サウンドノベル サウンドノベルの概要

サウンドノベル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 20:43 UTC 版)

それまでのアドベンチャーゲームとは異なり、小説をモチーフとしているため、区切られたメッセージウィンドウではなく、画面全体にテキストが表示されるのが特徴。コンピュータゲームである特性を活かし、効果音・BGM・映像効果が盛り込まれている。

第1作は、1992年3月7日チュンソフトから発売されたスーパーファミコン用ソフト『弟切草』。

概要

「サウンドノベル」は、テレビ画面に背景映像とサウンド(BGMや効果音)をともなって表示される文章を追って、読み進めていくことで進行するものである。以前から存在するものでいえば「ゲームブック」に近く、「サウンドノベル」もその影響を受けたものであった[2]。紙の本には基本的に付属しない音や、絵の動き[注釈 1]といった演出が加わることで、プレイヤーに臨場感・緊張感を与えている。文章を追っていく途中で選択肢が提示され、物語の展開にプレイヤーが働きかけることが可能で、クリア回数やストーリーの進行具合によっては、出現する選択肢が増えたり、変わったりするなど、従来のアドベンチャーゲームでは見られなかった特徴を持っている。

シリーズの草分けである『弟切草』『かまいたちの夜』の影響から、恐怖心を煽るホラー物やサスペンス形式の作品が多い。『かまいたちの夜』発売以降、アテナの『夜光虫』を皮切りにチュンソフト以外からもサウンドノベルおよびこれに類するゲームが発売され、新たなゲームジャンルとして確立していく[3]。それらのゲームでは、選択肢によるシナリオ分岐やプラグ管理構造については『かまいたちの夜』に近いスタイルが一般となっている[4]。ゲーム中の文章は一人称で書かれることが多いが[5]三人称のものも存在する。

類似形式に「ビジュアルノベル」がある。

作品一覧

コンシューマー(チュンソフト)

コンシューマー(チュンソフト以外)

携帯電話・スマートフォン

脚注


注釈

  1. ^ 絵本においては音や絵の動きを取り入れた絵本は存在する。

出典

  1. ^ 第4515740号、第5616832号
  2. ^ 塩田、130頁。
  3. ^ 塩田、132-133頁。
  4. ^ 塩田、118-119頁。
  5. ^ 塩田、134頁。


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