うんきゅうしちせん 【雲笈七籤】
雲笈七籤
雲笈七籤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:00 UTC 版)
熱心な道教信奉者であった真宗の命で、張君房が中心となって「道蔵」(道教の一切経)の編纂が行われ、1019年に『大宋天宮宝蔵』4565巻が完成した。張君房がこれのダイジェスト版として作成したのが『雲笈七籤』で、ここには道教の教理・歴史、服気・内丹・外丹といった道術、神仙の伝記・詩歌が体系的に整理されている。『大宋天宮宝蔵』は散佚したが、『雲笈七籤』は現代に伝えられ、北宋以前の道教を知る上で重要な書となっている。 なお、『大宋天宮宝蔵』には、富豪家の林世長が賄賂を贈ったころによって『明使摩尼教』といったマニ教の経典が収められている。これには、もともとマニ教が道教との融合を図り、マニ経典に道教的な色彩を加えていたという背景があった。これ以後この傾向は加速し、12世紀前半には中国のマニ寺はほとんど道観に変貌していた。
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