モセス島事件以来9年ぶりにスネークに対して任務を依頼する。ローズマリーと再婚した事や自分との関係を知った事でメリルからは嫌悪されており、スネークからは「メリルは『女たらしを親父とは認めない』と言っていた」と告げられる。しかし、実際にはローズマリーとの再婚は、彼女と彼女の息子のジョンを愛国者達から守る為の偽装であり、メリルから憎まれようと自分の身を危険に晒してでも彼女達を守っていた。
雷電
声 - 堀内賢雄、モーション - 森﨑えいじ(アクションパート)・吉岡毅志(演技パート)
ビッグ・シェル占拠事件をスネークと共に乗り越えた人物。前作『メタルギアソリッド2』ではプレイヤーキャラクターとして登場したが、今作ではデモシーンでのみ登場。愛国者達からサニーを救出した後、スネークと別れて姿を消していたが、強化外骨格の装備と人工血液による身体強化を受けた姿で、スネークを守るために現れる。その際、彼を救ってくれたのはビッグ・ママで、彼女からサニーの居場所について教えてもらう代わりにある物を彼女の元へと運んでいった。ナイフや剣術、トラッキング(追跡術)を総合したスカウト技術の達人となっており、その知識と戦闘能力を活かし、スネークをサポートする。
ナオミ・ハンター
声 - 鶴ひろみ、モーション - 相元晴名
スネークが感染しているウイルス・FOXDIEを開発した人物。シャドー・モセス島事件後、逮捕されていたがオセロットの手引により脱獄。リキッド達と行動を共にする。今作ではSOPやナノマシン、ソリッド・スネークの老化などについて詳しく知る物語の鍵を握る人物として登場する。ノーマッド内で出会ったサニーとは自身との境遇の一致から気にかけつつも自身とは違う道を歩んでくれるという希望も見出す。またオタコンとは短い期間ながらも彼と接する内に互いに惹かれ合うようになる。
美玲(メイ・リン)
声 - 桑島法子、モーション - 菊地由美
シャドー・モセス島事件でスネークを無線にてサポートした中国系アメリカ人。「ソリトンレーダー」の開発者でもある。事件を知る厄介者の一人であるため、今作では練習用戦艦の艦長という閑職にまわされていた(閑職とは言え一艦の艦長というのは年齢に不釣合いな大出世だが、これは海軍の提督に気に入られたからである模様)。自らが艦長を務める戦艦ミズーリで仮想訓練を指揮しており、唯一SOP導入前の戦艦だった為にリキッドのシステム乗っ取りから逃れて、アーセナルギア級戦艦「アウター・ヘイブン」を追撃し、そこへの突入を支援する。
ローズマリー(ローズ)
声 - 井上喜久子、モーション - 相元晴名
雷電の元婚約者。軍の内勤アナリストだったが、後に心理学を学び、戦闘ストレス小隊に加入。今作では通信でソリッド・スネークのメンタルケアを担当する。『MGS4』からショートヘアになっている。『MGS2』の後から雷電とは疎遠になっていた。表向きはロイ・キャンベルの妻として振舞っていたが、実際には愛国者達から自分と息子のジョンを守るための芝居であり、キャンベルは偽装の婚約をする事で彼女達を守っていた。ややヒステリックな一面を覗かせていた『MGS2』の時と比べ、今回はだいぶ落ち着いた性格となっているが、料理の腕と味覚センスの無さは相変わらずであり、雷電に続いてキャンベルまで軍用レーションが美味しく感じる体に変えてしまった。
サニー
声 - 井上喜久子、モーション - 鍋島靖代
オルガ・ゴルルコビッチの娘。オルガを利用するために愛国者達によって囚われていたが、雷電によって救出されてスネーク達に保護された。本作では大型輸送機ノーマッドの機内でスネーク、オタコンと共に生活を送っている。オタコンをハル兄さんと呼んで慕う他、雷電の事も本名のジャックと呼んでいる。愛国者達の元で英才教育を受けた結果、プログラマーやハッカーとしての天才的な能力が覚醒している。オタコンにも協力してメタルギアMk.IIの開発の一端を担い、プログラミングでオタコンを凌駕した。他にも情報収集などでも彼らに貢献している。ソリッド、リキッド、ソリダスと名づけたを飼っており、目玉焼きの焼け具合で占いをするのが趣味で(ただし目玉焼きを焼くのは下手)、他にもPSPで遊ぶこともある。ノーマッド機内はスネークの体を気づかったサニーの意向で禁煙となっており、スネークは隠れて吸おうとしてはサニーに怒られている。軽い吃音があり、外出にも抵抗感を持つ。エンディングではメリルの結婚式に参加するため、初めて外へと出ることとなる。その際に現地の男児と親しくなっており、その様子を見たオタコンから外の世界で生きることを促された。
ドレビン
声 - 藤原啓治、 モーション - 久保隆
本来、SOPに登録された者以外は使用できないID銃を非ID銃にする武器洗浄屋(ガンロンダラー)で、一種の武器商人。「ドレビン」とは組織の名前と武器洗浄屋の総称であり、本名ではない。彼は893(ヤクザ[注 2])番目のドレビンで、愛国者達などのことを知っており、BB部隊の生い立ちも把握している。オクトカム機能を装備した専用のストライカー装甲車で行動し、武器の提供や脱出の支援など、要所でスネークのサポートに現れる。通信周波数は148.93
リトル・グレイ
声 - 小堀修一、モーション - 森﨑えいじ
ドレビンが飼っている白い猿。全身に毛が無く、パンツを着用している。炭酸飲料を飲み、スネークの煙草を吸ってからは煙草が好きになるなど、人間のような嗜好の持ち主。

ラットパトロール・チーム01 (RAT PT 01)

戦場の主役となったPMCの査察を目的に活動するアメリカ軍CID(アメリカ軍犯罪捜査司令部)の部隊で、ARSOCの指揮下にある。蹶起を企てるリキッド・オセロットの追跡調査任務に従事しており、部隊はFOXHOUNDの偽装ワッペンを身につけている。
メリル・シルバーバーグ
声 - 寺瀬今日子、モーション - 平田絵里子
『MGS』では、新兵ながらもスネークと共にシャドー・モセス島でのハイテク特殊部隊FOXHOUNDによる武装蜂起を生き延びた女性。兵士として成長し、現在はPMC査察部隊のリーダーを務めている。need to knowの原則を破り叔父のキャンベルが実の父親だと知った事に加え、彼がメリル自身とほぼ同年代の女性と再婚した件で嫌悪しているほか、スネークのことも『MGS』の後に別れた件で不満を抱き、『MGS』時よりもやや辛辣な態度を取る。ただ、スネークのことは未だに伝説の英雄として内心では尊敬している。デザートイーグルを愛用し、脚、腹部、腰のホルスターに三挺を所持。腕相撲の実力は部隊内で最強。
ジョニー(アキバ)
声 - 福山潤、モーション - 村松和輝
『MGS』にてハイテク特殊部隊FOXHOUNDとともに蜂起した次世代特殊部隊の元隊員ジョニー佐々木と同一人物。シャドー・モセス島事件の時はメリル、スネークが入れられた独房の看守を務めていたが、その時に一目惚れしたメリルを追って正規軍に復帰していた。慢性的な腹痛と下痢に悩まされており、戦闘中はチームの足手まといになってしまうが、データ分析と罠設置のスペシャリストでもある。部隊内での腕相撲の実力は最弱。日本秋葉原に通っていることから、通称アキバと呼ばれている。性格や行動に似つかわずマスクの下の素顔は美形。先端恐怖症のため、注射が苦手で実はナノマシンの定期投与もずっと避けており、そのため腹痛や下痢に悩まされて部隊の連携にもついていけない部分もあったが、その代わりにSOPシステムの影響やナノマシンへの介入による操作からも逃れていた。
ジョナサン
声 - 田中秀幸、モーション - 毛利元貞・稲留正樹
ラットパトロール部隊所属の兵士。主に重火器担当でXM8M320グレネードランチャーを装備している。韓国系アメリカ人で、2メートルに迫るチーム一番の巨漢。性格は豪放磊落。背後を取られることを嫌っている。トレードマークであるモヒカンは、後ろから見ると「!」のマークになっている。部隊内では、2番目に腕相撲が強い。小島の作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターをモチーフにしているが、『ポータブルオプス』の同名のキャラクターとは無関係。
エド
声 - 飯塚昭三、モーション - 堀田茂之
ラットパトロール部隊所属の兵士。両腕に刺青を入れた黒人男性。部隊のサブリーダーであり、狙撃手兼通信手。他の隊員と違い長銃身型のXM8小銃を装備している。慎重で細かいことも見逃さない性格。部隊内では、3番目に腕相撲が強い。ジョナサンと同じく、小島の作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターがモチーフ。

OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン)

HAVENは「避難所」や「安息の地」を意味し、「天国」を意味するHEAVENとは別の言葉。
リキッド・オセロット
声 - 銀河万丈、モーション - 金澤大朗
ビッグ・シェル占拠事件以降、リキッド・スネークが乗り移ったような言動を取るリボルバー・オセロット。SOPシステムの掌握による愛国者達の完全排除、OUTER HEAVENの再興を目指して蹶起を目論む。
ヴァンプ
声 - 塚本晋也、モーション - 斉藤直樹
『MGS2』に登場したデッドセルの元隊員でルーマニア出身のナイフ使い。ビッグ・シェル占拠事件以降、リキッドの部下として傭兵部隊を束ね、ナオミと共に行動していた。体内のナノマシンにより額を撃ち貫かれても平然と立ち上がる不死性を備えている。また下半身はヘイブン・トルーパーと同様のパワーアシストを装着しているため、驚異な跳躍力を持つ。
『MGS2』でも塚本がヴァンプ役を務める予定だったが、都合により置鮎龍太郎が担当していた。

ビューティ&ビースト部隊(BB部隊)

強化スーツ装備時はそれぞれの担当声優と飯塚昭三の声がオーバーラップする。

ラフィング・オクトパス
声 - 相元晴名 / 飯塚昭三、モーション - 相元晴名
笑う蛸。身につけたスーツの外皮はオクトカムと同様の機能を持ち、頭部に固定された4本のマニピュレータを自在に操る。オクトカムによる擬態や罠を利用した攻撃を得意とする。
ヨーロッパでは珍しく蛸を食べる習慣があることから「悪魔の村」と忌み嫌われていた小さな集落で生まれたため、村を襲ったカルト集団によって、自身の命と引き換えに肉親を笑いながら殺せと命じられた過去を持つ。
素顔は、銀髪のショートヘアの美女。モデルは北欧系のリンデル・ジャーヴィス。
レイジング・レイヴン
声 - 菊地由美[17] / 飯塚昭三、モーション - 菊地由美
怒る大鴉。スライダーと呼ばれるUCAV(戦闘用無人機)と連携して攻撃を仕掛けてくる。
紛争地帯でどこの国の人間かもわからない兵士たちから家畜のような扱いを受け続けた末、兵士たちが去る時、同じ境遇の仲間と共に鴉の餌にされた過去を持つ。仲間が鴉に食い殺されていく中、奇跡的に自分だけが生き残ったものの、解放された直後にそれまでの苦痛、兵士たちの仲間への仕打ちなどから文字通り怒り狂ってしまった。
素顔は、黒髪のポニーテールの美女。常に「怒れ」と言いながら襲ってくるが、モデル・声優担当の菊地由美の愛称である「きくっちー!」と稀に発することがある。
クライング・ウルフ
声 - 平田絵里子 / 飯塚昭三、モーション - 平田絵里子
泣く狼。堅牢な装甲とレールガンを装備し、四足歩行で高速移動する。
民族紛争により親兄弟を失い、乳飲み子の弟を抱えて戦火を逃れていたが、ある日敵兵から隠れていた時に弟が泣き出したため、敵兵がいなくなるまで弟の口を必死にふさいでいた結果、弟を殺してしまった。そのことがトラウマとなっており、常に「哀しい」と呟きながら襲ってくる。
素顔は、黒人の黒髪ロングヘアーの美女。モデルはアフリカ系のミエコ・ライ。
スクリーミング・マンティス
声 - 夕貴まお / 飯塚昭三、モーション - 夕貴まお
叫ぶ蟷螂(カマキリ)。ザ・ソローとサイコ・マンティスを模した人形によるナノマシンへの干渉で他者を操り、他のBB隊員のマインドコントロールも行っている。
元は内戦の絶えない南米の小国の出身。敵軍の襲撃を回避するために逃げ込んだ先が敵の拷問所で、出るに出られず閉じ込められてしまった。自身が拷問を受けることは無かったが、周囲の悲鳴と自身の飢えには耐え切れず、雌の蟷螂のように男の死体を貪り食いながら、数週間を過ごした。しかし、地上に戻った後も頭の中から悲鳴は途切れず、それをかき消そうと叫び声を上げるようになった。その後、催眠術と薬物投与によって蝕まれ心にサイコ・マンティスの意識を埋め込まれ、自らをサイコ・マンティスの後継者と名乗っている。
素顔は、黒髪のショートヘアの美女。モデルはラテン系のスカーレット・ショーバ。

ビッグ・ボスとその関係者

ビッグ・ボス(BIGBOSS)
声 - 大塚周夫、モーション - 大塚明夫
元特殊部隊FOXHOUND総司令官であり創設者。20世紀最高の兵士と謳われた伝説の傭兵。かつての冷戦時、ソ連に単独潜入し、米ソの全面核戦争を回避した功績からアメリカ政府よりBIGBOSSの称号を授与された。ソリッド、リキッド、ソリダスが生み出された「恐るべき子供達計画」の素体となった人物。ザンジバーランド騒乱で死亡したと思われていたが、その身体はナノマシンによって意図的な脳死状態にされ愛国者達に保存されている。
ソリダス・スネーク
声 - 大塚明夫(回想シーンのみ)
ソリッド、リキッドとは異なり、遺伝子的にビッグ・ボスと完全一致するクローンで、「恐るべき子供達計画」とは別に生み出されていた。武装集団「サンズ・オブ・リバティ」を率いてビッグ・シェル占拠事件を引き起こすも、雷電との決闘の末に死亡した。
ビッグ・ママ(EVA)
声 - 夏木マリ、モーション - 夕貴まお
冷戦下の60年代には、スネークイーター作戦にてKGBのエージェント、EVAを名乗りビッグ・ボスと共闘した女性。実際には中国の人民解放軍総参謀部第二部のスパイだった。その後姿を消し、現在は愛国者達に対抗するレジスタンス組織“失楽園の戦士達”のリーダーとして、東欧に拠点を構えている。80歳近い高齢となったが、いまだ衰えを知らない。偉大なる母(ビッグ・ママ)を意味するマットカ・プルクの別名で呼ばれることもある。
ゼロ(デイビッド・オウ)
声 - 銀河万丈、モーション - 久保隆
元特殊部隊FOX司令官。ヴァーチャスミッションおよびスネークイーター作戦でビッグ・ボスを指揮した人物。100歳を超えた高齢となっており、植物人間状態で生命維持装置によってかろうじて延命している。

その他

サイコ・マンティス
声 - 曽我部和恭(ライブラリ出演)
元特殊部隊FOXHOUNDの隊員。読心術と超能力に長けており、かつてシャドーモセス島でスネークと戦ったときにはメリルを操ってスネークを殺そうとしたが返り討ちにあい死亡した。本作ではスクリーミング・マンティスに憑依する亡霊として登場し、スクリーミング・マンティスの戦闘後にスネークの前に現れ超能力を披露する。後にBB部隊の指揮をスクリーミング・マンティスを介してしていたことがドレビンの口から明らかになる。
ザ・ソロー
声 - 堀之紀
『MGS3』に登場した元コブラ部隊隊員にしてオセロットの父。霊媒能力に長け、戦没者の声を聴き戦況を把握することができた。1962年に「賢者達」の陰謀によりソ連ツェリノヤルスクにてザ・ボスにより殺害された。スクリーミング・マンティスとの戦闘後、幽霊としてわずかに登場。なぜ、再び現世に現れたのかは謎(前作の隠しカメラ操作で、ザ・ボスと成仏した描写がある)。
心霊写真は撮影して初めて写りこむが、「ソロー人形」を装備しておくと、カメラ越しに直に観ることができるという裏技も存在する。
ジョン
声 - 川村悠椰、モーション - 川村悠椰
エンディングに登場するローズの子供。「リトル・ジョン」の愛称で呼ばれる。
地元の少年
声 - 川村悠椰
エピローグで登場し、言葉は通じないがサニーの「外」での初めての友達となる。小説版では、「愛国者」とは似て非なる、素晴らしい才能の持ち主とされている。

登場する組織

民兵
中東で活動する反政府組織。PMCに反発しているが、潤沢な資金のあるPMCの装備に比べ、人数や地の利などを売りにしている。彼らの装備はAK102RPG7鹵獲品HK21E、自作の火炎瓶など。ナノマシンによる制御を受けていないため、戦場において怯える、泣き叫ぶ、その場にうずくまる、武器を捨てて逃亡を図る者などもおり感情の変化が激しい。元々は一般人であるため、オタコンは戦闘能力を「素人に毛が生えた程度」と評している。しかし、中にはPMCからの派遣兵(オペレーター)もおり、彼らは一般人の民兵より戦闘能力は高い。所属はPMCであるが民兵側に派遣されたPMC兵なので敵側のPMC兵を味方と見ることはない。スネークの行動によって、敵にも味方にもなる。
反政府軍ゲリラ
南米で活動する元政府軍。中東の民兵と違い、軍歴がある者が大半を占めているため戦闘能力は高い。水平二連ショットガン、G18CイングラムM10H&K G3A3PKMM60E4SVDM72A3など世界各国の様々な銃を使用し、装備は多様化している。中東の民兵以上の戦闘能力を備えているため、PMC兵とも互角に渡り合える。彼らはナノマシンが注入されているが、制御はされていない。戦闘のほか、潜入、破壊工作などのゲリラ戦法を得意とする。民兵同様、スネークの行動によって、敵にも味方にもなる。
PMC兵
民間軍事請負企業契約社員。本作では中東の民兵に雇用されたPMCを除き、リキッドが運営するPMC、「OUTER HEAVEN」の子会社に所属する社員たちのみ登場。先進国の正規軍人だった者や、一切未経験の者(中には、PMCが無償供給しているFPSのプレイヤーがスカウトされているケースもある)など能力にばらつきがあるが、SOPシステムによって高度な連携を可能としている。敵味方識別が明確なため、スネークを味方と思うことはない。ID登録された銃を使う為、PMC兵から奪った銃を使うには、ドレビンによるロンダリングが必要となる。主な武装はFN SCARSIG GSRM14-EBRレミントンM870など。スナイパーの配置はかなり巧妙であり、ストライカーの地上戦支援、ヘリコプターなどの航空支援、月光などの無人機による支援もあり、戦闘能力はきわめて高い。また、攻撃を受けたり、敵を発見するとHQ(本部)、他エリアからの増援部隊を無線により呼び出す。
作中にはイギリスのプレイングマンティス社、フランスのピューブルアルメマン社、アメリカのレイブンソード社の3社の正規登録社員が登場し、同じくアメリカのウェアウルフ社はシャドー・モセス島に配備された無人兵器の運用を行っていた。OUTER HEAVENの子会社はこの他にも、ロシアのアツェロタヴァヤ・ヴァトカが存在するが、本編には登場しない。
ヘイブン・トルーパー
声 - 小池亜希子小池いずみ東條加那子平田宏美
PMCから選りすぐられた強化兵による、リキッドの私兵部隊。独自のヘルメットとボディスーツに身を包み、隊員は女性で構成される。FN P90ファイブセブンマチェットで武装し、接近戦でロープを使ったCQCも使用する。壁を跳び回るなど俊敏な動きや、カタパルトを使用したダイナミックエントリーを行う姿から、「カエル」という通称がある。隊員全員が女性のため、ボディチェックをすると他の兵士とは異なる反応をする。体内ナノマシンの作用により、死亡すると遺体から青白い炎が上がり灰になる。
失楽園の戦士(パラダイス・ロスト・アーミー)
ビッグ・ママことEVAが率いるレジスタンス。東欧に本拠地を置き、愛国者達と戦う数少ない組織。構成員の中には、コンピュータゲームのジャンルのひとつ、FPSの経験者という者もおり、FPSを利用したPMCからのスカウトを受ける前にビッグ・ママが失楽園の戦士達のメンバーとしてスカウトした者も多い。

注釈

  1. ^ ただし、トロフィー獲得するにはVer.2.0用のセーブデータを新規作成する必要がある。
  2. ^ これは監督が日本特有の言葉を入れたかったためとされている。また、標準難易度のNAKED NORMALでは弾薬・装備品の所持上限数が893に設定されている。
  3. ^ 内容は新川洋司直筆のイラスト色紙、小島秀夫直筆サイン色紙、ガーコタイマー、メタルギアMk.II。

出典

  1. ^ VGChartz
  2. ^ MGS4完全新作トレイラーに注目! 小島プロダクション、新作4タイトルを発表 ITmedia、2006年5月11日。
  3. ^ 完結“撤回”、また作る…「メタルギア」20周年パーティー Archived 2007年10月5日, at the Wayback Machine. スポーツ報知、2007年7月25日。
  4. ^ KONAMI、6月12日に全世界同時発売 PS3「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」 Archived 2008年10月9日, at the Wayback Machine. Game watch、2008年2月29日。
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  6. ^ GameInformer: Metal Gear Solid 4 Review
  7. ^ IGN: Metal Gear Solid 4: Guns of the Patriots Review
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