書記局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:46 UTC 版)
「十人委員会 (ヴェネツィア共和国)」の記事における「書記局」の解説
書記局は市民層から登用された秘書官たちによる官僚機構である。彼らは100人の秘書官からなり、その内50人が書記官、もう50人が副書記官であり、書記官の中には一人の書記官長(イタリア語版)も含まれる。彼らの業務は大評議会や元老院、十人委員会などの共和国のあらゆる政府機関の審議に出席しその記録を行うことであった。彼らは実務官僚として継続的に職務を行うために任期は無く終身雇用であったため、一年や半年で交代する貴族たちより機密事項に接する機会が多かった。このように国政の中枢にも関与している書記局の官僚は、本来大評議会やシニョリーアが任命権を握っていた。しかし、1445年からの一連の法律で十人委員会がこの任命権を掌握し、1462年には書記局の統制権そのものも十人委員会が握る事となった。
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