ニセコライナー
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運行概要
停車駅
出典:[2]
蘭越駅 → 昆布駅 → ニセコ駅 → 比羅夫駅 → 倶知安駅 - 小沢駅 - 銀山駅 - 然別駅 - 仁木駅 - 余市駅 - 蘭島駅 - 塩谷駅 - 小樽駅 - 南小樽駅 - 小樽築港駅 - 朝里駅 - 銭函駅 - ほしみ駅 - 星置駅 - 稲穂駅 - 手稲駅 - 琴似駅 - 桑園駅 - 札幌駅
- 下り列車は蘭越駅 → 札幌駅間で朝に運転。列車番号は3925D。
- 上り列車は札幌駅 → 倶知安駅間で夕方に運転。列車番号は3954D。
使用車両
現在は苗穂運転所に所属するキハ201系気動車が使用されている。下り3925Dは3両編成、上り3954Dは小樽駅まで6両編成、小樽駅から先は3両編成で運転される[注釈 1]。3954Dは倶知安駅到着後にそのまま夜間滞泊した後、翌早朝に3両が蘭越駅まで回送され、折り返し3925Dとして運転される。
2006年まではキハ150形気動車も使用されていた。
臨時列車
特急「ニセコスキーエクスプレス」
1988年12月より、ニセコ駅 - 札幌駅間(一部は新千歳空港駅まで運転)に、スキー客向けの臨時特急「ニセコエクスプレス」が設定され、以後毎年冬に運転されていたが、2017年9月に「ニセコエクスプレス」で使用されていたキハ183系5000番台が廃車となったため、事実上の廃止となった。以前は「ニセコスキーエクスプレス」の名称で、ニセコ駅 - 札幌駅間・ニセコ駅 - 小樽駅間の系統が存続していた。 車両は「ニセコエクスプレス」の愛称を持つキハ183系5000番台が使用されていた。2004年 - 2008年まではニセコ駅 - 札幌駅間で2往復設定されており、このうち1往復は余市駅にも停車していた。2009年からは1往復の設定となったものの、2011年の運転では新たにニセコ駅 - 小樽駅間の1往復が追加された。
- 停車駅:ニセコ駅 - 倶知安駅 - 小樽駅 - 小樽築港駅 - 手稲駅 - 札幌駅
特急「ヌプリ」「ワッカ」
2012年から2015年まで設定された。 それぞれ函館駅と札幌駅から、ニセコ方面に向けて運行されていた。2015年度末の北海道新幹線開業を見据えて、道南以北のエリアでも地域と一体となった魅力ある観光地づくりに取り組む一環として運行された[報道 1]。
「ヌプリ」と「ワッカ」はアイヌ語でそれぞれ「山」と「水」を意味する言葉であり、前者は羊蹄山と駒ヶ岳、後者は神仙沼や尻別川などに由来する[3][報道 1]。
2012年(平成24年)に函館駅 - 長万部駅 - ニセコ駅 - 小樽駅 - 札幌駅間を結ぶ特急「ヌプリ」として運転を開始し、同年8月6日 - 8月31日にかけて1日1往復が運転された。運行時刻は上りが札幌駅発8:04・函館駅着14:00、下りが函館駅発11:43・札幌駅着18:29であった。
2013年(平成25年)は「ヌプリ」の運行区間を函館駅 - 長万部駅 - ニセコ駅 - 小樽駅間に縮小し、長万部駅 - ニセコ駅 - 小樽駅 - 札幌駅間に特急「ワッカ」を新設。8月10日 - 8月25日にかけて、それぞれを1日1往復ずつ運行する。なお、停車駅は2012年度と同じである。また2013年7月6日に発生した「北斗」14号の車両火災の影響で減便した「北斗」をカバーするため、「ワッカ」に連絡する「ワッカ函館アクセスバス」を函館駅 - 長万部駅間で運行することとなった[報道 2]。
2014年(平成26年)は、運行区間を函館駅 - 長万部駅 - ニセコ駅 - 小樽駅 - 札幌駅間に拡大し、函館行きを「ヌプリ」、札幌行を「ワッカ」として運転。8月19日 - 31日の毎日と9月5日 - 15日の金 - 日曜・祝日に1日1本運行した。なお、停車駅については、前年度の停車駅に加えて、昆布駅・小樽築港駅が追加されている[報道 3]。
2015年(平成27年)は、2月5日 - 11日の毎日に運行されたほか[報道 1]、8月18日 - 31日の毎日で1日1往復運行された[報道 4]。前年と異なり、9月の土・日・祝日には「ヌプリ」「ワッカ」に代わって「ニセコ号」が運行される予定となり、運行区間は長万部駅 - ニセコ駅 - 小樽駅 - 札幌駅間。また、停車駅については、2015年2月運転分は蘭越駅が追加、2015年8月運転分は手稲駅が追加され、蘭越駅は通過となった[報道 5]。
車両は函館運輸所および苗穂運転所に所属するキハ183系気動車(JR北海道色)の4両編成(1号車 - 3号車が指定席、4号車が自由席)が使用されているが、2013年は「北斗」車両火災の影響で、「ヌプリ」の使用車両がキハ183系5000番台(ニセコエクスプレス車両)に変更となる[報道 6]。
- 停車駅「ヌプリ」「ワッカ」(2015年)
特急「ニセコ」
2015年以降、基本的に夏〜秋にかけて臨時特急列車として、長万部駅 - 札幌駅間は倶知安駅(いわゆる『山線』)経由で運行する。停車駅によっては特産品の販売が行われることもあるなど、観光列車的な側面を持っている。
2015年(平成27年)、9月5日から11月3日にかけての土・日・祝日に、長万部駅 - 札幌駅間で初めて運行された[報道 4]。車両はキハ183系5000番台「ニセコエクスプレス」3両編成(1号車・2号車は指定席、3号車は自由席)を使用。
- 停車駅(2015年)
- 長万部駅 - 黒松内駅 - 昆布駅 - ニセコ駅 - 倶知安駅 - 余市駅 - 小樽駅 - 小樽築港駅 - 手稲駅 - 札幌駅
2016年(平成28年)は、北海道新幹線開業記念として函館駅に初めて乗り入れ、8月29日から9月7日にかけて函館駅 - 札幌駅間で運行された。但し、8月31日から9月3日にかけては平成28年台風第10号の影響により全区間運休となり、9月4日から運転再開されるも最終日の7日まで「ニセコエクスプレス」車両の冷房機器の故障により、『オホーツク』で運用されていたキハ183系3両編成が代走した。
- 停車駅(2016年)
- 運用時刻
- 下り:函館駅13:56発 → 札幌駅19:27着
- 上り:札幌駅7:57発 → 函館駅13:15着
2017年(平成29年)は、冬季である1月18日から1月31日の期間でも運行。停車駅と運用時刻は2016年と同一。車両は「ニセコエクスプレス」車両であるキハ183系5000番台で運転。
2018年(平成30年)は、9月1日 - 4日、6日、7日、9日 - 11日にかけて運行。なお、2017年9月に「ニセコエクスプレス」車両が廃車されたため、車両はキハ183系3両編成に変更された。停車駅と運用時刻は変わらず。
2019年(令和元年)は、前年と同じくキハ183系3両編成での運行であったが、停車駅と運用時刻は変更され、札幌発の函館駅到着時刻が25分遅くなった[4]。
- 停車駅
- 函館駅 - 五稜郭駅 - 新函館北斗駅 - 森駅 - 長万部駅 - 黒松内駅 - 昆布駅 - ニセコ駅 - 倶知安駅 - 余市駅 - 小樽駅 - 手稲駅 - 札幌駅
- 運用時刻
- 下り:函館駅13:58発 → 札幌駅19:27着
- 上り:札幌駅7:57発 → 函館駅13:40着
2020年(令和2年)は9月5日 - 7日、10日 - 14日の計8日間で運行。2019年と同様のダイヤ・停車駅で、キハ183系3両編成で運行された[報道 7]。
2021年(令和3年)は、新たに「ノースレインボーエクスプレス」車両(指定席3両、自由席2両の5両編成)を使用して9月4日から23日(途中運休日あり)まで、2019年とほぼ同一ダイヤにて運行された[5]。
- 停車駅
- 函館駅 - 五稜郭駅 - 新函館北斗駅 - 森駅 - 長万部駅 - 黒松内駅 - 昆布駅 - ニセコ駅 - 倶知安駅 - 余市駅 - 小樽駅 - 手稲駅 - 札幌駅
- 運用時刻
2022年(令和4年)は、前年と同じく「ノースレインボーエクスプレス」車両(指定席3両、自由席2両の5両編成)を使用して9月3日から25日の16日間で運行された[報道 8]。停車駅は2021年と同一だが、時刻は札幌発の函館駅到着時刻が大きく繰り上がった。
- 運用時刻
- 下り:函館駅13:52発 → 札幌駅19:26着
- 上り:札幌駅7:56発 → 函館駅13:24着
2023年(令和5年)は、運用終了した「ノースレインボーエクスプレス」車両に代わり、キハ261系5000番台「はまなす」編成(フリースペース1両、指定席4両の5両編成)を使用し、9月2 - 4日、7 - 11日、14 - 18日、22 - 24日の計16日間運行[報道 9]。停車駅・運用時刻は2022年とほぼ同一だが、自由席がなくなり全車指定席となっている。
- 運用時刻
- 下り:函館駅13:55発 → 札幌駅19:28着
- 上り:札幌駅7:56発 → 函館駅13:23着(9月11日のみ小沢駅にも停車)
また、運用終了したキハ183系のさよなら運転を同年3月26日に実施、函館駅 - 札幌駅間(藤城支線・小樽経由)をキハ183系5両編成を使用して臨時列車「キハ183系ニセコ号」として1本運行された[報道 10]。途中停車駅はニセコ駅、小樽駅で、ヘッドマークは「ニセコ」のデザインのものが使用された。なお、前日は函館駅 - 札幌駅間を臨時列車「キハ183系北斗号」が千歳線、室蘭本線経由で上り1本運行された[報道 10]。
- 運用時刻
- 函館駅9:47発 → 札幌駅15:12着
「ニセコライナー」およびその前身となる快速列車の沿革
1970年代には札幌駅 - 旭川駅間の急行「かむい」の大半とノンストップ急行「さちかぜ」、札幌駅 - 名寄駅間の急行「なよろ」の一部、札幌駅 - 稚内駅(天北線経由)の急行「天北」は、小樽駅 - 札幌駅間を普通あるいは快速列車として乗り入れ運転されていた。快速の停車駅は、南小樽駅、銭函駅、手稲駅、琴似駅である。また、特別快速も設定されており、南小樽駅、手稲駅、琴似駅のみに停車した。なお、それらの快速列車・特別快速列車は1978年10月2日のダイヤ改正で全て各駅停車に変更された。
- 1984年(昭和59年)2月1日:急行「らいでん」廃止の代替として、小樽駅 - 札幌駅間に快速列車(当時は列車名なし)が運転開始[6]。倶知安方面へ直通する列車を中心に設定され、小樽駅以西は各駅停車で運転されていた。停車駅は、「らいでん」を踏襲して南小樽駅のみであった。
- 1986年(昭和61年)11月1日:特急「北海」・急行「ニセコ」廃止の代替として、札幌駅 - 長万部駅間で快速列車が運転開始。
- 1988年(昭和63年)3月13日:快速「マリンライナー」が運転開始[注釈 2]。
- 函館本線で札幌駅より先、江別・岩見沢方面および千歳線に直通する列車も多く設定されていた。なお、これらの区間では各駅停車。ただし、当時の千歳空港駅発着列車の一部は、快速「空港ライナー」の補完として全区間快速運転していた。
- 快速区間は小樽駅 - 札幌駅で、停車駅は南小樽駅・小樽築港駅、南小樽駅・小樽築港駅・手稲駅、南小樽駅・小樽築港駅・琴似駅・桑園駅などのパターンがあったが、のちに「南小樽駅・小樽築港駅・手稲駅」のパターンのみとなる(夏季に小樽駅発のみ銭函駅に臨時停車)。
- ただし、1997年3月以前(キハ201系導入前)では、朝の通勤時間の1本については南小樽駅、小樽築港駅、銭函駅、手稲駅、琴似駅、桑園駅に停車していた。
- また、長万部駅の始発列車の1本は、札幌駅まで全区間で快速運転されていた。この列車に関してはかつて、青函連絡船夜行便を受けて早朝4時台に函館駅を発車する「北斗」(津軽海峡線開業後は「北斗星1号(当時)」[注釈 3])と長万部駅で接続しており、長万部駅 - 小樽駅 - 札幌駅間の速達列車維持を考慮したダイヤとなっていた。
- 2000年(平成12年)3月11日:「マリンライナー」が廃止。これに伴う札幌駅 - 小樽駅間の快速列車の再編が行われ、快速「エアポート」の小樽駅乗り入れが1時間あたり1本から2本へ増発、快速(当時)「いしかりライナー」の快速区間が札幌駅 - 江別駅間から手稲駅 - 札幌駅 - 江別駅間に拡大した。倶知安方面へ直通する列車は「ニセコライナー」と改称し、停車駅に琴似駅が追加される。
- 2006年(平成18年)3月18日:キハ201系によって運行される3925Dと3952Dを除く、2往復の札幌駅乗り入れが廃止され、1往復になる。それと同時にキハ150形が「ニセコライナー」の運用から離脱(2016年3月26日現在、キハ150形の札幌駅発着運用は普通列車として上り1便のみ存続)。
- 2024年(令和6年)3月16日(予定):停車駅に桑園駅・稲穂駅・星置駅・ほしみ駅・銭函駅・朝里駅が追加され、各駅停車区間が手稲駅以西に拡大される[7][8]。
注釈
- ^ 小樽駅で解結した残りの3両は、2020年8月13日現在、夜の倶知安行き1960Dで送り込まれ滞泊し、翌朝に倶知安発の963D(小樽駅から731系電車と併結して963M、札幌駅でキハ201系を切り離し、731系のみ2736Mとして苫小牧駅まで運転)となる。
- ^ 同名の岡山駅 - 高松駅間の快速列車「マリンライナー」とは異なる。ちなみに、後者は1988年4月10日に登場しており、北海道の「マリンライナー」のほうが先に設定された。
- ^ 津軽海峡線開業当初は下り「北斗星」の函館駅 - 札幌駅間の立席特急券利用が認められていた。また、函館駅を早朝4時台に発車する「北斗星」のダイヤも、かつての青函連絡船時代の伝統を踏襲するものとなっていた。
- ^ 本州側は1001・1002列車。津軽海峡区間は寝台車の一部と荷物車が車両航送されていた。
- ^ 4月22日ではなく、4月27日と記されているソースもある[21]。
- ^ 1969年4月までは上りは砂原線経由。
- ^ 根室駅発8時ちょうど、函館駅到着22時41分、途中釧路駅で18分、札幌駅で15分長時間停車した。キハ56系を使用し、走行距離816.6 km、所要時間14時間41分の行程であった[32]。
- ^ 『特急北斗&JR北海道の特急列車』37頁によると、1982年9月11日に「北海」の1往復(3・4号)がキハ183系9・10両編成に置き換えられたと記されている。
- ^ 「おおぞら」の増発に伴う措置。
- ^ 『特急北斗&JR北海道の特急列車』39頁に掲載されている、1984年2月1日改正時の「北海」の編成図では、キハ183系6両とキシ80(食堂車)なしのキハ82系6両の2編成が記されている。しかし、同年12月28日より「北海1・4号」の間合いで運転された臨時特急「石勝スキー2・3号」には食堂車を営業していた[37]ことから、この編成図は1984年2月1日改正時ではなく、1985年3月14日の図ではないかと思われる。
- ^ 翌日の復路は長万部まで「エルム」、それ以降は海線を「北斗」として運転。
出典
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固有名詞の分類
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