ダイヤモンドグローブ ダイヤモンドグローブの概要

ダイヤモンドグローブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 03:42 UTC 版)

ダイヤモンドグローブ
主に中継が行われる後楽園ホール
ジャンル ボクシング実況中継番組
製作
制作 フジテレビ
放送
放送国・地域 日本
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1960年10月から1962年3月まで
放送期間1960年10月16日 - 1962年3月
放送時間日曜22:00 - 22:50
放送分50分
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1962年4月から1964年3月まで
放送期間1962年4月 - 1964年3月29日
放送時間日曜21:45 - 22:45
放送分60分
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1964年4月から1965年2月まで
放送期間1964年4月5日 - 1965年2月7日
放送時間日曜21:00 - 21:45
放送分45分
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1965年2月から1967年3月まで
放送期間1965年2月14日 - 1967年3月26日
放送時間日曜21:30 - 22:15
放送分45分
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1967年4月から1970年3月まで
放送期間1967年4月6日 - 1970年3月25日
放送時間水曜22:00 - 22:45
放送分45分
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
1970年4月から1971年3月まで
放送期間1970年4月1日 - 1971年3月31日
放送時間水曜22:30 - 23:00
放送分30分
リングサイドアワー
1963年4月から9月まで
放送期間1963年4月 - 同年9月
放送時間水曜20:00 - 21:00
放送分60分
リングサイドアワー
1963年10月から1964年4月まで
放送期間1963年10月 - 1964年4月
放送時間水曜20:00 - 20:56
放送分56分
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歴史

フジテレビは1959年3月2日にボクシングのレギュラー放送を開始。1959年11月5日大阪市扇町プール[注釈 1] 特設リングで開催された世界フライ級選手権試合:矢尾板貞雄vsパスカル・ペレスは(まだ正式に視聴率調査が行われる以前の話であるが)視聴率92.5%の絶大な数字とも言われている[誰によって?]

1960年代の「テレビ・ボクシング黄金時代」においてフジテレビは水曜日と日曜日に放送し、そのうちの日曜日の中継は三菱グループがスポンサーとなり、「三菱ダイヤモンドグローブ」として1967年3月26日まで毎週日曜22時台→21:00 - 21:45→21:30 - 22:15に生放送で中継していた(水曜は「リングサイドアワー」として放送)。以降は一時的に水曜日22時台→水曜日22時30分 - 23時などを経て月1回深夜の放送となった。それ以後三菱が協賛から撤退した後も、この「ダイヤモンドグローブ」の題名はその名残として続いている(ただし1990年代のごく一時期、三菱自動車工業のスポンサーがついていたことがあり、リング上に三菱ダイヤモンドマークが使われたことがあった)。

なお、世界タイトルマッチは「火曜ワイドスペシャル」などのゴールデン単発枠で「ダイヤモンドグローブスペシャル」後に「PREMIERE BOXING FIGHTS」として生中継[注釈 2] を行っていた。

ダイヤモンドグローブではファイティング原田輪島功一福田健吾飯泉健二上山仁渡辺雄二三谷大和伊藤辰史カズ有沢コウジ有沢らのスターを生み出し、また1995年にはジョー小泉が実質的なプロモーターとして開催し10月三谷及び八尋史朗のダブル東洋太平洋王座決定戦、12月ルイシト小泉WBC世界フェザー級王座、2001年には1月新井田豊がミニマム級、4月には坂田健史がフライ級の日本王座を獲得した試合を放映した。

近年は主に三迫プロモーションと提携して、隔月に同ジムのボクシング興行に後援・協賛の形で参加している。また、この興行の模様は地上波の深夜枠で録画放送される。

しかし、ボクシング人気が低迷すると、フジテレビもまたK-1PRIDEといった新興格闘技の中継に傾いていた影響により、宮田ジムがプロモートする内藤大助VSポンサクレック・ウォンジョンカム3の世界戦の放映を打ち切るなど、ボクシング中継に熱心ではなくなった。

2008年8月に行われたJBC公認後初の女子世界タイトルマッチとなる風神ライカVSアン・サクラートウィンユー・パラドーンジムVS小関桃のダブル世界戦をCS生中継し、アンダーカードの山口直子戦とともに国内初の女子ボクシング生中継となった。このうち、ライカVSサクラート戦は地上波でも深夜録画で放送され、これが地上波初の女子ボクシング中継となった。12月8日に行われた初の日本人同士による女子世界戦、富樫直美VS菊地奈々子も放送。

2012年、しばらく途絶えていた定期放送を6月11日から再開した[1]日本テレビダイナミックグローブ」が2009年3月に地上波放送が打ち切られたため、現在地上波唯一のボクシング定期放送となっている。

2013年から局がアマチュア7冠の新人・井上尚弥と放送権契約を結び[2][3][4]、これに合わせて2月11日放送分でゲスト出演した[5]

4月16日、同局として21年ぶりのゴールデンタイムのボクシング中継となった井上 vs 佐野友樹戦は「EXCITING TIME ボクシング中継」のタイトルで「カスペ!」枠で生放送された[6]

8月25日、田口良一VS井上の日本ライトフライ級タイトルマッチとロンドンオリンピックミドル級金メダリスト村田諒太のデビュー戦となるVS柴田明雄戦を「ダイヤモンドグローブスペシャル」のタイトルで放送した(日曜19:00 - 20:54)。

11月3日には、10月21日に行われた原隆二VS國重隆の日本ミニマム級タイトルマッチを放送したが、ダイヤモンドグローブではなく「SPORT PLUS」枠としての放送だった。

12月6日、村田のプロ第2戦などと併せてWBC世界フライ級タイトルマッチ八重樫東VSエドガル・ソーサ戦も放送(『金曜プレステージ』枠)。同局での世界戦中継は2007年9月24日のアレクサンデル・ムニョスVS相澤国之戦(地上波では昼の時差録画)以来6年ぶり、ゴールデンタイムでは1992年11月20日のヘナロ・エルナンデスVS渡辺雄二戦以来21年ぶりの放送となる。一部アンダーカードは9日放送のダイヤモンドグローブと併せて録画放送された。

2014年9月5日には『金曜プレステージ』枠で放送。ただし直前の「キリンチャレンジカップサッカー2014」が19:00 - 21:27に編成されたため、21:30 - 23:22に繰り下げて放送し、21:27 - 21:30に短縮繰り下げた『FNN NEWS Pick Up』との接続はステブレレスになった(「キリンチャレンジカップ」との接続もステブレレス)。

2015年2月9日後楽園大会(メインは日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、内藤律樹VS伊藤雅雪)を以て、2003年より生中継されてきたフジテレビCSチャンネル・「LIVE!ダイヤモンドグローブ」終了が発表された。その後、地上波版「ダイヤモンドグローブ」については「フジバラナイト」枠で継続したが、「ダイヤモンドグローブスペシャル」は2015年5月1日に『金曜プレステージ』の後々身『金曜プレミアム』枠で放送された[7]。「ダイヤモンドグローブスペシャル」は2016年より「BOXING FES」改称。

FUJI BOXING

2017年10月よりフジテレビのボクシングブランドとして「FUJI BOXING」が制定された。

プライムタイムなどの世界タイトルマッチ生中継を「FUJI BOXING」として放送し、定期放送枠も「FUJI BOXINGダイヤモンドグローブ」に改称された。

2020年9月よりフェニックスバトルは奇数月開催が「FUJI BOXINGフェニックスバトル」として定期放送されている。

2021年4月10日放送分(8日開催)からは、FODTverで見逃し配信を行っている[8]。また、11月11日に行われるフェニックスバトル井上拓真和氣慎吾WBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王座決定戦はFODプレミアムでライブ配信された[9]

2021年7月21日の「第79回フェニックスバトル」は、井上をゲスト解説に迎えてひかりTV[注釈 3]dTVで生中継された[10]。これ以降も不定期でひかりTVで生中継されている。なお、ひかりTVで放送された興行の模様はフジテレビで録画放送されず、YouTubeフェニックスバトル公式チャンネル で配信されている。

2022年よりAmazon Prime Video帝拳トップランクと提携して配信する「Live Boxing」にて中継映像の制作にも関与している。また、プライムビデオチャンネルにおいてFODの配信も行われており、FUJI BOXINGも視聴可能となっている。

現在FUJI BOXINGとしては毎月第2火曜日に後楽園ホールで行われる興行をFODプレミアムで第1試合からライブ配信し、直後の週末深夜に地上波(関東ローカル)で3試合程度録画放送、さらにFOD・TVerで無料配信している。なお、ダイヤモンドグローブ・フェニックスバトルともDANGANと共同開催となる場合もある。

FUJI BOXINGの現放送体制
開催月 興行名 プロモーター 地上波放送 備考
奇数 フェニックスバトル 大橋ボクシングジム フジバラナイト SAT エキサイトボクシング」(テレビ朝日)からの流れで日刊スポーツ新聞社後援。
年2回程度駿河男児と共同開催。
偶数月最終週の平日にも開催されるが、そちらはLeminoにて配信。
偶数 ダイヤモンドグローブ 三迫ボクシングジム サンデーMIDNIGHT

注釈

  1. ^ 大阪市北区扇町公園に存在した日本水泳連盟公認の公式水泳場で、正式名称は『大阪プール』(現在は大阪市港区八幡屋公園へ移転)。尚、その当時は扇町プールとは大阪プールのことを指していた。ちなみに扇町公園にはプールがもう一つあり、こちらが正式な『扇町プール』である。
  2. ^ この場合は三菱グループ以外の企業による1社(ニッカウヰスキーなど)、あるいは複数社協賛となることが多かった。
  3. ^ 井上のスポンサー

出典

  1. ^ “千原ジュニア、ボクシング番組で初MC”. デイリースポーツ. (2012年5月29日). http://www.daily.co.jp/gossip/article/2012/05/29/0005092675.shtml 
  2. ^ “ボクシング:村田、フジテレビ入社も…プロ転向を強力バックアップ”. 毎日新聞. (2013年2月4日). http://mainichi.jp/sponichi/news/20130204spn00m050006000c.html 
  3. ^ “井上、フジテレビ21年ぶりゴールデン生中継/BOX”. サンケイスポーツ. (2013年2月9日). オリジナルの2013年2月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130212010348/http://www.sanspo.com/sports/news/20130209/box13020911510001-n1.html 
  4. ^ “井上3戦目フジでゴールデンタイム生中継”. 日刊スポーツ. (2013年2月10日). https://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20130210-1083294.html 
  5. ^ “井上“解説者デビュー” 5戦目での世界王座獲得に意欲”. スポーツニッポン. (2013年2月12日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2013/02/12/kiji/K20130212005178020.html 
  6. ^ “怪物・井上に注目!フジが16日ボクシング中継”. MSN産経ニュース. (2013年4月5日). https://web.archive.org/web/20130405135815/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130405/ent13040513150015-n1.htm 
  7. ^ TVステーション」(ダイヤモンド社)関東版2015年9号 56頁
  8. ^ フジテレビが“見逃し”無料配信開始 テレビ放送後1ヶ月 Boxing News(ボクシングニュース)2021年4月13日
  9. ^ 1.11注目のS・バンタム級戦 井上拓真vs.和氣慎吾 フジテレビFOD生配信 Boxing News(ボクシングニュース)2021年11月10日
  10. ^ 7.21日本フライ級戦 ひかりTVとdTVで生中継 井上尚弥がゲスト解説 Boxing News(ボクシングニュース)2021年6月26日
  11. ^ a b 北國新聞』1969年4月9日付朝刊、テレビ欄。
  12. ^ 『長野放送二十年の歩み』(1989年5月25日、長野放送発行)174p『昭和44年4月基本番組表』より。
  13. ^ 北日本新聞』1969年3月26日付朝刊、テレビ欄。


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