渡辺雄二_(ボクサー)とは? わかりやすく解説

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渡辺雄二 (ボクサー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 23:01 UTC 版)

渡辺 雄二
基本情報
本名 渡辺 雄二
階級 ライト級
国籍 日本
誕生日 (1970-05-02) 1970年5月2日(55歳)
出身地 東京都練馬区
親戚 高山涼深(甥)
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 31
勝ち 25
KO勝ち 23
敗け 5
引き分け 1
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渡辺 雄二(わたなべ ゆうじ、1970年5月2日 - )は、日本の元プロボクサー東京都練馬区出身。斉田ボクシングジム所属で、元日本スーパーフェザー級OPBF東洋太平洋フェザー級、同ライト級王者、WBA世界フェザー級・スーパーフェザー級1位。

来歴

スーパーフェザー級

1990年5月14日、プロデビュー[1]

1991年10月14日、日本スーパーフェザー級王者赤城武幸に挑み、2回KO勝ち[1]。王座奪取に成功し、赤城に替わって世界戦線入りを果たす。1992年1月11日には苦しみながらも鈴木敏和を下し初防衛に成功、6月8日付で王座返上した[1]

世界初挑戦

1992年8月10日、スティーブ・クルス英語版米国)とノンタイトル10回戦を行い、2回TKO勝ち[1]。世界ランキングもWBAスーパーフェザー級1位まで上昇。

1992年11月20日、東京体育館においてWBA世界スーパーフェザー級王者ヘナロ・エルナンデス(米国)指名挑戦者として対戦。技巧派王者の前に得意の強打を発揮できず。開始早々から一方的に打ち込まれ、6回レフェリーストップによるTKO負け[1]。王座獲得に失敗し、プロ初黒星を喫した。

1993年8月30日、東京体育館で行われた再起2戦目でマルコス・ゲバラ(ベネズエラ・世界6位)との世界ランカー対決(渡辺は7位)に臨むが、7回TKO負け[1]。この敗戦で世界戦線から脱落。その後、1年余りリングから遠ざかる。

フェザー級

1994年9月12日の再起戦以降は1階級下のフェザー級で戦うようになる。

1995年5月8日、OPBF東洋太平洋フェザー級王者クリス・サギド(フィリピン)とノンタイトル戦を行い、10回判定勝ち。9月11日、今度はタイトルマッチとしてサギドと再戦し、4回TKO勝ちで返り討ち[1]。王座獲得に成功し、その後2度防衛し、王座返上。世界ランキングもWBAフェザー級1位に浮上。

2回目の世界挑戦

1997年3月30日、再び指名挑戦者として両国国技館において4年4か月ぶりとなる2回目の世界挑戦。3階級制覇のWBA世界フェザー級王者ウィルフレド・バスケスプエルトリコ)に挑むが、マック・クリハラ直伝のアウトボクシングを試みたことが逆効果となってしまう。2回に2度のダウンを喫してさらに顎を骨折、結局都合3回目のダウンを喫した5回31秒KO負けを喫した[1]

スーパーフェザー級復帰

1998年8月26日の再起戦以降は階級をスーパーフェザー級に戻す。

1999年2月6日、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者長嶋健吾に挑戦するも、10回TKO負けで王座獲得に失敗。

ライト級

2000年1月10日、白鐘権英語版の王座返上に伴うOPBF東洋太平洋ライト級で王座決定戦に出場。柳昇呼(韓国)と対戦するが、フルラウンドの死闘の末、引き分けで王座獲得ならず[1]

2000年4月10日、OPBF東洋太平洋ライト級王座決定戦再出場。ステュワート・パターソン(オーストラリア)と対戦し、2回TKO勝ちで王座獲得に成功。東洋太平洋王座2階級制覇を達成した[1]

2000年10月2日、初防衛戦で柳昇呼と再戦し、3回KO負けで王座陥落。試合後のリング上で引退を表明した[1]

引退後

現在もトレーナーとして斉田ジムに留まり、後進の指導に当たっている。


戦歴

1990/05/14 ○1RKO 菅野 信悟(オークラ)

1990/08/28 ○3RKO 三浦 雄司(ヨネクラ)

■1990年度B級トーナメントスーパーフェザー級決勝

1990/10/18 ○1RKO 箕田 一成(新日本木村)

※B級トーナメント優勝

1991/02/11 ○2RKO 深谷 博明(ライオンズ)

1991/05/13 ○4RKO 植田 龍太郎(ライオンズ)

1991/08/12 ○2RTKO チョン・ヨンマン(韓)

■日本スーパーフェザー級タイトルマッチ

1991/10/14 ○2RKO 赤城 武幸(新日本木村)

※日本スーパーフェザー級王座獲得

■日本スーパーフェザー級タイトルマッチ

1992/01/13 ○9RTKO 鈴木 敏和(神戸)

※日本スーパーフェザー級王座防衛①(のちに返上)

1992/04/13 ○3RKO オスカル・ビリャベルデ(比)

1992/08/10 ○2RKO スティーブ・クルス(米)

■WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

1992/11/20 ●6RTKO ヘナロ・エルナンデス(プエルトリコ)

※WBA世界スーパーフェザー級王座挑戦

1993/04/12 ○2RKO テリカン・パナス(比)

1993/08/30 ●7RTKO マルコス・ゲバラ(ベネズエラ)

1994/09/12 ○2RKO スル・ボーイ・アラーン(比)

1994/11/03 ○2RKO ユン・ドンチョル(韓)

1995/01/09 ○2RTKO アルジョー・ハロ(比)

1995/05/08 ○10R判定 3-0(採点不明) クリス・サギド(比)

■OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ

1995/09/11 ○4RTKO クリス・サギド(比)

※OPBF東洋太平洋フェザー級王座獲得

■OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ

1996/01/08 ○7RKO ビルヒリオ・オペニョ(比)

※OPBF東洋太平洋フェザー級王座防衛①

■OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ

1996/05/13 ○5R負傷判定 2-0(40-37、38-38、40-37) イ・ドゥヨル(韓)

※OPBF東洋太平洋フェザー級王座防衛②

1996/11/06 ○1RTKO ジミー・コルデロ(比)

■WBA世界フェザー級タイトルマッチ

1997/03/30 ●5RKO ウィルフレド・バスケス(プエルトリコ)

※WBA世界フェザー級王座挑戦

1998/08/26 ○4RTKO キム・チャンチョル(韓)

1998/10/30 ○1RKO アーノルド・ハスパ(比)

■OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ

1999/02/06 ●10RTKO 長嶋 建吾(18古河)

※OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座挑戦

1999/08/06 ○2RKO シエンチピャ・シッチャセイ(タイ)

1999/11/10 ○2RTKO ジョンジョン・アバオ(比)

■OPBF東洋太平洋ライト級王座決定戦

2000/01/10 △12R判定 1-1(115-115、116-115、115-116) リュ・スンホ(韓[2])

※OPBF東洋太平洋ライト級王座挑戦

■OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ

2000/04/10 ○2RKO ステュワート・パターソン(豪)

※OPBF東洋太平洋ライト級王座獲得

2000/07/14 ○1RTKO カノンサック・ソーウォラピン(タイ)

■OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ

2000/10/02 ●3RKO リュ・スンホ(韓)

※OPBF東洋太平洋ライト級王座陥落

獲得タイトル

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k “渡辺 雄二”. ボクシング 選手名鑑 -戦績一覧- -戦歴一覧-. https://boxinglib.com/boxingmeikan/archive/1586/0 2023年8月15日閲覧。 
  2. ^ boxingmeikan (2017年9月20日). “渡辺 雄二(Yuji Watanabe)”. ボクシング 選手名鑑 -戦績一覧- -戦歴一覧-. 2025年6月14日閲覧。

関連項目

外部リンク

前王者
赤城武幸
第27代日本スーパーフェザー級王者

1991年10月14日 - 1992年6月8日(返上)

空位
次タイトル獲得者
赤城武幸
前王者
クリス・サギド
第30代OPBF東洋太平洋フェザー級王者

1995年9月11日 - 1996年5月13日(返上)

空位
次タイトル獲得者
サミュエル・デュラン
空位
前タイトル保持者
白鐘権
第36代OPBF東洋太平洋ライト級王者

2000年4月10日 - 2000年10月2日

次王者
柳昇呼



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